• RICK RUBIN「"SUPERUNKNOWN"」

 P.I.L.さんトコでは新刊のみ入手。他の本は完売してたよ・・・orz。さて、今回はマリみて本なのですが、普通のマリみてとはちょっと違う。なんと旧薔薇様方、即ち聖様や蓉子様、江利子様らのお姉さま方を描いたコメディ風味。つーか、聖様のお姉さま以外はろくすっぽ描写もされてないので、P.I.L.さんの脳内設定が炸裂しまくってて、なんか熱いぞw。ちなみにP.I.L.さんの設定では旧紅薔薇様は包容力のあるおっとり型、黄薔薇様はあずまんがwでいうところの智みたいな暴れん坊キャラw。白薔薇様は原作を踏襲したしっかり型、という設定。なかなか興味深い設定だったりするのですが、如何せんネットで公開されてる作品の再録が多く、イマイチ新鮮味に欠ける感は否めません。でも、小ネタのセンスや間、隠し味として用いられるemoテイスト、リアルとSDを振幅する作画など、相変わらず魅力的なテイストですんで、webを細かくチェックしてない方や未見の方なら充分楽しめる内容かと。
 ちなみに、今回のタイトルは予想どおりSOUNDGARDENネタでした。会場でご本人に直接伺ったんで、間違い無いですw。
HP(日記)>http://diary2.cgiboy.com/2/pil/
ex.>id:PIG-M:20030903、id:PIG-M:20040204

  • Ring Killing「きばらけ」

 くらぎさんの個人サークルの新刊は、マリみて黄薔薇ファミリー本。紅や白の後塵を拝してる感が否めない黄薔薇ファミリーが、その現状を打破すべく奮闘するお話がメイン。紅薔薇白薔薇との違いを分析しながら打開策を講じていくのですが、基本的に江利子由乃の理不尽ダブル・ツッコミ組が令様*1をイジリ倒してまして、令様の不幸っぷりが輝いてますw。報われないオチもナイスな、いいカンジのギャグ作品。ところが、これは単なるイントロに過ぎなかったのですよ。後半の短編は下品でお下劣なギャグでグイグイ押しまくる、DWARVESばりの爆走テイスト。適度な投げっぱなし感とVIPクオリティwなテキストのグルーヴ感が交錯する、独自の作品世界を構築。かなり読み手を選ぶかとは思いますが、ツボに入ると結構効きます。ただ、テキストのグルーヴがかなりVIP系とかに代表される某掲示板のスタイルに依存してしまってる印象が強く、そこら辺は微妙っちゃ微妙ですね。もう少し汎用性の高いテキストを主体にして、隠し味としてVIPクオリティを射し込むっていうスタイルのほうが良いかも?ともあれ、そこら辺が気にならない方なら楽しめるかと。絵も今回かなりシンプルでざっくりした絵が多く、すっきりして見易かったし今後の進歩が楽しみな作家さんです。後半の爆発力で全編貫いちゃってもカッコ良いかもw。
HP>http://home.att.ne.jp/apple/ringkilling/
ex.>id:PIG-M:20040924

*1:ヘタ令とか言われちゃってるしw