• STATE OF THE NATION "Objective Complete"CD.(JADE TREE/JT1014)

 RobとMarkのHaworth兄弟をフロントに擁したバンドの1994年産の1st。G,voxのRobは、INSIDE OUT(後にRAGE AGAINST THE MACHINESのフロント・マンとなるZack de la Rochaが在籍していたバンド)やHARDSTANCE(そのZackとRobがGとして在籍していたバンド)初期FARSIDEなど(1stまで)数々のバンドを渡り歩いた実力派。
 MarkはBで、ex.GORILLA BISCUITS(間の悪いコトに、1st"Start Today"録音後に加入。全米ツアーには参加したものの、結局レコーディングには参加せず(V.A."Rebuilding"時のBはPorcell。ちなみに、このコンピはCD化されてます))じまい。勿論HARDSTANCEやINSIDE OUT(実は結成時には参加してなかった(結成時のBはex.NO FOR AN ANSWERのSterling Wilson。彼の後釜として加入したのでした。NO FOR AN ANSWERは、そのうちreviewします(こんなのばっかなw))にも参加。ちなみに、彼は後にSUNNY DAY REAL ESTATERANCIDのツアー・マネージャーとなります・・・。
 DsのAndy Pattersonは・・・よく分からんwのですが、多分現HUDSON RIVER SCHOOLのDsの人じゃないのかなぁ?なんかハードコア系のバンドとかでちょくちょくヒットするありふれた名前wなんで、確信はありませんが。JADE TREEの情報だと、一時期SHELTERやBLUE TIPに参加してたみたいなんですが、少なくともBLUE TIPの音源には参加してません。SHELTERにもAndy GarciaってDsはいたけど・・・真偽のほどはいかに(でも、アート・ワークを手掛けてるのが、あのJason Farrellだったりするんで、あながち縁が無いコトはないんだよなぁ)。
 メンバー紹介だけでやたら手間取りましたがw、俺が言いたいコトはそんなんじゃなくて、とにかくこのバンドは過小評価されてるっつーコトを言いたかったのですよ?このバンドのCDって、中古盤屋とかに足しげく通う方なら一度は見かけたことがあるかと思うのですが、たいがいセール価格とかで叩き売られていたりするんですよね。でも、中身は極上のエモーショナルなロックなのですよ?ズバリ言いますが、D.C.系好きなら激マストな一枚。
 時に激しく、時に繊細なフレーズを紡ぐRobのG、ツボを心得た地味ながらも印象的なMarkのB、しっかりと屋台骨を支えるAndyのDsと、どのパートも堅実な仕事っぷりを披露。とにかく冒頭からEMBRACEやEIDOLON、JONES VERYもかくやってなカンジの滋味っぷりが炸裂。RobのvoxがかなりVic Bondiっぽいんだよね〜。しかも曲によっては初期FUGAZIっぽいノリもあったりして、ホントこんなカッコ良いバンドがなんで真っ当に評価されてないのか(や、単純に地味過ぎてあんま知られてないだけだとは思いますがw)。
 とにかく、90年代初頭のDISCHORD系やJONES VERYなどのクールでエモーショナルなサウンドが好きなら、間違いないアルバムです(所謂emo〜Indie Rock好きには向かないかな。明快にキャッチーだったりしないし)。こういう地味なのが好きなら、いっとけ。どうせ安いだろうし・・・。ちなみに、2ndはREVELATIONから出てます。機会があれば、いずれ。