昨日の続きー。
 2001年のNEW ORDERは色んな意味で思い出深い・・・。当時の時点で足掛け15年ぐらい好きだったバンドの待望の再来日ということで、事前に俺以上に長きに渡ってNEW ORDERを愛してやまない友人と共に苗場行きを熟考していたのですが、如何せん二人ともフジロックそのものにカケラも興味を持っておらず、しかも、その日のラインナップも興味の範疇外。NEW ORDERを観る為だけに苗場まで行くっていうのも、いささかリスキー過ぎる・・・。
 そんなこんなで、当日までお互いに決めかねていたのですが、当日、俺が当時やっていたラジオ番組の収録終わり*1に友人に電話をかけ、とりあえず17時に東京駅に集合して、再度ミーティング、というコトに。一端帰宅して、なんとなく着替えのTシャツとかをバックパックに詰め込みw、東京駅へ。友人と合流し、駅の階段に座りながら協議。お互い結論は一緒なんだけど、なかなか口に出しては言えない・・・ギャルゲの告白シーンなら激萌emoなシーンですが、30過ぎのオッサン同士だと思うとテラキモスwwwwww。結局、煮え切らない態度のまま「・・・ねぇ?」みたいな暗黙の了解の下、越後湯沢行きの新幹線のチケットを購入し、18時40分頃に東京を発ったのでした。
 道中ダラダラとくっちゃべってたら、あっという間に越後湯沢に到着。時刻は20時過ぎ。ゆーてもフジロックという大規模イヴェントだし、それなりに駅は賑わってるのかなーとか思ってたのですが、見事なまでに閑散としてまして、しかもキヨスク系を筆頭とした各種施設は全て営業終了しており、真夏だというのにやたら薄ら寂しい光景・・・。しばし呆然とするも気を取り直し、覇気の無いバイトが持ってるプラ・カードのルートに沿って、シャトルバス乗り場へ向かう。乗り場は駅の外だったのですが、駅の外も軒並み店は閉じており、軽くゴーストタウン風味。そんな寂寥感溢るる景色に若干ひきつつも、乗り場を発見・即乗車。すると、車内には俺ら2人を含めて僅か6人・・・。発車時には倍位の人数になりましたが、それにしたって少なすぎ。かなり不安に狩られた俺らを乗せ、バス*2はゆっくりと発車。走り出して少しの間は地方の国道沿いな風景だったのですが、ある瞬間、ふと外を見たら灯りが全く無い、真の闇が広がっていました。・・・もしかして、このままどっかに拉致られちゃって異国へ売り飛ばされちゃうのかしらw?そんな不安を他所に、30分ほどで苗場に到着。さすがに現場は賑わっており、一安心・・・といきたいトコですが、我々は当然の如くチケットを持っていない。となると、やるコトは一つ。そこら辺にわさわさしているダフy(ry。
 現場到着から10分後には、おざなりな荷物チェック*3を経て無事に入場。ちなみに、チケットは手首に巻き付けるタイプのヤツでした*4あんま時間に余裕も無いので、物販コーナーだけチェックしてからWhite Stageへ移動するコトに。ちんたら歩いていると、途中でGreen Stageを発見。うわっ、人多いなー!たしかトリはNeil Youngだっけか・・・とか思ってたら、Neil Youngサウンド・チェックが始まり、爆音のギターが鳴り響く。ウワサには聞いていたが、マジ音デカいのね。スゲェジジィだw。そんな轟音に背を向け、物販コーナーを目指す。発見した物販コーナーでは目当てのバンドのTシャツとかは軒並み完売しており、よしんばあったとしてもサイズがLまでしか無く、ワタクシ蚊帳の外でございます・・・。友人はTWO LONE SWORDSMENのTシャツを買いご満悦。買い物も済ませたので、いざWhite Stageへ!と勇んで進んだは良かったのですが、周囲の暗さや会話に夢中になって注意力が散漫になっていたことも相まって、なんと急な段差地形に気づかず、思っくそ右足を挫いてしまいまして・・・。俺は足首が柔らかいんで、足を捻っても挫くまでには至らないのですが、このときは落下による衝撃が加わっていたせいか、物の見事に捻挫。めっさ痛いし気分は半泣きなんですが、それでもWhite Stageを目指し、足を引きずりながら進みましたよ・・・。
 道中かなり苦労するも、なんとかWhite Stageに到着。まだAlec Empireの演奏中でしたが、とにかくステージ前方へ移動移動。なんせステージ前方までは距離があるし、人の多さもハンパじゃなかったのですが*5、どうにかこうにか前方3列目ぐらいに潜り込むコトに成功し、今や遅しとNEW ORDERの登場を待つ。
 予定より20分ほど押したところでNEW ORDER登場!おおー!想像以上のオヤジっぷりに、ワタクシ感激w。つーか、Bernie太ったなーw。等と感慨に耽っていたら、一発目に"Atomosphere"来ちゃった!俺のテンションも沸点を迎え、前の連中を蹴散らして無理矢理最前列に身体を捩じ込むw。そして、しみじみと耳を傾けるが・・・やっぱ演奏超ヘタだなーw。だが、それが良い。つーか、そんな瑣末なコトを気にするような野暮な輩なんて、穴掘って埋めちゃえw。
 "Crystal"を挟み、3曲目に"Regret"キタ━━━ヽ(∀゜ )人(゜∀゜)人( ゜∀)人(∀゜ )人(゜∀゜)人( ゜∀)ノ━━━!!!! イントロで泣いたよ!あぁ泣いたさ!生きてて良かった・・・。ここでちょっと冷静にステージを観察。とにかくBernieとHookyが目立ちまくりなワケですが、Bernieは随分とご機嫌な様子で、叫んだり踊ったり*6しょっぼいジャンプとかキメて*7涙を誘うし、Hookyは当然の如く床にベースが着きそうなぐらい低い位置にベースを構えており、リード・ベースでサウンドを牽引。やっぱNEW ORDERのキモはHookyのベース・ラインだよなぁ。そしてStephenは・・・サボりすぎw。リズムのベーシック・トラックは打ち込みなんで、やること無いのかw。Gillianの代わり*8に今回参戦してるex.MARIONのPhil Cunninghamは、キーボードにギターにと獅子奮迅の活躍。影の功労賞。Billyは序盤ちょみっと目立ちましたが、気がついたら殆どギター弾いてなかったし・・・存在価値は無かった。
 などとつらつら思いつつ観てたら、遂に"Bizzare Love Triangle"が炸裂。たまんねー!さらに終盤の"Touched By The Hand Of God"〜"True Faith"〜 "Temptation"〜"Love Will Tear Us Apart"の流れで、またしても涙。こんな流れ、反則じゃよー?ここで一端終了。が、観客の声援に後押しされ再び登場し、数曲演った後に"Blue Monday"で〆。終演時刻は、なんと零時過ぎ。Bernieの「また16年後に逢おう」的なさっぶいコメントも赦しちゃう・・・ってあれ?"Perfect Kiss"は?"Love Vigilantes"みたいな地味な曲を演っといて"Perfect Kiss"はおあずけですか?*9・・・そこまで望むのは贅沢というものか。ともあれ、完全に昇天しちゃってたのは事実なんで、あの上"Perfect Kiss"とか演ってくれちゃってたら、今後の人生の楽しみがイッコ減るってなモンでしょw。いつになるか知れたものではない「次回来日公演」を夢見るコトにしましょ。
 しばし恍惚感に浸った後、前線へ進む過程ではぐれてしまった友人を探索。幸いさっくりと合流でき、感動を分かち合いながら、とりあえず屋台とかの出店系が林立してる地帯へと移動を開始したのですが、ここでアドレナリンが切れたのか、捻挫の痛みがぶり返してくる。捻挫した足に対して全くなんの応急処置せず、歩き回り、2時間近く立ちっぱなしでNEW ORDERのステージとか観てるんだもの、痛みも増すっちゅーねんw。ま、行きと違って帰りは急ぐワケでもないので*10ちんたらとそこら辺を眺めながらてくてくと歩いていく。
 当たり前だけど、場内は基本的に舗装されていない。砂利道や野原が広がっていて、要所要所に仮設の街灯が設けられ、道を照らしていた。でも、基本的には暗かったです。歩くときは足元に気をつけて!
 で、ようやく屋台村に到着し、とにかく手当たり次第にメシを買い込む*11。屋台村の周辺は大賑わいだったので、そこから離れ、どこかまったり出来る場所を探しまして。途中、人が少ないトコを発見したと思ったら、すぐ近くに仮設トイレが林立してたりしてwなかなか見つからなかったのですが、そうこうしてるうちに、なんとなく人気の無いトコに辿り着く。ちょっと芝生が夜露に濡れていたけど、周囲に人影も無く落ち着けるので、そこに腰を下ろす。で、靴と靴下を脱いで足首をチェックしてみたら、なんか1.5倍ぐらいに腫れあがってますたw。医薬品なんて売ってなかったので*12足を放り出して濡れティッシュとかを患部に貼りつけておくぐらいしか出来ない。限りなく焼け石に水風味ですが、まぁ気休めにはなったかも。
 ともあれ、メシをかっ喰らってようやく一息つき、どうやって朝まで過ごすかを協議し始めたのですが、どうにも肌寒くて身が入らない。つーか、なんか吐く息が白いですよ?なんぼ高地とは言え、今は盛夏。苗場を甘くみてたワタクシの格好は、夏の定番Tシャツ&ショーツ。念のために持ってきていた着替え用のTシャツを急遽重ね着。でも、Tシャツ&Tシャツなんで肌の露出面積は変わらず、焼け石に水w。
 教訓。フジロックに行くヤツは、絶対に防寒対策をしていくべし。
 しばらく寒さに震えつつもそこでまったりしていたのですが、あんま寒いんで動いて暖をとるという原始的な方法を選択し、メインゲート付近まで下山。これ以上観るべきステージも無かったの我々にとって、この場に止まっている意味は無いので、ゲートを出て川沿いの路上に陣取り、朝までうだうだとくっちゃべってますた。
 話には当然花が咲き、夢中で喋り倒していたのですが、気がつくと空が白んできて、日の出の時刻に。そろそろ駅へ向かうシャトルバスの始発の時刻なのでバスターミナルへ向かうと、そこにはすでに長蛇の列が・・・orz
 結局十数台目のバスにどうにか潜り込み*13越後湯沢駅を経て10時前には東京駅に到着。その足で、兎にも角にも薬局に飛び込み、湿布を購入し即患部にぺたり。捻挫から実に13時間w、ようやく治療が出来ますた。湿布を貼って多少楽になったので、そのまま東京駅地下街にあるゲーセンに寄ったり、メシを喰ったりして昼過ぎまで遊んでから帰路に着いたのでした。
ちなみに、捻挫自体は「回復〜コミケで若干ダメージ〜回復」というなんとも俺らしい経過を辿ったのですが、実は捻挫以上にダメージを受けたのが患部の皮膚でして、痛みのポイントが決まっていたので、どうしてもそこ中心に湿布を貼り続けた結果、見事に低温火傷を負ってしまいますた。湿布の形に皮膚が変色してしまい、半年ぐらいは色が違ってたな・・・。
 以上がNEW ORDERにまつわる、2001年の思い出。
 で、バトンを渡す相手なんですが・・・書きたい方、ご自由にドゾー。

*1:14時頃

*2:ちなみに、ローカルな路線バス。床が木だったよw

*3:つーか、ろくすっぽチェックしてねぇし

*4:MTV THE SUPER DRY LIVEとかと同様

*5:明らかにサポートで参加していたBilly Corgan目当てと思しき連中も多かった・・・お前ら全員s(ry。今回もアジカン目当ての連中が混じってたら・・・やっぱり全員s(ry

*6:無様なタコ踊りにシビれまくり

*7:ジャンプと言うと語弊があるなw

*8:今は正式に加入

*9:これのせいで、今回も行くハメになりそうなのですよ・・・。万が一にも今回"Perfect Kiss"を演奏されちゃった日にゃー、死んでも死にきれないよ

*10:行きは、White Stageに入場制限がかかる危険性があったので、痛かろうがなんだろうが急がねばならなかったのねん

*11:当然だが高い!

*12:売ってたかもしれないが、見つけられなかった

*13:帰りはちゃんとした観光バスだった