• 遺伝子の船「スクミズアスカノホン」

 南条飛鳥さんトコのレヴォの新刊は、タイトルどおり、エヴァのアスカのスク水本。こないだreviewした自爆SYSTEMとのsplitが結構良かったので、今回も買ってみた。つーか俺、絵描き小屋の本って昔はチェックしてたのよ。1997年頃までw。チェックしなくなった理由は、単純に結構大手になって買いにくくなってきたってなワケだったり。
 で、前回久方ぶりに読んでみたら随分絵柄が変わっててビックリしたんだけど、それは本のコンセプトに合わせてたのかなーとか思ってたのですよ。ところが、今回の新刊を読んで分かったのですが、やっぱ絵柄が変わったのね。昔の南条さんの絵って目の描写とかが結構切れ長っつーか「強い」印象で、全体的にエッジの効いた雰囲気だったのですが、今作ではそのエッジというかharshな感覚が無く、絵もお話も非常に柔らかくなっています。
 まず絵ですが、とにかく顔の造作が変わった。顔の輪郭も丸くなり、なにより目が大きく、丸くなった。あと、全体的に絵が簡略化されてシンプルになったかな。表情とかにはかつての名残なんかも若干感じられたりして、ちょっと感慨深かったり。まぁ俺が読んでた頃から8年近く経ってるんだから、変化してて当たり前とはいえ、随分印象変わるよなー。そして、お話も。前はここまで直球なラヴラヴものとかってあんま描いてなかったんじゃいなかな?結構暗めな話が印象に残ってる*1せいもあるのでしょうが、やっぱ昔の印象とは異なる。でも、個人的には今の作風も結構好きだったり。柔らかい絵柄*2と生温いお話とのマッチングも良好。レヴォに対する熱いトークもemoくていいカンジ。
HP>http://www1.j-speed.net/~ryuga/asuka/
ex.>id:PIG-M:20050308

  • 鶯屋「FRACTAL PIECE」

 鶯神楽さんの春コミの新刊だったのですが、レヴォで入手。つーかコレ、実質的には甲冑の新刊ってノリだなぁ。なんで鶯屋名義のリリースなのかはナゾですが、まぁいっかw。で、内容はFate本。鶯さんは、凛×士郎×セイバーな3Pネタにライダー・ネタのショート・カット・ギャグ、それにカラーの折込ポスター*3なんかを披露。3Pネタは、随所にコミカルな要素を挿し込みつつも勿論エロエロなのですが、そこに凛の細やかな心理描写の機微を描くことにより、適度なemoさの隠し味が効く仕上がりに。これがあると無いとでは大違いなんで、そこら辺は絶妙なさじ加減ですね。一転してライダーのギャグは、僅か2Pという短さなれどアホ過ぎる展開にもっていかれること必至w。
 他には西月力さんのカラーのライダー×凛とか、道満晴明さんの脱臼ギャグマンガ神楽つなさんのお馴染み「小話」シリーズなんかを収録。なにげに沖縄体液軍人会の中の人とかも参加してるし、ホントいつもの甲冑ノリです。違いは本の厚さぐらいw。エロもギャグもバランスよく配合されてますんで、普通に読んでて面白いです。当然オススメ。
HP>http://www20.big.or.jp/~ugisy/
ex.>id:PIG-M:20030818、id:PIG-M:20040822

*1:南条さんの魅力の一つは泣き顔の描写だし

*2:頭身も下がった。つーか、ちょっと炉属性が入ったか?

*3:リバーシブルで、裏はギャグ・テイストでナイス