DANCE WITH ME/TIALA/SHEBA/WHEN YOU SLEEP@聖蹟桜ヶ丘QUEEN

 コミティア・レポを先に読んでねw。15時半頃コミティアから帰宅。メシ食ったりメール・チェックした後にコミティア・レポを書く。が、意外と長引いてしまい、気が付いたら桜ヶ丘行きのバスの時間が目前に。時計とにらめっこしながらもなんとか書き上げ、アップ。大慌てで着替え、傘を片手にバス停までダッシュw。なんとか間に合いまして、18時過ぎにQUEENに到着。
 相変わらずQUEENは雰囲気が良くて、個人的にはとても気に入っています。早速ドリンク片手に中に入るも、予想どおりガラガラw。とりあえず、先日出たばかりのDANCE WITH MEの新しいデモCD-Rを買い、開場までぼんやりと過ごしまして。
 トップのWHEN YOU SLEEPが始まる頃には、それなりの人数(30人ぐらい?)が集まり、幕代わりのスクリーン(この趣向は初めて観たよw)が開きまして。今日の企画の主宰であるらしいWHEN YOU SLEEPはvox&B、G、Dsのトリオ。乾いたトーンで空間を活かした音の鳴らせ方を身上としており、DC風味なディスコーダント系といった印象。サウンドのキモはBでして、複雑なフレーズを連発。楽曲のテクスチャーもかなり凝っていて、なかなか一筋縄ではいかないサウンドを聴かせてくれました。が、全体的に発展途上な感は否めず。楽曲の複雑さに比べると、まだまだ演奏がこなれてません。要練習。それと、気になったのがvox。叫んだり歌ったり、というありがちなパターンなんですが、はっきり言って叫ぶのは止めたほうが良いかと。あんま気合入ってないし、なによりこの曲のテクスチャーと叫ぶスタイルっていうのは、余りにもティピカル過ぎる。せっかく面白いフレーズなんかが内包されてる楽曲なのに、ありきたりな叫びが挿入されるコトによって、ひどく凡庸に聴こえてしまいます。むしろ、歌に徹した方がサウンド的にもvoxの適正としても向いてると思いました。複雑な楽曲の上に漂うムーディで浮遊感のあるvoxは、聴いていて印象的でしたよ。まだまだこれから、といった感想ですが、音の鳴らせ方とか楽曲の構造とか、キラっと光るセンスが見え隠れしてます。今後どう化けていくのか。個人的には、もう一本Gを追加しても面白いのではないか、と。
 お次は女性voxを擁する4人組、SHEBA(シーバ)。vox&G、G、B、Dsという編成。基本的にはGuitar Pop〜Indie Rockなテイストなんですが、若干複雑な楽曲のテクスチャーが良いクセを与えています。全体的に覇気のない佇まいも、サウンドとマッチしているので良しw。ちょっと聴きではemoっぽさも垣間見えたのですが、emoっつーよか往年のアノラック系に近い感覚かな。そこに今風なギター・パンクなテイストが混ざってきているというか。ただ、今回のliveでは音のバランスが悪く(Gの方も、最悪だったと仰ってましたが)Gが2本あるにも関わらず、音が埋没しちゃってよく聴こえず。ソロとかで印象的なフレーズとかを紡いでいたりしても、それがあんま聴こえないという不運に見舞われてました。その代わりと言ってはアレですが、このバンドもなんかBが一風変わったフレーズを連発してて、ストレートにポップなメロディでありながら、どこかヒネた印象を受けるのは、これが原因かw。ちなみに、セッティング中に好き勝手演奏してたのですが、それが一番楽しそうに聴こえたのは如何なものかw。あのテイストを本番にも持ち込めたら、もっと良くなりそうだけどね。
 いよいよ前から興味があったTIALA。とりあえず、そのルックスからして反則スレスレ(つーか、一部アウトw)。vox、G×2、B、Dsの5人組なんですが、全員曲者な風味を撒き散らしてます。個人的には、目付きが気に入りましたね。やってくれそうな不穏な目付きをしてまして、期待が高まります。しかしてその期待は裏切られることはありませんでした。いやもう最高。複雑ながら計算された楽曲は、ディスコーダント・ハードコアといった趣。Stop & Goを多用しつつもギクシャクせず、スムーズに曲は進行していき、弦楽器軍団は暴れて弦を掻き毟りながらもGの音を左右に散らしたりして、しっかりと聴かせるプレイを忘れない。変幻自在で目まぐるしく展開しつつも熱く演奏する楽器隊。その上で、voxは終始動き回り、喚き叫ぶ。でも、ユーモアのセンスも忘れておらず、メンバーの出で立ちもバラバラ。とりわけ、Gの片割れは最高。小学校の紅白帽にゴーグル、背中が広がってるシャツにホットパンツw。狙いすぎっちゃー狙いすぎなんですが、それも気にならない演奏の熱さ。ラストでGの弦が切れるというトラブルがあったのですが、その間も、残りのメンバーで即興の演奏なんかしたりしてたのは好印象。難点を挙げるとすれば、voxの歌い方かな。単純に、もう少しマイクを口元に近づけて欲しい。もうちょっと声がちゃんと聴きたかった。熱く激しく、でも音楽的な進化も伴っているこのバンドは、ハードコアの理想的な進化の一つの方向性を示している、と言ったら大げさかなw。でも、ホントにカッコ良いんで、是非是非一度ナマで観るコトをオススメします。ハードコアが好きなら、絶対グっとくるって。
 トリは、先月も観たDANCE WITH ME。vox&B、G、Dsのトリオ。先月はトラブル続きでさんざんだったのですが、今回はこれといったトラブルもなく進行。前回の印象同様、JAWBREAKER〜中期eastern youthな苦みばしった熱いギター・パンクをベースに、より激しい展開を持ち込んだ印象。要所要所でアクセントをつけた充実の演奏と、往年のHOT WATER MUSICばりな狂おしいvoxとのマッチングもバッチリ。ただ、ちょっと気になったのは、セッティング中は音がでかかったのに、本番ではちょっと音が小さかったこと。それと、もう少しベースの音はデカくはっきりした音色の方が良いんじゃなかろうか。それを差っぴいても、ちょっとベースの音が引っ込みすぎでした。そういうバランスで演ってるって言われたらそれまでなんですがね。ともあれ、熱いギター・パンクは大好物なんで、また観たいですね。蛇足ですが、2003年のデモCD-Rってもうプレスしないのかなぁ。あれに入ってる曲ってカッコ良いから聴きたいんだけどね。
http://photo.www.infoseek.co.jp/AlbumPage.asp?un=101374&key=1094865&m=0(liveの写真はこちら)
 _| ̄|○<写真ヘボくてスマン・・・