Leaf原画家陣によるカラー・イラスト本の総集編。フリー・トークとかも含め、ほぼ当時のままの内容を収録。コメントなんかのテキストも多いし、イラスト本とはいえ読み応えがあります。唯一にして最大の難は、入手し辛いことぐらいか(ダメじゃん)。とりあえずレヴォで再販かけるらしいんで、欲しい方はそこ狙いで。ま、金に糸目をつけないんでしたら入手は容易ですが。ちなみに、頒布価格は\1500でした。この価格の価値はあります。それ以上払うかどうかは、アナタ次第w。
ex.>id:PIG-M:20040106

  • bolze.「Oh,My Happiness?」「フォルテさんでぱい。」

 bolze.の新刊は2冊。本の造りから察するに、メインはGAフォルテ姐さん本「フォルテさん〜」。ココモ&マリブ×フォルテ姐さんなんですが・・・正直、微妙。珍しく線がきちんとクリンナップされてるんですが、○蜜柑さんの絵ってラフ画の方が魅力あるんですよ(少なくとも俺にとっては)。だもんで、今回の2冊だと「Oh〜」の方が絵的には魅力を感じます。
 で、絵もそうなんですが、内容も微妙でして。昨年の冬コミでリリースされた名作「Super Bitch'」以降、どうも低迷してる印象が強いんですよね。件の「Super〜」はエロを前面に押し出しつつも、○蜜柑さんの魅力であるemoさが存分に発揮された改心の仕上がりだったのですが、それ以降にリリースされた作品は、その持ち味であるemoさが全くと言っていいほど発揮されておらず、いかにも片手落ちな印象が否めません。つーか、そのエロさ自体も近年は頭打ちになってきており、前述のemoさのような「+α」がないと、いかにbolzeとはいえ中身に物足りなさを感じるようになってきてます。今回のフォルテさん本も、続き物であるという点を差っ引いても、ちょっと全体的に弱いよね。
 一方の女神様本「Oh〜」は、往年のbolzeらしい内容。独特の退廃的で爛れた雰囲気を醸しだしているねちっこい描写でじわじわ責めていて、ナイス。絵も、こっちの方がラフなんですが、それが作品の内包している気だるさとかにも作用していて、言うなればFuzzの効いたStonerサウンドのようなマッチングとでも申しましょうかw。
 結局、bolzeって押しも押されぬ大手なんだけど、本質的にはLo-Fiさが持ち味だと思うんだよね。ラフだったりねちっこかったりしてるときが一番輝いてるっつーのは、どう考えても地味だろw。正面きってエロ描いてる作品よか、散文的に描き溜めたテキスト&イラストの、とりとめのなさの方に魅力を感じちゃうんだけどね。なんつーか、シングルB面が魅力的な作家さんっつーかw。
 音楽でも同人誌でもなんでもそうなんだけど、なんでもかんでもちゃんとしてりゃ良いってモンじゃないんだよね。そこんとこの機微を楽しめるようになると、色々世界が広がると思いますが。つーか、そんな感覚が分かる方にはオススメのサークルです。ラフ画=手抜きとか短絡的に考えちゃう輩には、この魅力は分かるまいて。East Bay系が好きな方にもオススメw。
ex.>id:PIG-M:20030818、id:PIG-M:20040111