• CARRIE NATIONS "...Be Still"(Plan-It-X)

 Georgiaの4人組の1st。州の略称でGAがGeorgiaってすぐには思い浮かばないよねw。俺の中ではGA=Galaxy Angelだからさぁw。ま、そんなことはどうでもいいんですけどね(みつまJAPAN(aka三津間小太郎)風で)。で、CARRIE NATIONSなんですが、ジジィなYouth Crew好きならちょっとひっかかるバンド名ですよね。その昔NO FOR AN ANSWERのDanとINSTEDのメンバーのサイド・プロジェクトでCARRY NATIONってバンドがあったんですよ。俺なんかは一瞬それの再発かと思っちゃってw。
 レーベルからも丸分かりですが、Youth Crewのかけらの要素も入ってないeast bay系のショボ・ポップ・パンクなんですが、実は結構演ってるコトはヒネリが効いてたりします。east bayを下敷きにしつつも、アレンジの妙を効かせたヴァラエティ溢れるギター・ポップ・パンクを聴かせてくれます。ラフで粗いギター・ロック、キーボードを使ったヘボ・ディスコーダント風味、勿論emoいノリもあり。voxの歌も良く、時に甘く、時には荒々しく、さらにはemoい感じまで、様々な表情を見せてくれます。いやぁ、これかなり良いですよ?east bay好きは勿論、意外にemo好きな人なんかにもちょっと注目してもらいたい、ステキな逸品。オススメです。

  • GLU GUN "Just Glu It!"(POSH BOY)

 中古盤屋に足しげく通う方ならなんとなく分かると思うのだが、昔からよく見かけるけどなんとなく買う気にならないバンドってあるでしょ。このバンドなんかその典型だと思うんだよね。いっつも安売りのコーナーに転がってるんだけど、どんな音なのか全く情報を持ってない。ジャケもレーベルも微妙w。今回、なんとはなしに買ってみたんだけど、これが意外に良かった。ロッキン風味のドライヴィング・パンクとでも申しましょうか。なんつーか後期G.B.H.のアメリカ仕上げOZ風味っつーかw。乾いた録音がアメリカのB級ロックっぽくてナイス。この辺の芸風って最近あんまいないから結構新鮮でした。時折聴かせるスラッシーなギターなんかにハードコア・パンクの血を感じさせる、意外な掘り出しモノ。多分そこらの中古屋のセール品の中に転がってると思うんで、機会があったら聴いてみて。

 Californiaの4人組の98年産2nd。なんつーか懐かしい味わいですな。スカ・パン(というかSUGAR RAYか)の要素を加えたメロディック・パンク。つーか一昔前のRANDYとNOFXを足して2で割ったようなカンジw。もともとはさらに前のwRANDYやNOFXみたいだったんで随分洗練されました。初期の頃はこれといって個人的には魅力を感じないサウンドだったのですが、ここで聴けるサウンドは適度にポップ、かつスマートになり過ぎないくらいのテキトーさが感じられてなかなか好みの仕上がり。疾走するナンバーの無意味なSTOP&GOなんかには往年のFATでEPITAPHなキッズにはたまらんワケで。全体的に曲が長めなんで、もう少し速いナンバーが入ってればもっとバランス良かったかな。単純に心地良い佳作。新しいのもチェックしてみよっかなー。

  • ONION FLAVORED RINGS "Used to It"(ONION FLOVORED RECORDS)

 Californiaのトリオの1st。これはeast bayっつーよかPINHEAD GUNPOWDERの初期GREEN DAY風味という方が正しいか。キャッチーなメロディのシンプルな曲を矢継ぎ早やに連射するスタイルで、単純に心地良い。案外PINHEAD GUNPOWDERノリ(本家よかポップだが)ってあんまいないんで、これは結構めっけもん。圧倒的にショボいプロダクションもイカしてるし、贅肉を削ぎ落とす、というよりは骨格のみっぽいサウンドが好事家にはたまらんのですよ。ショボくれたサウンド好きはいっとけw。オススメです。