• THE MATICS "Ignition"CD.(JETTISON MUSIC/JM 002)

 ChicagoのGuitar Punk Bandの2001年産1st。ChicagoのGuitar Punkと言えばNAKED RAYGUN〜PEGBOYのラインが挙げられるワケですが、このMATICSのサウンドは、まさにそんな流れを汲んだ正統派と言っても過言では無い、滋味溢るるテイスト。華やかさとは無縁な、ただひたすら男臭いこのバンドのアルバムを手がけてるのがSteve Albini*1っていうのも納得で、骨太でゴツゴツした無骨な感触のサウンド・プロダクションは、このバンドのサウンドにずっパマり。男の哀愁を感じさせる、力強くもどこか寂寥感を感じさせる楽曲の数々のクオリティが高い。voxもPEGBOYのLarryばりな力強くも物悲しい声で哀愁のメロディを歌い上げ、サイド・ヴォーカルはより荒々しい声で応酬。さらに、汗臭いコーラス・ワークはNAKED RAYGUNを思い起こさせてくれ、ホントにカッコ良い!適度な疾走感も心地良く、渋いメロディックが好きな人の心を鷲掴みにすること間違いなし!
 ちなみに、この音源以降の消息は不明・・・。OHPも無くなってるし、レーベルのニュースは2001年で止まってるしで、おそらく・・・orz。でも、探してでも入手する価値のある、隠れた名盤です。PEGBOYとかV.CARDとかが好きなら、いっとけ!

*1:アルバムの三分の一の楽曲のProduceを手がけてるだけなんだけど、他の曲のプロダクションにもAlbiniの音造りの意思が反映されてます