• E☆T STYLE「E☆T STYLER」

 ウチの日記ではお馴染みの「絵夢」の絵夢原洵一さんと、「ORCA」の朋さんの合体ユニットの、最初のリリース作品。10月の大阪コミティア初売りだったのですが、先日の東京コミティアでは表立っては売られておらず、絵夢原さんに尋ねたらこっそりと在庫を出してくれましたw。なんでも後述する「日記マンガ3」と同時進行だったので、仕上がりに納得していないとのコト。恐らく尋ねた人にしか売らなかっただろうから、未入手の人もいたのでは?
 で、まずは朋さんの作品なんですが、ちょっとファンタジックなemo系。咲かない花をモチーフにした、出会いと別れの物語。岡野史佳さんとタカハシマコさんを足して割ってストレートにした様なカンジっつーか。ちょっと直球過ぎる感が無きにしもあらずですが、こういうド直球路線を描ける時期って限られてると思うので、これはこれで良し。
 絵夢原さんは「夏よこプール」で魅せた日常マンガの流れを汲んだ作品。元気な女のコと、引っ込み思案な女のコのある日の放課後、といったカンジでなんとなく人物構成が日記マンガとかぶってる気もしますが、こういうの好きなんで無問題。いつもの作品と比べるとトーンが少なかったりするのですが、実はこれぐらいの方が絵にメリハリが出て良いのでは?と思いますが。相変わらずキャラは可愛いし、内容もちんまりとしたカンジがとっても良いのですよ?設定などの説明が無くて不親切に感じる向きもあるかとは思いますが、それぐらい脳内で補完しとけってコトで。次回のコミティアではちゃんと陳列して売っても問題ないと思います。オススメ。あ、ちなみにタイトルは奥付に記載されてなかったんで、ジャケから判断しました。

  • 絵夢「日記マンガ3」

 で、その同時進行のもう一作が、いつものシリーズの最新刊。前作がインターバルというかskit的作品だったのに対して、今回はメイン・ストーリーもの。ついにコリアン・ブレイカーが登場します。今まで謎だったチームの人物像なども紹介され、ようやく役者が揃った印象。今回はダンス・シーンも多く、躍動感溢るる内容。以前セールで買ったDMCのVTRのおかげで、だいぶムーヴやバック・トラック(そのVTRでは意外に音数が多く、普通のヒップホップとはやっぱり感触が違うモノが多く用いられていた)のイメージが掴めたので、より面白さが増しました。
 ただ、そういった読み手のスキルに頼る内容であるコトは否めないので、時間が無かったとはいえ(作画的にもトーンが無く、流石にちょっと魅力に欠ける)恒例の用語解説などが省かれてしまっているのは、マイナス。この辺りは絵夢原さんも後書きで猛省している様に、かなり忸怩たる思いだったようで。もっとも、E☆T STYLEの本と併せて考えればけして非難される出来ではなく、時間不足も止む無しと言えるかと。いずれ完成版もリリースされるであろうから、刮目して待てっつーコトで。物語的には盛り上がって参りましたっ!ってカンジなんで、早く続きが読みたいっス。超オススメなんですが、まずは既刊からどうぞ。