• CUT THE SHIT "Marked for Life"CD.(GLOOM RECORDS)

 BONES BRIGADEやTEAR IT UPのメンバーなんかがやってるバンドのシングル・コンピ。最初はそんな予備知識無しになんとなく買ってみたんだけど「なんかTEAR IT UPっぽいなー」とか思って調べてみたら、やっぱメンバー絡んでますた。サウンド的にはいわゆるThrash系なんだけど、結構Youth CrewやBostonなんかの影響も窺えるかな?リフとかの構造はYouth Crewっぽいし、ギター・ワーク(特にソロとか)はBoston経由*1のロッキンなフレーヴァーを感じるよね。voxもなかなか気合入ってて良い塩梅。ほとんど喚きまくりなテンションでアジり倒してます。でも、個人的にこのバンドのポイントとして挙げておきたいのは、ミッドなパンク・チューンかな。効果的にこういうチューンを挿し込む事により、ともすれば勢いだけに終始してしまいがちなサウンドにアクセントをつけ、結果としてよりファストなチューンのインパクトを増す効果を発揮している。それに、そんな効果云々なんて小難しい話を抜きにしても、単純にパンキッシュなチューンがカッコ良いっていうのもあるんだけどね。昔はこんなのウザかったんだけど、最近はこういう曲にグっとくるようになってきました。こればっかだとキツいんだけどねw。まだ新譜買ってないんで、買ってこなきゃ。勢いだけじゃない、隠し味の利いたナイスな一枚。

  • GUNMOLL "Board of Rejection"CD.(NO IDEA/144)

 FloridaのGuitar Punk Trioの2003年産2nd。2001年産の1st "Anger Management in Four Chords or Less"の頃は、かなりHOT WATER MUSIC色が強く、カッコ良いにはカッコ良かったんだけど、若干決めてに欠ける感が無きにしも非ずだったのですが、このアルバムではグっと成長したサウンドを聴かせてくれます。今回、最も成長を感じられるのは、やはり楽曲のクオリティだろうか。単純にメロディが一皮剥けて、ちょっと突き抜けたような気が。さらにJAWBRAEAKERを彷彿とさせるような、シンプルなんだけど力強いアンサンブルのせいか、音の情感が鮮明に浮き上がっていて、よりエモーショナルに。それを活かした、じっくりと腰を据えて聴かせるナンバーを効果的に挿入することにより、アルバムの流れに緩急が出来、結果として地味ながらも味わい深いアルバムに仕上がりました。それと、特筆すべきはvoxの表現力のアップ。こちらも時としてBlake Schwarzenbachを想起させる熱い歌声を聴かせてくれて、グっときます。無論、従来どおりのHOT WATER MUSICテイストも健在で、丁度良い塩梅でJAWBREAKERとHOT WATER MUSICがブレンドされてるような感じかな。ギター・ワークとかは、時折ちょみっとU.K.メロディックっぽいかも。派手さはないんだけど、Guitar Punk系が好きなら間違いない一枚。時代に左右されない普遍性を持ったサウンド。こういうの大好きなのねん。

*1:よくSLAPSHOTやSSDが引き合いに出されてるけど、挙げるなら後期JERRY'S KIDSとか中期以降のGANG GREENだろ