• 来迎昇天「とじマリ」「あやマリ」「姫の本。4.5 お誕生日スペシャル4」

 Sameさんとようぞうさんのサークル、来迎昇天では買いそびれてたコピー誌を幾つか入手。「とじマリ」は、黄薔薇っつーか令様&由乃さんメイン。軽くえち風味もありますがそれ以上にヲタネタが満載でして、すでに令様=腐女子という構図が前提となって話が構築されていますw。Sameさんのイラストで、由乃さんが生来のツッコミ体質を炸裂させて種ガンを批判しまくりw、いじける令様という図がありまして、思わず大笑い。ようぞうさんのジャンル・コードねたもナイス。でも、とどめは乃梨子さんの何気ないツッコミ「瞳子ってアウシタンなの?」というセリフ。久々に聞いたよ「アウシタン」・・・アウシターナっていうのもあったよね・・・。
 「あやマリ」は紅薔薇っつーか可南子さんメイン。可南子さんの脳内妄想ネタなんですが、あながち否定出来ないところがw。「姫の本。〜」は来迎昇天のメイン企画w「水樹奈々」さんのライヴ・レポート本で、今回は昨年末に行われた幕張メッセでの年越しライヴの模様が、イラストも交えて丹念に描写されています。ファン必見の力作と言えますしょう。
 コピー誌中心なんでヴォリュームには欠けますが、小ネタが随所に散りばめられていて楽しく読めるサークルさんです。オススメ。

  • 龍々亭「真田さんのさなさな劇場」「双変2(ふたへんのじじょう)」「天使になるモン。」

 前回のサンクリ終了間際、巡回中に偶然見つけた「愛」さんの個人サークルを初チェック。キュートな絵柄と投げやりな書き文字wにフックを感じて買ってみたんですが、これがかなりの掘り出しモノでした。「真田さん〜」は「円盤皇女ワるきゅーレ」の真田さん本。今回の本の中では一番古く、2002年の冬コミ発行。真田さん×和人なんですが、なんつーかスゴいですな。殴り描き一歩手前気味なラフな作画でグイグイ押しまくるエロエロのりは、まだまだこなれてない絵柄(でもキュート)と相まってかなりの破壊力。和人の総受けっぷりも如何なく発揮されているし、なにより表情がエロい。まだまだ稚拙ながら、間違いなくキラリと光る魅力が秘められています。そして冒頭でも記した投げやり度満点な字や穴埋めイラストの数々が、個人的には超ツボ。この頃はまだ真面目にきちんと書いてる文もあるのですが、今に連なる布石が数々散見出来ます。特に裏ジャケは秀逸。スキャナーがないのが惜しまれる投げやりっぷりに、もうクラクラw。
 「双変〜」は昨年冬コミのリリースで、双恋本。この本から持ち前の投げやりテイストが確信犯的に使われてきます。絵柄はシャープになり、セリフなんかにも写植が用いられているんですが、擬音その他は手書き。恐らくはタブレットかなんかで書かれていると思しきヘロヘロの文字が使われてまして、よりLo-Fi度がアップ。ねちっこさが増し、よりエロくなった絵柄や、丹念なフェラ描写に代表される執拗さも加えたマンガの上に、ヘロヘロな書き文字がのっかってくるという独自の世界を構築してまして、もはや手の施しようのない領域に突入w。
 「天使〜」はかのアニメではなくw、「天使のいない12月」本。エロではなく、ファン・ブックといった内容です。笑えるのがやはり書き文字でして、後のページになるほど字が汚くなっていくw。つーかペンの種類まで変わっちゃうっていうのはどうよw?間違えた字を修正せずにグチャグチャっと消してるトコなんかも高ポイントw。
 あるイミ、みさくらなんこつさんなんかにも通ずるこのやりっぱなしテイストは、個人的にはもの凄くツボです。これで若干残ってる自虐テイスト(つーかワビとか弱気とか)を払拭出来れば、より破壊力がアップするでしょう。ともあれ、久々に出会ったイカすサークルさんなんで、旧作も含めてもっと読んでみたいですね。まだまだ人を選ぶとは思いますが、チェックする価値のある作家さんです。俺は大好き。
 ちなみに2/8のイヴェントで「龍々亭」としての活動は終了し、次回のイヴェントからは「恋☆天使同盟」というサークルで活動されるそうです(ネタかと思いましたが、サンクリの時にご本人が仰てたんで間違いないかと)。・・・このサークル名もどうなのw?