akotaさんと秋鈴木さんのsplitネコミミ本。akotaさんは、ちょみっと「しけたみがの」さん風味*1なテイスト入ってる絵柄なんだけど、崩した絵柄*2がキャッチーでそれを効果的に使ってまして、投げっぱなし風味なんだけどキュートな仕上がりw。一応えちぃシーンもあるんですが、全編スラップスティックなノリで押し切ったほうが良かったような気がします。秋鈴木さんは一見して分かりますが、美和美和さんの影響下にある作家さん*3体型とかもばいんばいんなカンジで、内容もエロに特化した潔いテイスト。ただ、お二方ともHPとか見るとここでの作品とはヴェクトルの異なるテイストだったりするんで、引き出しの多い作家さんなのかも。
HP(akotaさん)>http://happytown.orahoo.com/akota/
HP(秋鈴木さん)>http://happytown.orahoo.com/n-kai12/

  • 伊藤一蔵商店「男の闘い3」「男の闘い4」「男の闘い5」「美女プロレスラー純子 小説集1」

 伊藤一蔵さんの個人サークル。このサークル、ちょっとレアな嗜好でして、その嗜好とは「男の子が女の子に蹂躙*4されちゃう」というモノ。きゃらめる堂さんに代表される「大女」系やにったじゅんさんの童貞シリーズとも若干リンクする部分があるのですが*5基本的に「対決」や「勝負」がベースでして、非エロ。それだけでも結構マニアックな設定だと思うのですが、中身はもっと病んでまして、気弱な男のコは当然として、気の強い男のコも完膚なきまでに蹂躙されてしまいます。しかも、通常のこのテのシリーズにありがちな「救済」の手が差し伸べられるコトもなく、男子は徹底的にやられるがままっていうのがキてるなぁ。はっきり言って、よっぽどのドMでも無い限りこの作品のノリにはついていけないと思う。夢見がちなハンパなM野郎には、この世界観は酷だろうw。俺でもちょっとキツいかも*6。でも、作者の情念や妄想がみっちりと詰まっていて実に濃厚な作品だし、オリジナリティのある微妙に拙い作画も、そのプリミティヴなノリとのマッチングがバッチリなので気にならない。
 「美女〜」は「男の〜」シリーズに掲載されている小説をコンパイルした本で、小説はUUさんという方が書いてらっしゃいます。こちらの作品は、前述したstatementをよりハードコアに表現した内容となってまして、エロい要素も加味されているのですが、それ以上に男*7のやられっぷりもハンパないです。かなりviolenceな要素が強いのですが、その「蹂躙」から「陵辱」に至る過程の壮絶さはなかなかのモノ。とにかく「男の〜」にしろ「美女〜」にしろ、明らかにリミッターが解除された作品でして、そのextremeっぷりにヤられます。荒削りな作品ではありますが、気合入っててナイス。M属性のある方は、要チェックw。

  • 葛飾無法地帯「ゲーセン血反吐日記 大入」

 外道丸さんの実録日記マンガのコピー誌をコンパイルした本。ゲーセンのバイトをしてた頃のコトを赤裸々に綴ってあるのですが、ラストブロンクスに対する偏愛っぷりとか微妙な人間模様とか、ネタは普通なんだけど濃ゆい内容がてんこ盛りでおなかいっぱいw。微妙にいなたい絵柄と高いテンションで爆走するスタイルは、さながらOUT COLDやVIOLENT SOCIETYばり。いわゆる「女性向け」に類する絵柄なんで若干男性陣のとっつきは悪いかもしんないケド、日記マンガ系が好きな方にはオススメです。なお、「女性向け」な作品も描かれてるんで、買うときはちゃんとチェックしようw。
HP>http://dengeki2004.hp.infoseek.co.jp/
ex.>id:PIG-M:20040319

*1:表情とかがそれっぽいかなー、と

*2:絵板で描いてるみたいな線のよれ方がいい味出してます

*3:表情とかがモロ

*4:not陵辱

*5:ここのサークルの本に登場する女子は皆、男子より大柄だし

*6:俺は肉体的な責めにはあんま悦びを見出せないんで。やっぱ蔑まれたりとか罵られたりとか晒し者にされたりとか、そういう精神的な責め苦のほうが良いなぁ

*7:not男のコ