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明日の「王様のブランチ」で紹介されるそうな・・・世も末じゃのぉ・・・。
http://www.rurubu.com/PubList/PubList.asp?Menu=1260/139440
でも、ジャケ*1とかイメージこそパンチ効いてるケド、意外と中身はまともだったりするのが拍子抜けっつーか*2当然至極っつーか。
世間的には「あのみさくらなんこつが！」的な印象が強いのですが、実際にはみさくらさんよか風上さんの方がメインなんで、みさくらフリークが飛びつく必要は無いかと*3。
この本、基本的には「もえたん」のフォーマットを踏襲していて、合間合間にskit的なショート・カット・チューンを挿し込んで、全体的な流れを構築。最終的には萌emo風味で〆るという、まさに「もえたん」以降のセオリーに忠実な手堅いつくり。そこにキーワードとして「お兄ちゃん(a.k.a.お兄たんｗ）」という設定を導入。読者＝お兄ちゃんという位置づけですね。狙いは悪くはないのですが、余り効果的には機能してない気も。後述するskitでのみ機能してますが、どうせだったらもっと随所にこのエッセンスを散りばめ、読者の「妹萌え」魂に火をつけて欲しかったｗ。
この本のメイン・キャラである「日帰るる」のデザインは、「キッチンノーズ」の風上旬さん。このキャラは完全に炉な上、あざといまでに記号を付随させている*4moe violence風味なデザインｗ。キュートなんだけど、結構破壊力あるぞｗ。でも、表情も豊かで一般層には受け入れ易いかな？
一方のみさくらさんは、やっぱあの独特のテキストのデリヴァリーと、投げっぱなし風味なPower Violence系の絵が融合してナンボだと思うんですが、テキストも普通だし妙にきっちりした非エロのイラストだけだと、余り魅力は感じないよね。正直、話題性以外の面では必要性を感じません。ティピカルな「おたく風」イラストとしては機能してるとは思うケド*5それを求めるんならもっと適した人材なんて掃いて捨てるほどいるのにね。これじゃあ、みさくらさんの魅力を全然引き出せてないよ。その点には、いささか不満が残ります。
さて、実用性ですが、一部情報に特化したガイドならではの面白さもあるし、悪くないんじゃないかと。普段は、どうしても自分の守備範囲内の地域や店とかしかチェックしないと思うんだけど、この本は「おたく」のフィールドを包括的にフォローしてるので、守備範囲以外の情報なんかも拾えるのが楽しいし興味深い。ただ、本という媒体の欠点である「情報の劣化」が散見されるが*6それは致し方ないか。
また、店の紹介文とかにaaや2ch系の言い回しなんかも使ってたり、「ひぐらし」「マジギャザ」「レイヤー」などの専門用語なんかも飛び出したりして、この本の読者層を意識した作りっつーか、ちょっとやり過ぎっつーかｗ。それと、いまどきevaのデザインを用いるっていうのはアウトじゃないかなぁｗ。一周回ってアリなのかｗ。
あと、何故か「これが私の御主人様」とか「うたかた」、「魔法先生ネギま！」なんかのアニメ版やゲーセンとかの広告が巻頭と巻末に挿入されてるんだけど、こういった構成っていうのは「るるぶ」の仕様なのか、この本独自の仕様なのかがちょっと気になったり。つーか「ネギま！」はアニメの絵柄なんで、なにげにマイナスなんじゃないかとｗ。
総評。多少なりともオタ属性があるなら、普通に読んでて楽しいと思います。でも、一般層には受け入れられにくいと思うんですが。もう少し解説や紹介の文がニュートラルというか普通の文体じゃないと、キツいんじゃないかね？無論それが魅力ではあるんだけど、諸刃の剣風味。でも、あんま汎用性を求めてるとも思えないつくりなんで、これで良いとは思うけどね。
ま、なんだかんだ言っても、俺は楽しく読めましたよ？興味深い店も何軒かあったし、今度参考がてら行ってみようかしら。
もえるるぶ＞http://www.rurubu.com/PubList/PubList.asp?Menu=1260/139440
キッチンノーズ＞http://kitchen.cside.com/
ハースニール＞http://www.harthnir.com/
