• LOVEJUNK "Amstradivarius"CD.(Blind Drunk Records/LJBD 001)

 UKの4人組Pop Punksの2nd。昨年リリースされる予定だったんですが、なんか1年遅れでリリースされてるんですがw。フルレングスは2枚目なんですが何気に活動暦は長く、最初のデモは1990年にリリースされています。母体となったバンドはPERFECT DAZE(80年代末に活動していたバンド。結構メジャーっぽい活動をしてました。ディスコグラフィのCDが出てます)なんですが、個人的にポイントだったのは、そのPERFECT DAZEにも参加していたex.STUPIDSのWolfie Retardが参加してるってコト。
 1st "Tribulations"の頃(2001年リリース)は、もう少しドライヴ感の強いサウンドが基調となっていて、全体的にヴァリエーション豊か(悪くいえば微妙に散漫)な楽曲を揃えていたのですが(音も太かった)今作では完全にサウンドの比重をメロディに移行させ、線の細さを活かした青臭いギター・パンク・サウンドを前面に押し出した展開。中期MEGA CITY FOUR辺りが好きな方にはジャスト・フィット風味っつーか(2nd〜3rdのラインね。ギター・ワークは、ちょっとSENSELESS THINGS風味も入ってるよねー。)。1stも嫌いじゃなかったんですが、やっぱこれでしょ。いやもう蒼い蒼い。
 そんなこのバンドの実質的な主役は、なんといってもPERFECT DAZEのフロント・マンだったvox&GのScruff Myersです。明らかにPERFECT DAZE時代よか良い曲書いてるし、相変わらずちょっと線の細い、良い声で歌い上げちゃってます。何度も書いてるけど、俺はこういう声質にめっさ弱いんで、ちょっと評価甘いかにゃーっつー気もしますが、まぁ気にすんなw。Gとのユニゾンを踏まえつつも微妙に小技を効かせるWolfieのベースも相変わらずカッコ良いし、ギター・ワークがまた俺好み。ペナく細めの音で細かくリフを刻み込みつつも、伸びやかで印象的なフレーズを紡ぎだしており、沁みるのねん。
 そういえば、Dsは名前が変わってたんですが、どうもメンバー・チェンジじゃなくて名前だけ変えたくさいんですがw。つーか、インナーに写真なんかがコラージュされてるんですが、1stの頃の写真をガンガン使いまわしてるのは如何なものかとw。そんなテキトーさもコミで、愛すべきUKの良心。今年の俺的ベスト10入り確定な、イカす一枚。最高です(地味だけどなーw)。