• HHH "Making Changes"(POSITIVE OUTLOOK RECORDINGS/HOUSEHOLD NAME RECORDS/+0#005/HAUS036)

 SPAINのヴェテランThrasherではなく(カッコいいんで、機会があったら聴いてみて)、90年代末にU.K.で活動していたPosi Core(懐かしい呼称ですが、本人たちがそう主張してますんでw)バンドの恐らくラスト音源。U.K.のバンドにしては珍しいくらい真っ当なYouth Crewサウンドを展開している。つーか、U.K.らしさをここまで微塵も感じさせないバンドってあんま記憶にないんですが。レーベルのアオリにもある様に、そのサウンドはBETTER THAN A THOUSAND直系のシンガロング・スタイル。voxもB.T.A.T.時代のRayの影響もろバレなスタイルだし、Gの鳴らし方なんかもそれっぽいし。本人たちの弁によればよりemoいらしいのですが、どこを指してそう明言しているのかは図りかねますw。強いて言えば、Gの鳴らし方が若干emoっぽいですが、それってプロダクションのせいだしw。
 でも、性急なリズムとシンガロングを意識したメロディ、ちょっとキラキラしたGのトーンなど、実は結構気に入ってたりw。BETTER THAN A THOUSANDとかCRIVITSとか好きだったら結構楽しめるんじゃないかと。意外に掘り出しモノでした。ちなみに、バンド名は"Triple H"って読みます。

  • WATCHMAKER "Kill.Crush.Destroy."(WONDERDRUG RECORDS/WO39002)

 MassachusettsのBrutal Chaoticメタル軍団の、2001年リリースの1st。個人的にはDILLINGER ESCAPE PLANとかの系譜かと思っていたのですが、予想以上にTharsh Metalの遺伝子を受け継いでます。voxとかは絶叫スタイルで今風だし、リズム隊とかもHCの流れにあるんですが、このギター・ワークやリフの刻み方は明らかにメタル。芸風は違うけど、MUNICIPAL WASTEとかと同じ手法っつーか。絶叫voxにエフェクトを使ったり(往年のジャンク系の手法)、音を軽くさせて意図的に歪ませたりさせながら、独特のHarsh感を醸し出しています。意外とテクニカル&カオティック要素は薄いんですが、そのわりに独特の殺伐さが滲んでいるのがなかなか個性的。色んなイミで不思議なバランス感覚のバンドですな。昨年ひっそりと2ndもリリースされているので、今度試してみようかしら。