KOTOKO-HANE-TOUR 2004@STUDIO COAST

 つーワケで、行ってまいりますた。本来なら開場は17:30なんで夕方前におっとりがたなで辿り着けば良いのですが、物販が15時から開始される為、14:30に新木場到着。件の会場は、新木場のSTUDIO COAST。外観はアメリカン・テイスト薫る小洒落た風体
http://photo.www.infoseek.co.jp/AlbumPage.asp?un=101374&key=1094865&m=0(こんな外観)
ですが、その周囲には早くも即売会で見かけるような方々が100人以上は集っていますよ?とくに列が形成される様子もないので、しばし群集に混じって待っていますと、15時過ぎに前方がにわかに動き出したので、それに便乗してそそくさと形成される列の前方に潜り込むコトに成功w。
 だが、そっから先がまためんどくさいコトに。まず、物販のスペースに行く前に会場の敷地に入場しなきゃいけないんですが(その入場時にチケットに判を押し、限定販売のツアー・パンフの購入引換券を受け取るのです)その入場のゲートが超狭くて、一度に一人しか通れない。だもんで、一向に入場が捗らないのですよ。そのときは「事前にネットで噂に聞いてたケド、マジ仕切り悪いなー」ぐらいにしか思ってなかったのですが、これは序章に過ぎなかったのです・・・。
 ともあれ、無事にツアー・パンフ(パンフはどうでもいいんだけど、これに4曲入りの限定シングルがついてるのですよ。パンフ+4曲入りCDで\4000っつー価格設定は如何なものかと思いますが)も購入し、開場までのしばしの時間を適当に過ごしました。場内から聴こえるリハに聞き耳をたてつつ、物販スペースに群がる殉教者の長蛇の列を眺めていたのですが、つくづくココは新木場じゃなくて有明なんじゃないか、とか思ったりw(実際、周囲の会話も夏コミの企業スペースの話題でもちきりw)。
 そうこうしてるうちに日もだんだんと暮れなずんできまして、開場時間が近づいてきました。スタッフがハンド・マイク片手に入場列を形成しようとしたのですが、これがなんとも適当な指示でして、1〜100番の人は前で順に並んでください、みたいな指示を飛ばすのですよ。仕切りのスタッフとか一切無しで。入場時の仕切りの悪さや物販の混雑などで薄々感じていた不安は、ここにきて確信に変わりました。ここのスタッフ、 素 人 だ な 。
 そっから先は状況が二転三転し、情報も錯綜。列の形成が困難だったので一旦停止させたと思ったら別のスタッフが列の形成を指示したり、みたいなコトが続いた挙句、会場内のセッティングが終わってないんで、開場時間を30分ずらす、というステキなオチが。今までの列の形成はなんだったのかw。
 結局開場は30分遅れて18時過ぎになったのですが、これがまた壮絶なコトに。さきほどの列形成の失敗を糧にしたのか、今回はなんと完全番号順に入場という気の遠くなるような形式を採用。1〜5の人ー、みたいなカンジで順繰り入場していくのですが、俺の知る限りチケ番って2200番台まであるんですが・・・。俺は120番台だったんでさっくり入場出来たんですが、案の定入場時間はだだ遅れになり、開演時間は1時間遅れの19:30になってしまったのでした・・・。
 さて、STUDIO COASTの内部なんですが、いわゆるライヴハウス然とした造りとは若干異なり、VIPルームとかもあったりする多目的ホールっぽい仕様。チッタと同等か、一回り小さくしたような広さかね?今回のステージの造りは、フロア中央にお立ち台っぽいスポットを造り、そこへ至る通路が場内を左右に二分するような構造。俺はその前から7列目付近の通路側最前列に陣取りまして、1時間ほど呆けてますたw。
 さんざん待たされ、いい加減テンションもガタ落ちし始めた19:20頃、ステージの暗闇の奥でサウンド・チェックが始まり、場内のだれた空気も一変。そしてついに19:30に暗転。アルバムのイントロが響き渡ります。メンバーが姿を現し、最後にKOTOKOが登場して"Asura"からスタート。ナマKOTOKOwは初めて拝んだんですが、各種ジャケ等の写真で見るよか全然可愛く見えましたね。髪形がツイン・テールなのは客層のニーズをよく把握してる証拠ですかw。
 ルックスはさておき、KOTOKOの歌唱力は意外なまでに高く、アルバムどおりのメロディをトレース出来ており、声量も悪くない。KOTOKO(っつーかI'VE)サウンドの要である多重コーラス&サウンド部分はオケでカヴァー。バックは意外にもバンド編成で、G×2、B、Kb、Dsという編成。あんま評価されない可能性があるのでウチで評価しておきたいのですがw、このバンドの肝はB。なにげに5弦ベースを駆使して、随所に小技を挿し込んで聴かせるプレイを披露しておりました。このプレイをスタジオ音源にも活かして欲しい。その逆に、個人的に厳しかったのがDs。サウンド・バランスが悪い(ドラムの音がデカ過ぎ)のを差っ引いても、ちょっとセンスに欠けるプレイが目立ちました。グルーヴ感にも乏しくて、どうも聴いててノれない。メンバー紹介のときにやたら盛り上がってたんでそのスジでは著名な方かもしれないのですが、ちょっと人選を再考した方が宜しいかと。
 肝心のコンサートなんですが、前述したようにじっくりバックも観察しちゃうぐらい冷静に観てました。つーか、乗り遅れ?その要因を幾つか。まず、周囲との温度差を実感。暗転と同時に極彩色のサイリウムが周囲を彩り、手拍子や合いの手など普段お目にかかれない行為が連発され、完全に置いてけぼり。そして、前述したサウンド・バランス&演奏から生ずる楽曲への違和感。なまじロック・サウンドなだけに、いきおい評価も厳しめになってしまいます。さらにはKOTOKOのvox。アルバムを再現出来てるんですが、基本的にそれ以上でも以下でもないのですよ。ナマで観てる実感が湧かないっつーか。無論"ひとりごと"や"足あと"のようなメロゥな曲ではグっときたんですが、ロック調な曲だとやっぱちょっと・・・ねぇ?流石にアンコール以降は慣れたせいもあって楽しめたのですが、全体的にはのめりこみにくかった、というのが正直なところ。もっと打ち込み主体のステージかと思ってたんだけどなぁ。
 演奏した楽曲は"羽-HANE-"を中心に、ツアーCDの曲なんかも挿し込んだ構成。お約束の"Shooting Star"も披露されました(やっぱ盛り上がるのね)。意外なところでは"Face of Fact"とか。地味に作曲者であるC.G.MIXが参戦w。そしてオーラスのShort CircuitではI'VEの両巨頭、高瀬一矢がGで、中沢伴行がKbで参戦。ただ、高瀬の登場が派手だったので、中沢に気が付かなかった方もいたのではないかとw。
 総括ですが、個人的にこういったコンサート形式には慣れていなかったし、ヲタ系のノリにも不慣れだったせいもあってなかなかのめりこめなかったのですが、ある程度雰囲気に慣れてからは楽しめました。やっぱこういうコンサートも「踊る阿呆に〜」なノリなんでしょうね。今回は思いっきり観察に徹してしまいましたが、運良く次回12/25の新宿厚生年金会館のチケットが入手出来たら、次はもっと素直に楽しみたいと思います。ただ、一部観客の行き過ぎなノリはちょっと・・・。コンサート中のでしゃばりトークとか終演後の三本締めとか、ああいうノリは新規のファンにはキツいものがありますが。キミたちはしゃぎ過ぎです。ま、それもコミの雰囲気なのかもしんないケドね。
 あー。俺。やっぱI'VE(つーかKOTOKOっつーか)の曲好きなんだな。今回しみじみ実感しちゃったよw。