• おおた堂&楓のはらわた「黄昏の気紛れ」

 「楓のはらわた」の武藤礼恵さんの小説に「おおた堂」のおおたたけしさんが挿絵を描いてるコラボ本。To Heartの委員長本なんですが、「楓のはらわた」でTo Heartネタといえば、2000年〜2001年にかけてリリースされた「志保×あかり」の3部作が思い起こされます。この本は、その続編とでも言うべき作品となっておりまして、件のストーリーを経た志保とあかりも登場。浩之に調教され、ゆるやかに堕ちていく委員長。その仕上げとして、志保とあかりの手に委員長を委ねて・・・ってなカンジなんですが、志保&あかりが登場しちゃうと、委員長の分が悪いなぁw。なんせこのコンビは過去シリーズでたっぷり痴態を晒してるし、人体改造もされちゃってるんで、すでにトップ・ランカーと申しましょうかw。委員長も双乳姦などで奮闘するも、一歩及ばずといったトコでしょうか。含みをもたせたラストなんで、もう一回シリーズ化されるのかな?相変わらず擬音と「・」とハートが多いですがw、それは武藤さんの芸風だからなぁ。前シリーズにあった陰惨さはないけど、その分エロのみに特化したいびつさがあって、フリーキーで独特のテイストが魅力的です。
HP(楓のはらわた)>http://kaede-no-harawata.com/
HP(おおた堂)>http://www.ohtado.com/top.htm
ex.>id:PIG-M:20031013

  • 我流痴帯「ヒザマクラ」

 TANAさんの新刊は、To Heart綾香本。今回は狂える純情とでも申しましょうか、かなりいびつな恋愛話といった趣。以前にreviewした「怠惰な愛の壊し方」でもそういった要素を孕んではいましたが、あれよりも純愛度高め。基本は浩之×綾香というラインなんですが、やってる行為のエクストリームっぷり以外は、かなり真っ当な恋愛ノリ。ま、そのエクストリームっぷりがハンパないんで、そういったテイストも霞んでしまうんですがw。今回もありとあらゆる代謝物や液体固体が体外へ排出されまくってますが、それすらもいとおしい・・・という綾香と浩之の共通の価値観が貫かれてるんで、あるイミ美しくすらあるっつーか。で、今回は全編ラヴなscreamo風味なのかなーとか思ってたら、ラストであかりが登場し、一気に残虐Gore Grindへ雪崩れ込んでくれますたw。お約束の吐瀉物プレイキターw。あらゆる排泄物を混ぜ合わせた浣腸液を注入されたり、果ては綾香の黄金を直接肛門から注入されたりという極悪brutal路線大爆発。そして、感動のラスト・シーンへ。ラスト・エピソードの挿絵の狂いっぷりは感動的ですらある。これはヤられましたよ。素晴らしい。いつもよか挿絵の比率が高めなのは嬉しいんですが、本文のヴォリュームはもう少しほしかったかな。でも、冬の新刊はこれの続きみたいなんで、そっちに期待。相変わらず個人的には激プッシュな作家さんなんですが、パンチ効いてるからなぁ・・・。俺的には、今年読んだ同人誌の中で5本の指に入る名作、という認識。最高です。
HP>http://tana00.sakura.ne.jp/
ex.>id:PIG-M:20030922、id:PIG-M:20040926