SCREWITHIN/ECHO/ANGEL.O.D/EXCLAIM@下北沢Rinky Dink Studio 2F

 結局行ってきた。昼の下北に行くなんていつ以来だろう。おそらく、まだTiger Holeが下北にあった頃以来ではなかろうか。live以外で下北に来る事はまず無いし(ヲタ的には魅力ある街ではないしなw)。だもんで、ちょみっと違和感感じたりしつつもRinky Dink Studioを目指す。
 あー、ERAと同じトコ(っつーか系列同じなんだね)にあんのね。15:00ちょっと前(一応15:00start予定)に着いたのですが、予想以上に閑散としたカンジ。ベンチに腰掛ながら耳をそばだてていますと、どうもECHOを筆頭にEXCLAIMとかも到着してない模様。そりゃー人いないハズだわ。なんでも19:00までスタジオを押さえてあるそうで、開始は当然の如くだだ遅れ。下北で行きたいトコもないので、開演までぼんやりと隣のスタジオの練習風景を視姦w。
 ぼちぼち人も集まってきた(40人強ってトコかな?)ところで、スタジオ内に移動・・・中、狭っ!多分20畳の部屋だと思うのですが、かなり狭く感じた。いかにもスタジオ・ライヴっぽい圧迫感が心地好い。なんやかんやで15:40過ぎにスタート。
 トップはSCREWITHIN。U.G.MANの中の人とかが在籍してるヴェテラン・バンド。かなり前に一度観たコトがあったのですが、曲は知らない曲ばかりでした(ロビーでメンバーが「昔の曲は演らない」みたいなコト言ってましたな)。リズム隊はシンプルなUSHCマナーなスタイルなんですが、Gは終始ノイズ垂れ流しっぱなしなだらしない蝉時雨サウンドを展開し、そこにデス風味な振り絞るスタイルのvoxがのっかるサウンド。ぱっと聴きにはフリーキーっぽい風味なんですが、リズム隊が真っ当なトコが面白かったり。速攻終わっちゃう潔さも○。
 お次は今日の俺のお楽しみ、。URBAN TERRORの時には凄くvoxの方がデカく見えたのですが、意外に大柄な方ではなかった。ところがどっこい、いざステージが始まるとバンド全体から放出される気迫に圧倒されっぱなし。気迫のせいでデカく見えていたのか。今回のステージでは、前回よりもハードコア度が高い楽曲を演っていた気が。ビシビシアクションをキメながら内面を抉り出す様に叫び続けるvox、とにかく飛ぶわ跳ねるわ人に当たるわで大暴れなB、痙攣する様にギターは掻き鳴らされ、ヒネた展開の楽曲をリードするDs。やっぱカッコえぇのぉ。つーか、マジでハードコア好きなら一度は観ておくべき素晴らしいバンドです。今日はご機嫌なのか、voxの人も時折笑顔を見せたりしていて、ただ単にストイックなだけでない一面なんかも垣間見えちゃったりして、好感度アップw。ただ絶叫してたりノイジーなこと演ったりしてるだけのPoserとはモノが違いますな。また観よう。終演後、Bの人がステッカーを配ってまして、「カッコ良かったですよ」とか言ったらはにかみながらステッカーを一枚多くくれましたw。普段はシャイな好青年だw。
 お次は。今回唯一知らなかったバンドだったんですが、よく見ればBの人はこないだのURBAN TERRORのliveに来てた人だ。世間は狭いw。このバンド、男女ツイン・ヴォーカル&ツイン・ギター+リズム隊=6人編成という、このテのバンドにしては珍しい大所帯。男女ツイン・ヴォーカルっていうと、どうしてもCrustやAnarchoなんかを想像しますが、そのサウンドは意外にもthrash系。ツイン・ヴォーカルは終始絶叫しまくりの直情型。そこにノイジーなUS Thrashサウンドが切り込んでいくスタイル。時折メタルっぽくなったりブレイクで洒落たフレーズなんかも織り交ぜて変化をつけてたりして、随所で小技を効かせるベースが面白い。やはりこれだけの人数がいるっていうのはそれだけでも武器にはなるんですが、まだバンド全体での相乗効果が活かしきれてない印象も。個人個人は爆発してるんですが、それらがもう少し有機的に絡みあってくると、もっととてつもないパワーが出るのせはないかと。ともあれ、かなり面白いバンドだったので今後が楽しみです。それと、終演後にlive VTRを無料配布(!)してました。勿論俺も頂いたんですが、なんでもデモ音源の変わりにこれを配布してるとか。そういった姿勢なんかにも敬意を表します。
 で、EXCLAIM。今回はDsがヘルプ(仕事が休めなかったそうな)だったんですが、それをものともしないThrashサウンドを披露。昔はガキが無茶苦茶演ってるだけな印象だったんですが、今日はなんか渋さすら感じさせる風格を醸し出していて、さすがは最前線で活動し続けてるバンドだなぁ、と改めて感心した次第。
 一応これで表向きは終了ということで、お客さんも結構帰っちゃったのですが、実はまだお楽しみがあったのです。なんとトップで演ったSCREWITHINがもう一辺演ったんですね。事前にロビーで「二周演る」みたいなコトを口走っていたのですが、ホントに演ってくれたよ。最初のステージも悪くなかったんですが、この二回目の演奏の方が気合も入っててバッチリ。得した気分w。
 スタジオ・ライヴっていうのは、バンドのパワーをよりダイレクトで感じられたりするし、危険度も少ないwなど独特の魅力があって個人的には結構好きなんですが、当然問題点なんかもあるワケで。今回も多少感じられたのですが、やはり身内ノリが普通の企画以上に出てしまうのですよ(開演時間が今回みたいに押しちゃうっていうのも典型的なパターン)。なまじ人数が少ないだけに、ちょっと疎外感を感じちゃう向きもあるかと。身内ノリとアット・ホームの線引きは難しいんですが、今回に関してはあまり身内特有の馴れ合いクサさが感じられなかったのは良かったかな。このノリがイヤでスタジオ・ライヴに行かないって人もいますからね。
 逆に言うと、そういったマイナス点に目をつむる、あるいは気にならないっていう方には、スタジオ・ライヴはオススメです。なんせ安いし安全、バンドを超間近で観れるなどメリットはたくさんあります。実はliveにあまり行かない方なんかに特にオススメしたいんですよね。ライヴハウスみたいに接触プレーwはほとんど無いから初心者でも安心、みたいなw。情報仕入れるのに若干苦労しますが、一度は体験してもらいたいスタイルではあります。どのバンドも粒揃いで4者4様。重い腰を上げた甲斐があったってモンです。