• 下り坂道「そらの花」

 双見酔さんの個人サークルの初オフセ、の様です。会場を巡回中にたまたま目に付いたので購入したのですが、オリジナル少女漫画風味な優しい作品。基本はboy meets girlなんですが、そこにちょっと青臭い風味が加味されて、なんとも素敵な仕上がり。作品のテイストのわりには線が太めなところなんかが、逆に面白いニュアンスを加えている様にも思えます。日常の機微を描いた作品とSF(SukoshiFushigi)テイストのショート・チューンの2本収録。コミティア系好きならフックを感じるであろう作品かと。

  • けつかせ屋「無関係」

 PCゲームの原画などでも知られる流 木念さんのサークルの新刊は件の「おめがねティーチャー」本の様な内容w(詳細は購入して確かめよう)。ソフト自体は、限定5000本のわりにはそこらのワゴン・セールでよくお目にかかる類の出来だったワケだが(正直_| ̄|○)、個人的にもっとも裏切られたのは一番のお気に入りのキャラが攻略不可だったこと。教師や妹なんかどうでもよかったんだよ!つーか3人しか女いないのに攻略できないキャラがいるってどうよ?おかげで萎えまくりですよ?ところが、この本ではそんな日陰キャラであった高見澤薫がえらいメにあっちゃうワケですよ。しかも描いてるのは原画家ご本人で、その内容もゲーム本編とは比較にならんぐらいのどエロ仕様ときたもんだ。傷心の俺のエロ心も癒されるってモンです。で、作中での薫たんは脳内シチュでヤられまくり、というコトになってるんですが、タレ目巨乳眼鏡っ娘を集団で嬲り倒す様は眼福ですな。本来こういういぢめて光線出しまくりなキャラっていうのは、誘い受けなりなんなりで実はエロエロっていうのが王道なのに、ゲームではただの電波気味なドジ(断じてドジっ娘には非ず)という扱いで失望したんで、こういう展開をこそ望んでおったのですよ。当然脳内シチュなだけに描写もエスカレートしまくりで、最終的にはふたなり化して尿道(竿のネ)FUCKされるわ、自分でパイズリしちゃうわ、淫語吐きまくりだわでもう最高。流さんにはあんまフリーキーな素養は感じてなかったんで、この方向性にはやられましたね。今後もかくあっていただきたいものですっていうかもっとエクストリームな表現を期待。フリークス系好きな方は一読あれ。

  • 酸欠集「ヴィネぼん」

 さんずいさんの新刊はリカヴィネ本。この夏、日本を席巻したリカヴィネなんですが、実は持ってなかったり。や、いっぺん秋葉で見かけたんですが買うにはいたりませんでした。しかし世間の狂騒っぷりを見るにつけ、買っとけばよかったかなーとか思う今日この頃。それはさておき中身なんですが、冒頭のリカヴィネ新作要望マンガからしてキてます。川で平泳ぎするリカちゃん(水着跡付w)て・・・w。しかも日本の川は濁ってるから肝心な部分が見えないとか、細かいディテール満載w。本編ではリカヴィネを発展させた「りかロボ」が秀逸。りかロボという人型の人形を媒介にした学園モノ(勿論小学校w)で、ドタバタありーの、ほんのり恋愛風味ありーのといった作品で、内容・キャラ共に文句無く面白いです。夏のコピー誌も再録されておりヴォリュームも満点。ゲスト原稿もキラッと光る素敵な逸品。大推薦でございます。

  • Jellyfish Factory「whitenight,silvernight」

 海月まさみさんの個人サークル、久々の新刊はマリみて本です。白薔薇姉妹(聖様・志摩子さん)のハートウォーミングなemo話。海月さんの作品の持ち味である独特の浮遊感とマリみてのテイストが上手くマッチしていて、ほんのり甘く、切ないカンジが心地よいですね。裏ジャケのSD山百合会の面々もイカす1冊。個人的には大好きな作家さんです。

  • Stop smoking「RO」

 犬倉雅史さんの個人サークルのサンクリ新刊はラグナの折り本。いやいやいやいや、知られざる上手い人ってのは色んなトコにいらっしゃるもんですな。カタログ・カットでピンときて行ってみたんですが、ぺらい折り本とはいえ充分に満足できる内容でした。普通の頭身の絵もカッコ良いし、ヘロヘロなゆるい絵も淺木柚乃さん風味で愛くるしいテイスト。マンガそのものに対する評価はまだ未知数ですが、センスも良さげだしホント今後が楽しみです。要注目な作家さんですよ。

 まるいさん(表記は○の中に、い)らによるサークルのサンクリ新刊。初めてチェックしたんですが、かなり面白いです。絵柄的にはエロ属性なんですが、実際はクロスオーヴァー系のドタバタ・パロディえち風味、といった内容で裏ジャケを見れば一発で納得です。今回は約3年前に出した本の続編で、大元はCLAMP不思議の国の美幸ちゃん」だそうです。キャラはこみパベースで、そこにGAやらまおちゃんやらミュウミュウやらをブチ込んだカオスっぷり。ほぼ線画(ペン入れ済み)のみの画面なんですが、きっちりと描き込まれていて手抜き風味は無し。若干詰め込み過ぎなきらいもありますが、テンポと勢いでグイグイ読ませてくれます。かなり濃密な仕上がりで、今までチェック出来てなかったことが悔やまれます。文句なしに楽しめるナイスな1冊で、オススメです。

  • Domestic animals「尼僧少年指導」

 村雨丸さんの新刊はタイトルどおりの修道女モノ、なんですが当然の如く妊婦ですw。今回はvs美少年がメインで、そこにアクセントとして輪姦シチュが挿入といった構成。美少年(ショタ風味)が献身的に大柄な妊婦さんに奉仕するさまはなかなか刺激的です。どっちかというと小柄な美少年に萌えw。かなり濃密なエロ・シーンはポイント高いんですが、実はあとがきで妊婦さんのヒミツが・・・!。なんとヴェールを取るとスキン・ヘッドだったのです(タトゥ入り)。くあー萌えるのー!本来ならそこに精液ぬったくったり舐めたりするはずだったそうな。あぁ、そんなシチュがあったら完璧だったよ。スキンで妊婦でシスターで・・・なかなかこんな要素は揃わないっすよ?次回は是非この路線で攻めていただきたいですな。コピー誌ですが破壊力はお墨付きです。ナイスな逸品。