"SPLIT FINGER FAST LIVE"@新宿アンチノック/COUNT OF STRENGTH/左廻/ハカイハヤブサ/AND BELIEVE/COQUETTISH/SPLIT SECOND SKATER

 雨が降ってたら微妙だなー、と思ってたのですが、幸い晴れましたので、新宿まで出向いてきますた。道中、空調がイカれてるんだかなんだか分かりませんが、熱風を吐き出す車両に乗り合わせてしまい、もう汗ダラダラ。だって、駅に到着してドアが開いたら涼しい風が入ってくるんだよw?車両移れとかいうヤボなツッコミはナシの方向でw。多少早めに着いたので、空いた時間を有効活用すべく、とらへ向かう(ぉ 探してた同人ソフトは無かったんだけど、星界シリーズの新刊を筆頭に何冊か確保。軽く悦に入りながら、アルタのコインロッカーに収穫物等をブチ込み、身軽になってアンチノックへ。
 今日は先着30名にSPLIT SECOND SKATERのTシャツをプレゼント、という特典があったせいなのか、18時頃にアンチノックに着いたときには、地上入り口付近まで入場待ちの列が。しかも、いつも俺が行ってるliveとは明らかに客層が違う・・・。だって、俺の目の前にはカップルが何組もいらっしゃいますよ?うーむ、新鮮な光景じゃぜーw?
 結局先着プレゼントのTシャツが貰えるワケもなく・・・。まぁ元より狙ってたワケじゃないんで、別にいいんですが。で、入場待ちで並んでるときに某氏に遭遇しまして、CD-Rを交換w。某氏には開演前にもお付き合いいただいたおかげで、開演まで退屈せずに済んだですよー。どうもでした。
 場内に入ると一瞬人が多いように思えたのですが、何のコトは無い、入り口付近に人が溜まってるというお定まりのパターン。実際には30人ちょいぐらい?最終的には7、80人ぐらいまでいったかな?
 まずは物販をチェックし、頼まれていたAND BELIEVEのデモを確保。COUNT OF STRENGTHのTシャツも欲しかったので、在庫状況とかを確認し、帰り際に買って帰るコトを選択。live中には持ってらんないしねー。ひととおりチェックしたトコで、最前列、ステージに向かって左側のいつものポジションに陣取り開幕を待つ。
 初っ端はCOUNT OF STRENGTH。観るのは実にREACH THE SKYの来日ツアー以来なのですが、確実に成長を感じさせる堂々たるステージングを披露。先日購入した3rd demoではGORILLA BISCUITS的なキャッチーさも感じられるサウンドだったのですが、liveでは甘さ控えめでvoxの方が97aのTシャツを着てるのが納得ってなカンジのFast Thrash風味なYouth Crewサウンドを展開。場内も初手から盛り上がってまして、モッシュ続発でダイヴも敢行され、いい雰囲気。そんな状況の下、大好きな"Walikng This Way"のイントロが流れ、俺のテンションも沸点を迎えようとしたとき、なんとベースにトラブルが発生してしまい、一時中断・・・。その後、イントロ飛ばして本編から再開したのですが、ちょっと切なかった・・・orz。でも、期待を上回るパフォーマンスで魅せてくれたのは事実なんで、また観に行くぜ!
 お次は、今回が初見の左廻。なんとも言えないバンド名なので、どんな音を出すのかサッパリ分からなかったのですが、蓋を開けてみたらビックリ。カッコ良いじゃん。まず、なにより印象的なのがメンバーでして、全員テンション高く、よく動く。特に、はっちゃけてるんだけど、ちょっと愛嬌もあるvoxの方と、S.O.A.のTシャツ着用で微妙に挙動不審なGの方は濃かったw。でも、それなのに「軽く」は見えないんだなぁ。何故なら、出してる音が面白いから。あくまでも私見ですが、Thrash系のサウンドに80's crossover系のメタルの要素を加え、それをノイジーにブっ放すってな印象。結構形容しにくいサウンド。crossoverっつっても曲のテクスチャーには全く反映されてないし。いそうでいないタイプなんじゃないかと。音源とかでもじっくり聴いてみたかったんですが、物販では見つけられなかった・・・。ちょっと面白いバンドだと思うんで、一度チェック入れて欲しいですよ?
 次は異色のskaバンド、ハカイハヤブサ。こりゃまたクセのあるバンドですにゃー。一応skaバンドってコトですが、実際にはskaの要素も内包した西海岸ギャングスタ系まったりサウンドっつーか。メンバーもタトゥとかバリバリだしー。多分SUBLIMEとかに近いんじゃないかしら?クリアトーンのサウンドで間を活かしつつ、ラガマフィンっぽいラップとかも絡めちゃったりして、なんともウエッサイな薫り。時折ラウドなギターや走るパートなんかも挿し込まれ、アクセントも効いてた。メロゥなメロディはなかなか心地良く、こういう密閉された空間じゃなくて野外フェスとかが映えるんだろうなぁ、とか思ったり。
 そして後半戦はAND BELIEVEから。今回は冒頭から音のテンションや気の乗り方が違い、いいカンジ。面白いもんで、やっぱり気が漲ってる音と漲ってない音とでは、あからさまに違いが生ずるんだよねー。今日は気力充実な印象。細かいミスとかがあっても、そこで集中力が切れず、テンションが持続してたトコなんかは高ポイント。それに応えるように場内もヒートアップしていき、結果的に今まで俺が観た中では*1最も盛り上がりましたね。元々楽曲の良さというアドバンテージがあるんだから、これぐらいの盛り上がりは当たり前っつー気もしますが。
 ただ、気になった点もありました。それは、曲間に代表されるステージの構成です。序盤、曲のエンディングの間が微妙におかしかったり、途中でも場内がヒートアップしてきたところで休息をとっちゃったりとか・・・。特に休息はチューニング等の関係上致し方無いのかもしれませんが、結果的に場内の熱狂のうねりを沈静化させてしまって、勿体無かったなぁ、と。今日は充分盛り上がりましたが、より大きなうねりを掴むめたことが出来たかもしれないのに・・・。曲間の繫ぎとかも、もっとソリッドにたたみかけていったほうが、より破壊力も増すのではないかと。ちょっと間延びしちゃってる感は否めなかったかな?楽曲や演奏とは直接的には関係ないんだけど、気になっちゃいました。でも、今日はそんな瑣末なコトぐらいしかツッコミどころのない、良いステージを魅せてくれました。一度はチェックする価値のあるバンドです。デモ音源*2もカッコ良いぞ!
 次は、ASIAN MANから音源をリリースしているCOQUETTISH。純然たるska punkっつーよか、skaの要素も内包してるpop punkってな印象。とにかく、曲が良い。アメリカンなテイストのカラっとしたメロディも眩い、地に足の着いたpop punkサウンドを披露。曲によってはskaのテイスト一切無しってな曲もあり、個人的にはそういう曲の方が好みかなー、とか。これだけ真っ当なpop punkバンドも久しぶりに観た気がするなぁ。でも、skaのテイストが入ってる曲の強引な構成なんかも面白く、なかなかどうして懐が深い印象。たまにはこういうのも良いなぁ、と。今度音源も買ってみようかしら。ちなみに、voxの方は今日がお誕生日だったそうで。♪Happy Birthday to Me〜とかって歌ってたよw。
 で、いよいよトリのSPLIT SECOND SKATER登場。これまた初見のバンドだったのですが、人気あるのねー。初手から皆拳を突き上げ、場内は熱狂の坩堝。すげー。しかしてそのサウンドは、昨今のシーンの美味しいトコ総取り風味っつーか。基本はメロディのしっかりしたThrash系のサウンドなんですが、曲によっては叙情的なメロディなんかも導入されてたり、はたまたKID DYNAMITEっぽかったりと、なんとも今っぽい印象*3。voxはジャンプしての回し蹴りがお約束のアクションのようで、要所要所でそれを繰り出してました。SUICIDAL TENDENCIESファッションに身を包んでるトコも、俺みたいなジジィ的にはイジりようが無いっつーか。人生を楽しもう!的なメッセージも眩く、ホントいろんなイミで若いよなぁ。場内のハッピーそうなカオスっぷりと若さ溢るるステージングを目の当たりにし、ワタクシ、若干のジェネレーション・ギャップなんかも感じちゃいましてよw?なんつーかアレだ、以前観たFUCK YOU HEROESとかと同じ様な違和感を覚えましたね。でも、若いこういうバンドが台頭してくるっていうのは良いコトだしね。10年後に何人残ってるのかは知りませんがw。個人的には、こういうバンドがこれからどう進化していくのかってトコに興味を覚えます。
 総括すると、非常に粒揃いで多様なサウンドが揃った企画でして、普段は縁の無いバンドとかも堪能させていただきました。こういうヴァラエティに富んだメンツの企画っていうのも面白いね。

*1:っつっても今日で3回だけど

*2:http://d.hatena.ne.jp/PIG-M/20050314#p2参照

*3:アンコールではGORILLA BISCUITSのカヴァーとか演ってた