Chicagoの4人組の1st。最初レコ屋でジャケを見かけた時は「あぁ、なんかガレージ系かなぁ」とか思ったんですが、レーベルはFUELED BY RAMENだし曲のタイトルのセンスとかが好きだったんで("Grand Theft Autumn"てw)なんとなく試聴してみたら、これがえっれー良いでやんの。即買いですよ?伸びやかなvoxを基調にしたemo風味〜メロディック系のナイスなギター・ロックがわんさか詰まってるんですが、そこにscreamoなテイストが入ってきたり(この絶叫がナイス。ハンパなscreamoバンドが裸足で逃げ出す気合っぷり)シンプルに疾走するナンバーなんかがあったりで、全体の構成もバッチリ。コーラス・ワークなんかも気が利いてるし、emo系にありがちな脆弱さとは無縁の腰の入った演奏もポイント高し。アルバム通して楽しめる作曲能力の高さもあいまって、かなりのお気に入りです。話題になる前に聴いとけw。オススメ。

  • NO FUN AT ALL "The Big Knockover"(VICTOR)

 これは97年産の3rd。こないだreviewした4thに比べると往年のイメージが色濃く残っている印象。ちょっと翳りのあるメロディをきっちりと歌い上げながらタイトに疾走していくナンバーのオンパレードで、やっぱりティピカルなUSモノとは一味違いますな。まぁこの微妙に辛気臭いカンジがダメっていう向きもあろうが。4thみたく洗練されてない分結構粗っぽい楽曲なんかもあったりして、それがいいアクセントになってたりもします。後の変化の萌芽が汲み取れる楽曲も収録されてるので、まさに過渡期といったところでしょうか。国内盤にはボーナス・トラックとして4曲カヴァー・ソングが追加。めっさスマートなwHARD-ONS("Throw It in")とあっさり風味のMISFITS("Where Eagles Dare")のカヴァーがナイス。とはいえ、これの為に国内盤を探す必要があるかどうかは微妙w。