• SyntheticGarden & GALAXIST「GreenPapper and RedChelisauce」

 美和美和さんの個人サークル「SyntheticGarden」と、BLADEさんのサークル*1「GALAXIST」とのsplit*2で、FF11本。普段は買わないサークル同士なんだけど、普通にショップ委託してたんで買ってみたw。お二方の作品ががっつり収録されてまして*3、なかなかの読み応え。
 BLADEさんは商業誌でもお馴染みですが、ちっちゃくてぷにぷにした愛らしいキャラをお得意としてまして、今回もメインで描いてるキャラはキュートなミスラw。でも、内容は陰惨なsludgeテイストで、オークに囚われて前から後ろから、果ては二穴同時に責められちゃったりして大変なコトになっちゃう!ってなカンジ。で、そのストーリーと平行した時間軸の作品を美和さんが描いてまして、こちらはメインがヒューム。美和さんらしく乳を強調した作画でグイグイ責めてます。BLADEさんと色んなイミで対比が効いているので、splitの甲斐ある内容と申せましょう。結局最終的にはヒュームもミスラも肉奴隷と化して、オークとの本番まな板ショーwで金を稼ぐ、といういいカンジにNo Way Outなオチがつきます。
 カラー・イラストを筆頭に、キャラ設定やゲスト原稿なんかも良いアクセントになってまして、トータルでハイ・アヴェレージな内容にとなっております。大手の矜持を見せつけられたっつーか。FF11のコネタも散りばめられてるんで、そっちのファンにもアピールするかも。
HP(美和さん/現在休止中)>http://www.syntheticgarden.com/
HP(BLADEさん)>http://bladecham.com/

  • BLUELAGOS「Shot a しょた2」

 V.A.なショタ・コンピ。参加メンバーはプロばっか*4というカンジで、レヴェルは高いです。美夜川はじめさんの作品なんて超久しぶりだよw。昔はコミカルな作風だったんですが、今回はショタ&ふたなり&近親相姦&3Pという、遊び無しでエロに特化した作品。ショタ心を分かってらっしゃる高水準な作品なんですが、ちょっとさみしいかも。昔と作風が違う、という観点で最も驚かされたのは後藤寿庵さん。昔と作風が違うっていうのは承知してはいたのですが、いざこうして目の当たりにすると、ホント余りの変わりっぷりにしばし絶句。かつての後藤寿庵さんはとり・みきとかの延長線上にあるエキセントリックなテイストが魅力だったワケ*5で、間違っても普通のエロマンガなんて描く作家じゃなかった。でも、ここに収録されてる作品は、かつてのノリを微塵も感じさせない、極めて真っ当でハイ・アヴェレージな姉×弟系ラヴラヴ・エロ。・・・色々あって今に至ったんだろうし、現役の作家として優れた作品を描いてると思う。でも、一抹の寂しさは禁じえない・・・。
 水ようかんさんは相変わらずの「おむつ」ネタw。ホントこの人、このネタ好きだよなぁ。女装美少年が上半身セーラー服、下半身おむつという姿で、ボンデージ姿のお姉さまに掘られちゃうという、こちらもお約束テイスト。TRUMPさんはテキスト+イラストでさっくり。チャージングPが終わって以降はほとんどチェックしてなかったのですが、所謂「萌え」の延長線上のショタではなく、モノホンな匂いがプンプンするところにヴェテランの矜持を見た。生々しい男のコの肢体が妙にリアルだ。
 で、今回一番の長い作品は、藤ノ宮悠さんの作品。ちょっぴりサディスティックなお姉ちゃん(無論メガネっコ)と気弱で泣き虫な弟、という激萌えな設定だけで、どんぶりメシ3杯は軽くイケますw。ショタ萌えあり、ツンデレありといった具合に様々なアングルから楽しめる、マストな作品。コレの為だけにでも買う価値アリ、とか言っとく。
 冒頭で書いた様に本としては高水準で、作品も粒揃い。ただ、これはもうメジャーからリリースされてる各種コンピと何も変わらないワケで、作品の内容も同人でないと表現出来ないというほどインモラルなワケでもない。正直、同人でやる必然性はどこにも無いよね。俺は同人でのMake Moneyな姿勢には理解は示すけど、肯定はしない。作家を集めたコンピを作るにしても、もう少し編集者サイドのこだわりや遊びを見せて欲しい。同人誌の楽しみは、マンガだけにあるんじゃないんだぜ。
HP>http://members.jcom.home.ne.jp/bluelagos/

*1:敢えて個人サークルとは言わない。理由はOHPでご確認くださいw

*2:共通のキャラを使って各々描いているので、普通のsplitっつーよかBORN AGAINSTとSCREECHING WEASELのsplitに近い感触かな?

*3:再録含む

*4:でも、微妙に懐かしいメンツw

*5:この系譜はエロマンガの世界ではZERRY藤尾さんに受け継がれたと思う