• CLOCKED IN "Tied to The Mast"CD.(RADICAL RECORDS/RAD 70036-2)

 Atlantaの5人組の1st。"Clocked In"なんてバンド名だからBLACK FLAGみたいな音かと思ったんですが、似ても似つかぬサウンドでしたw。PEGBOYみたいな骨太ドライヴィング・ギター・パンク・サウンドに往年のNYHCっぽいエッセンス(バンドのルックスとか対バンとかはそういうイメージ)を隠し味に加えたようなサウンドで、かなり男臭いっスw。明らかにNYHC系好きな人よかギター・パンク系好きな方とかにアピールするような方向性でして、音は似てないんですがREACH THE SKYとかをイメージしていただければ分かり易いかと。
 音の鳴りがちょっとIain Burgess (知る人ぞ知る名Producer。NAKED RAYGUNやBIG BLACK、PEGBOYなどを手掛けた事で知られる)っぽいんで、聴いてて心地好いんだよね。ギター・ロックのツボを心得た音の鳴りっつーか。
 で、楽曲なんですが、ざっくりとダイナミックに刻まれるギター・リフと随所でガンガン挿し込む合唱コーラスを基調とした、疾走感(感覚的な、ね。速い曲演ってるワケじゃないです)溢るるタイプ。力強く狂おしげに歌いあげるvoxも体臭濃そうでナイスw。微妙に煮え切らない哀愁のメロディが男臭さに拍車をかけてます。この味わいは、LEATHERFACEとかにも通ずるものがあるかも。
 熱くて男臭くて哀愁のメロディが好きならチェックする価値アリ。ジャケとかのパッケージがいなた過ぎるんで、多分レコ屋とかだとセール品の箱とかに突っ込まれてる気がw。地味だけど、結構好きよ。