• エレキ天国「すこやか」

 ここんとこ寡作風味だったエレキ天国の新刊は、完全に意表を突かれたショタ本なうえにゴリっゴリのエロ・・・これは意外な展開だ。しかも、片手間に描いてみましたってな生やさしいシロモノではなく、男性向けショタとして完全に機能してる。つーか、ショタ属性があるなら、これは絶対チェックするべき。背の高い無愛想なメガネっコと、ちっちゃくて無邪気な男のコというカップリングで、メガネっコは誘い受け、ちっちゃいコは総攻め風味。
 短編が2本収録されてまして、出会いの話とその後の日常の一幕という構成。出会いの話は通学途中の電車の中ってシチュで、ちっちゃいコがいつも見てたメガネっコに偶然満員電車の中で正面から接触してしまいまして、興奮のあまり勃ってきちゃうのですが、なんとメガネっコも勃起してて、二人でぷにあわせならぬちんこあわせをして果ててしまう、という素晴らしいシチュ。なにげにちんこの描き込みも気合入ってまして、ムけてたりムけてなかったりサイズが違ってたりという描き分けや、タマもしっかり描写しちゃうという熱の入った作画っぷりを披露。
 もう1本はメガネっコが盲腸で入院するコトになり、それならってんでちっちゃいコが剃毛役を買って出る、というシチュ。剃毛、視姦、手コキ*1といったマニアックなシチュを絡めてまして、これまたナイス。出会いのときは多少の恥じらいも見せていたちっちゃいコは、ここでは完全な攻めキャラ化してます。その過程なんかも追々描かれるコトを期待しちゃったりw。
 元々佐藤さん*2は魅力満点な作品を描いてきましたが、ショタ系とのマッチングもバッチリです。ショタ好きの方でも結構ノー・マークな作家さんだと思うので、これを期に是非とも一度チェックしてみるコトをオススメします。ちなみに、一般向けの普通の作品も当然面白いので、そちらも併せてドゾー。
HP>http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/7830/
ex.>id:PIG-M:20040319

 オオツカマヒロ*3さんの新刊はヘッドフォンをかけた少女本。ヘッドフォンそのもの*4や、それを装着した少女*5を愛でつつ、ヘッドフォン特有の周囲との断絶や遮断といった要素をしっかりお得意の恋愛話系と絡めてくる辺りは流石の巧さ。ラストの男のコの「深夜の必需品」といったテイストのお話とオチも、お約束とはいえ見事見事。全般的にスタイリッシュでオサレなテイストが支配してまして、個人的にはあんま好きなタイプじゃないんですがw、嗜好はともあれ作品としての完成度や目の付け所なんかはナイスですね。広く一般に受け入れられるタイプの作家さんだと思います。
HP>http://www2.117.ne.jp/~ota-beam/

*1:剃る過程の帰結として

*2:エレキ天国のマンガ担当

*3:a.k.a.オタクビーム

*4:全部違うメーカー製

*5:一部少年w