• 甲冑娘「私立三絃堂学園購買部第⑩號」

 甲冑のお馴染みのシリーズも遂に10を数えましたが、内容は相変わらず。巻頭カラーは射尾卓弥さんと西月力さん。しっかし射尾さんは今回の甲冑のために何枚のカラー・イラストを寄稿したのか。西月さんはマンガ風味な内容で、今回の甲冑のシリーズではマンガにこだわってる印象が(やはりギャグ風味な内容)。田丸浩史さんはデスノート実写映画化ネタから始まったのに、何故かラストはラムウのダメ妄想オチに。「女子高生の汗風呂」という妄想は、相当ダメ度が高いと思うんですがw。鶯神楽さんは、珍しく寝取られネタ(厳密にはNTR一歩手前ですが)。なにげに新キャラ(玖川慶斗・・・一応サムスピのパロディっていう設定は有効だったのねw)登場。ねちっこい放尿ネタで本番無しっていうのも、マニアックなシチュだなw。
 逢摩文七郎さんもイラストで参加してますが、自分の個人誌ではボロボロの下書き原稿を晒していたにもかかわらず、ここでは最低限の完成原稿を寄稿しており、矜持をみせてくれてます。神楽つなさんは、おなじみ三絃小話。この夏の一連の作品群の中では一番不条理度が高いかも。「スカイバングレイダー」ってなんだよw。思わずググっちゃったよ(勿論該当するページなんて無かったけどなw)。岡昌平さんは以前描いたバレンタイン・ネタの第二弾。完全粉砕爆裂暴走Thrash。ツッコミどころ満載なんですが、そんな小手先の理屈など余裕で蹴散らす無茶っぷりがステキ過ぎですw。「株式〜」の作品では煮え切らないと評しましたが、こちらは煮え切らないどころか黒焦げ風味w。やりたい放題を絵に描いたらこうなった、的なワガママな逸品。素晴らしいです。
 エロという観点から見れば若干弱いですが、それを補って余りあるノリと勢いが充満してます。これらの本がショップで買えないっていうのは、ちょっと勿体無い気がしますな。
ex.>id:PIG-M:20030818、id:PIG-M:20040108

  • SWEET ROSE「4倍 STRAWBERRY BUBBLEBATH」

 ばらスィーさんトコのサークルの本を初めて購入。てっきり速攻完売すると思いきや、ちょっとは並んだけどあっさり入手できまして。中身は苺ましまろのラフ画とか。前から音楽ネタを作中に散らしてる作家さんだなーと思っていたのですが、この本では同人なだけに、そんなテイストを前面に押し出しています。タイトルもジャケもAPHEX(AFX)ネタだしねー。巻末に好きなアーティストとかをリスト・アップされてたんですが、TechnoとかもOKで、趣味の良い洋楽を挙げておられまして。あるイミ分かり易いセレクトなんだけど、雑誌とかを鵜呑みな風ではなく、ちゃんと自分でチョイスして聴いてる感が伺えます。他人のこういうリストは、なんか見てて面白いよね。ま、基本はラフ画(ノヴェルティとかの既発表イラストの)なんで、よほどのファンでない限りあんま気張ってオクやショップでプレミア価格で購入しなくてもよいかと。

  • TSUKASA BULLET「司弾2004」

 司淳さんの年に一度の個人誌が、今年も無事にリリースw。甲冑の原稿なんかも散見されるのでマンガとかにはあんま新鮮味はないのですが、個人的にはこの人のイラスト&テキストのスタイルが凄く好きなんで、美麗なイラストがバンバン載ってるよか、今、好きなモノとかについて熱く語ってる分量が多ければ、それで満足だったり。そういう観点から見れば、今回も時計やアクセなどについて書き下ろしでしっかりテキストが掲載されているので、俺的には満足いく内容でした。なにげにジャケとかも特殊装丁(凹凸がある)だし、流石に「モノ」に対するこだわりが徹底されてる、持っているのが楽しい一冊。

  • トュルトゥル「ナツノサクラ」

 久しぶりにここの本を買ってみた。以前購入したときは、悪くないんだけど決め手に欠ける印象があったのでしばらくチェックしてなかったのですが、精力的に活動を続けているのは捕捉していたんで、今回購入に踏み切ったのですが、はてさて。トュルトゥルは4人の作家さんからなるサークルなんですが、今回の本は養酒オヘペさんの個人誌で、DOAの霞本。短編が3作収録されてるのですが、冒頭の作品以外は恐らく過去の作品かと。
 ちょっとむっちりした体型(ジャケからは、いのうえたくやさんの影響が感じられますな)と表情の機微が持ち味で、相思相愛で結ばれる作品のストーリーが、その表情の機微をさらに映えさせています。エロの濃度も申し分なく、一緒に収録されてる(恐らくは)昔の作品と比べても、格段の進化を遂げています。一般的には充分及第点だと思うんですが、個人的にはもう一歩届かなかったっつーか。ジャケで表現されている肉体の重量感覚が、上手くマンガの画で表現出来てない印象が。せっかくの肉付きの良い体の、肝心の「肉」が軽く感じられてしまうのですよ。俺は作家じゃないんで技術的なコトは分かりませんが、そこら辺にまだ課題がある気がしました。ま、コンスタントに精進されてる方なんで、いずれクリアされることでしょう。次回に期待しています(何様だw>俺)。

  • NAS-ON-CH「DEMONGEOT SP」

 NAS-Oさんトコの恒例のフルカラー本は、珍しくイヴェント限定仕様。冬コミでリリースされた「DEMONGEOT 6」の総集編。前回はミントさんが犯られたトコで終了だったのですが、今回はちゃんとミルフィーユさんも犯られちゃいます。イントロでこそGAパロらしい軽妙さもあったのですが、いざ犯り始めちゃうと、いつもの陰惨なパターンですな。やっぱGAでレイプ・ネタっつーのは、ちょっとキツいような・・・。そこさえ気にならなければ、エロは相変わらず特濃なんでご満足いただけるかと。
ex.>id:PIG-M:20040111