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 bostonじゃなくてoaklandのeldopa。CHRIST ON PARADEとか初期NEUROSIS*1に通ずる、San Francisco暗黒HCの匂いがプンプンしてるバンド。ザラついた音色で残虐性剥き出しなサウンドを撒き散らす楽器隊と、焦燥感と憎悪とひとかけらの悲痛に彩られたvoxが織り成す非情かつ鋭利なサウンドは、ただただ強烈。
 全くデオドラントされてないので強烈な獣臭を放ってまして、間違いなく聴き手を選びますが、個人的には最高です。すげーエグいんで日常頻繁に聴くってサウンドじゃないですが、年に何回かは無性に聴きたくなる一枚。
Private Property

Private Property

 N.Y.のscreamoバンドで、このアルバムは2001年にリリースされた7曲入りの音源に曲を追加して2002年に再発された、事実上の2nd。映画「ダイ・ハード」から取ったと思しきバンド名からしてB級臭いですが、中身は全然普通w。つーか、screamoなエッセンスを踏まえつつもポップかつキャッチーなサウンドを展開してて、なかなか良いと思うのですが、あんま話題を聞かないな・・・。
 さて、サウンド的にはGLASSEATERの2ndとかに近い、オーセンティックなscreamo。ハードさよりは楽曲の良さで勝負ってな印象。サウンドのポイントとしては、2本のギターのアンサンブルを挙げたい。特別テクニカルってワケじゃないですが、非常にツボを心得た展開や絡みを聴かせてくれまして、ちゃんと2本の必然性を感じられ、有効に機能しているかと。
 2002年リリースだし新しい音源も見かけないしで、もうとっくに解散してると思ってたんですが、なんといまだに精力的に活動してまして、いよいよ今年待望の新譜をリリースするようです。現在行っているツアーで、そのアルバムのadvance ver.を販売してるとか。で、そのアルバムに収録されてる新曲を数曲聴いたのですが、これはもうブレイク必至かと。producerにJ.Robbinsを迎えた影響でしょうか、魅力的だったツイン・ギターが大幅にパワー・アップしてまして、D.C.的なパーカッシヴなエッセンスが加味されまして、BURNING AIRLINES〜KEROSENE 454辺りに通ずる、もう辛抱たまらんカッコ良さ!こいつはアルバムにも期待させられるぜ!とりあえずscreamoが好きな方は、先ずこのアルバムからチェックしてみて欲しいですね。
Big Game

Big Game

 1980年代後期のアメリカン・ハード・ロック史を彩る2枚の名盤をリリースしたバンドの、1989年産3rd。前作"Pride"の大ヒットを受けてのアルバムだったが、HR/HMシーンからはやれポップだ売れ線狙いだと、意味不明な批判を当時は浴びていたなぁ・・・。
 テクニカルなんだけどセンス良く楽曲にそれを反映させることが出来たVito BrattaのGと、ちょっと掠れ気味の声が魅力的だったMike Trampのvox、そしてなによりポップかつキャッチーなテイスト満載の上質のポップ・チューンの数々が魅力。実際、今聴いても時代の変化による劣化をあまり感じず、普遍的なキャッチーさを有しているかと。
 まぁ全曲最高とは言いませんが、M-1、3、8辺りは今でも全然普通に楽しめるポップ・チューンだと思います。どうせ中古盤屋とかで捨て値で叩き売られてるだろうから、一度試しに聴いてみるのが吉。

*1:1st最高!