「機械脱却」@川崎BOTTOMS UP w/GROANING GROOVE/AND BELIEVE/バギングライフ/WITHOUT SYSTEM/REBEL BLUE

GROANING GROOVE

 午前中は掃除と洗濯、午後はコレ↓

MAID iN HEAVEN SuperS 初回限定版

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をプレイするという悠々自適な休日を満喫した後、AND BELIEVEとGROANING GROOVEを観に、小1時間かけて川崎へ。当初の予定では川崎で友人と合流するはずだったのですが、生憎と友人はダウンしておりまして、一人寂しくBOTTOMS UPへ向かう。幸い、何度か行ったコトのある地域だったので、難なく到着。
 意外と小綺麗な建物の4Fにあり、そんな建物に似つかわしい小綺麗で小さいハコでした。聖蹟桜ヶ丘QUEENとかに近い雰囲気かな。18時40分頃の入場だったのですが、多分一般の客は俺が最初だったんじゃなかろうかw。場内のモニター*1には何故かリングスの映像が流されており、アンドレイ・コピィロフ vs ヴォルク・ハンなんてカードも流れてますた*2w。しかも、場内のBGMがBON JOVIやBIOHAZARD & ONYXの"Judgement Night"なんかだったりして、気分は90年代w。何故だw。
 そんなこんなでグダグダしてるうちに徐々に客も入り始め、結局10分ちょっと押しでstart。トップは久しぶりのGROANING GROOVE。INTENSITYの来日公演以来・・・か。なんでもメンバー・チェンジがあったらしいのですが、以前観たとき強烈なインパクトを残してくれたvoxとDsは変わってないそうなので一安心w。さて、そんなG☆Gですが、前にもましてエグくなっとるのー。怒りや焦燥感を吐き捨てるかの如く喚き、叫びまくりながらダサカッコ良い天然なムーヴを繰り広げるvox、地の底から鳴り響いてるかの如きパワフルでタイトなDs、新加入のGとBもなかなかソリッドな演奏で、以前よりもサウンドがシェイプされた印象。それと、前はもう少しミッドな曲が多かった気がするのですが、今日はかなり疾走感のあるナンバーなんかも連発してまして、ミッドな曲とのバランスも絶妙。曲調は、やはりearly LA Hardcore Punkテイスト。速い曲なんかはearly D.C.テイストかな?出してる音はえげつないんだけど、曲のテクスチャー自体は意外とキャッチーだったりするんで、すんなり聴けちゃうんだよね。今、最も刺激的なバンドの一つだと思うんで、early US Hardcore Punkが好きな方は絶対チェックすべし。
 お次はAND BELIEVE。以前demoのreviewをしてますが*3遂に念願叶って観るコトが出来ました。demoではYouth Crew系をベースに叙情性や激情テイストで味付けってな印象だったのですが、今日のステージでは初手からド直球なYouth Crewサウンド全開。シンガロング・パートを効果的に挿し込みつつ、疾走感満点のソリッドな演奏で突っ走る。ここまでど真ん中なサウンドを聴けるとは思ってなかったので、嬉しい誤算。中盤以降は叙情性を帯びたフレーズが飛び出すようになり、序盤とは異なるテイストへとシフト。個人的には、やはりこういうサウンドこそがAND BELIEVEの個性なんじゃないかって気がします。
 ナマで観るAND BELIEVEは、やはり音源の印象どおりか。タイトでオーセンティックなリズム隊が屋台骨を支え、Gは奔放にメロディアスなフレーズを紡ぎだし、voxは動きこそ完全にYouth Crewのそれで、とにかくよく動いてジャンプもバンバンキメるのですが、その唱法は歌うというよりは叫ぶに近く、Youth Crewの範疇を超えた情念を迸らせてました。ちなみに、ジャンプとかをしてても、メンバーの佇まいの凛々しさや地に足の着いたサウンドを鳴らしていることなんかも相まって、軽薄さやスポーティな感覚とは無縁。あと、Youth Crew系にありがちなメタル・テイストが感じられなかったっていうのも俺的には高ポイント。従来のYouth Crewのサウンドから進化してるんだけど、そういう安直な方向への進化じゃないっていうトコが素晴らしいですね。途中でFastcoreばりの加速なんかも垣間見せたりして、今後の進化もまだまだ期待出来そうですよ?Gの音がちょっと小さくて若干曲のテクスチャーが把握しにくかったっていう反省材料もありますが、もっと観たい!と思わせるステージングを披露してくれました。6/19、マジでサンクリ途中で抜けちゃおうかしら・・・。
 その次に登場したのはトリオ編成のバギングライフ。なんか微妙なバンドかなぁ、とか思ってたのですが、これがなかなか良かった。なんつーか純国産のハードコア・パンク*4ってな印象。あんまメリハリのない展開や、過度なエッジを立てない鈍いサウンド・プロダクション、そして日本語詞・・・パーツ毎にバラすとあんま魅力的には思えないのですが、これらの要素が渾然一体となったとき、なんともいえない煮え切らない、でもよその国では聴くことの出来ない独自のハードコア・パンクサウンドが展開されるのです。中でも、個人的にはバタバタしたジャングル・ビートを叩き出すDsがカッコ良かったですね。
 もう一つの魅力は、メンバーの人柄でしょう。常に笑いの絶えないトークを展開し、客席の暖かい笑いと、ときおり失笑なんかも買っておりましたw。こういう人間味溢るるバンドって良いよね。
 そして・・・あれ?今日の企画の主宰であるWITHOUT SYSTEMが登場ですよ?トリじゃないんだ・・・。ところが、ここでベースにトラブルが発生し、開幕直後に若干の中断を余儀なくされる。出鼻は挫かれましたが、ある程度盛り上がってからの方がダメージでかかったと思うので、まぁ好しとしないとね。で、気を取り直してスタート。voxは太めのモヒカン、和彫りもあるでよ?ってなルックスでパンチ効いてます。サウンドは、そんなvoxの出で立ちからも用意に想像出来たJapcoreスタイル。やっぱこういうオーセンティックなJapcoreのバンドが一ついると、企画がピリっとしますね。
 本来なら主宰がトリなのに・・・という疑問は、お次のバンドの登場で晴れました。キーボードのメンバーがいたりギターが二本もいたり*5とかなりセッティングに手間取ってましたよ。バックドロップも「機械脱却」からオリジナルのものに変えたりと、かなりのこだわりを披露。よく見ればベースは5弦だったりするし、これはかなりテクニカル路線なのかしら?と期待に胸膨らませながら待っていたのですが・・・結果的に言うと、その期待は脆くも打ち砕かれました。出てきたサウンドは、ミクスチャーをベースにしたポップ・ミュージック。メンバー全員キャリア組で俺の知らないシーンではそれなりに名のある方々だそうですが・・・俺には縁の無いサウンドだったなぁ。ミクスチャーでもBACK DROP BOMBとか好きだし、ポップ・ミュージックも普通に好きなんだけど・・・単純に、俺にはあんま楽曲が魅力的には聴こえなかったし、なによりvoxのキャラと歌詞がキツすぎた・・・。結局耐え切れなくなって、3曲目が終わった段階で会場を後にしましたw。メンバー皆楽しそうに演奏してたのはとっても良いと思うのですが・・・申し訳ない。
 今日は参加バンドもヴァラエティに富んでいたし、場内もリラックスした空気に包まれていて、のんびりと楽しむコトが出来ました。客の入りは微妙に芳しくなさそうだったケド、俺は楽しかったよ。mixiでお世話になってる某氏ともご挨拶出来たし、優雅な休日を締めくくるに相応しい好企画でした。
6/6 13:30追記。バギンライフではなくバギングライフでした・・・バンド名間違えるなんて最悪だ。謹んでお詫びすると共に訂正させていただきました。

*1:つってもちっちゃいケド

*2:ダイジェストなんで、短い時間だったけど

*3:id:PIG-M:20050314

*4:敢えてカタカナ表記の「ハーコア・パンク」で。ついでに言うと、ちょっとハード・パンク寄りかも

*5:1本はvoxがたまに使うだけっぽかった