• あとりえ雅「まりみてのほん紅あんぷぅとんぷてぃすーる」あとりえ雅&超あるまじろくらぶ「こまどちゃ」

 藤枝雅さんの個人サークルではクリア・ケースとのセット本などを入手。セット本の「紅〜」は蓉子様と祐巳すけのハート・ウォーミングなショート・チューン。原作のエピソードも隠し味に用いた甘い仕上がりで、なんとも藤枝さんらしい作品。「こまどちゃ」は盟友源久也さんのサークルとのsplit。元ネタはエロゲばっかのPCゲーム本なんですが、もののみごとに上品なコメディ本に仕上がってます(当然非エロ)。しかしまぁここまで毒気が無いっていうのも凄いよね。こういう優しくて心暖まる作品を読んでいると、いかに自分がヨゴレなのかというコトを再認識させられますな。それ故にいまひとつしっくりこないのも、また事実。とはいえ紛れも無く万人向けの良作ですので、エロ嫌いな貴殿にはオススメでございます。

  • CHRISTMAS GARDEN「etude2」「黄薔薇旋律」

 みずぐちさとこさんのマリみてサークルでのリリース。「etude2」はギャグ色濃い目の4コマがメイン。原作ではおよそイラスト化されないであろう、あの推理小説同好会の面々が大活躍w。つーかさすがにこの扱いは無いだろうw。「黄薔薇〜」は過去の絶版作品から黄薔薇ファミリーがらみの作品をコンパイルした本。江利子様のぶっ飛びっぷりが際立ってます。typicalな少女マンガ系の絵柄とのギャップも面白い佳作。

  • SHIBARISM「FOREVER & EVER」

 縛霞奈さんの個人サークルの、夏の新刊はFF11本。相変わらずのemoエロ路線。ヤるコトやっといて、しかも切ないテイストも加味してくる縛さんの典型的なスタイル。こういう内面を吐露してしまう様な作風っていうのはともすれば叩かれる対象にもなり易いのですが、俺は好き。昔っから読んでるんで色々と思うところもあるのですが、とりあえず幸せになっていただきたいです。内省的な作品が好きなら読んでみて(単純にエロ作品として読むのも、勿論アリ)。

  • Doujin Hoops「使徒大戦の子供たち」

 竜牙さんを中心としたお友達サークルのevaアスカ本。有名どころのメンツのイラストと竜牙さんの小説で構成されてます。イラスト目的で購入したんですが、意外に小説が面白かったので結構楽しめた1冊です。小説は続きものだったので、とりあえず続編が気になる今日この頃。

  • ばんぶーぱいん「Flash!」

 青梅松竹さんの個人サークル。蔦子さんメインで真美さんが絡む、という一部で人気のコンビが嬉しい。内容は拙さも目立つが、蔦子さんの内面を表現していて好感の持てる作品。ラフなんだけど魅力的な絵柄も相まって、ちょっと注目してる作家さんです。

  • PINKVISION「コトノハ」

 都築真紀さん久々の同人誌は新作と商業誌の再録本。俺にとっては同人作家さんという認識が強く、あくまでもマンガのフィールドの方だと思っていたのですが、世間的にはゲームの人なのね。全く実感が無いので違和感ありまくり。つーか同人出さなくなったのはゲームのせいだったのか・・・。昔っからemoい作品を描く方でしたが(先日再販された作品集なんかの頃が顕著)、今回の作品を見比べてもやっぱ昔の作品の方がその傾向は強いね。青臭いっちゃあそれまでなんですが、こういうyouthテイストに弱いのよ。新作の方はどうにも違和感があるなぁ。デジタル原稿のせいなんでしょうが、どうも線に表情が無い。あと目の弱さも気になりました。なまじ昔大好きだった作家さんなだけにちょっと・・・。まぁ今はゲームがメインってコトでしょうか。とりあえず過去の作品集から読むコトをオススメします。

  • MAGIC BULLET「sukumijyubon」

 とりあえず入手が大変ですたw。なんかもうお前らホントにここの本が好きなのかと問い詰めたいくらいw。中身はすく水、けもミミ、ふたなりなどのRT.さんらしいテイスト全開の落描き本。こういうflexiみたいな手触りの作品は大好きなんで入手出来て良かった。

  • モンキー・アドベンチャー「マリア様に見られちゃう2」「マリア様に見られちゃう3」「マリア様に見られちゃう〜野に咲く薔薇のつぼみ〜」

 河合健司さんの個人サークルを初チェック。マリみてonlyイヴェントでは明らかに不利なエロ系の作品で(ちゃんと愛ある作品なんですが)、ゆっくり中身をチェック出来たので購入。絵柄的にも拙さが目立つしまだまだこなれてないんですが、好きでやってるコトが伝わるし、なによりひたむきさを感じます。そして確実に進歩してる様も分かるので好印象。ちょっと人には薦めにくいですが、個人的にはOK。他の作品も入手してみたいです。

  • UGO「THE BOOK of "MARIA SAMA GA MITERU"Ⅴ」

 UGO(メンバー多いんで敬称略)の新刊はゲスト原稿も含め全ページフルカラー。原作を踏まえての探偵モノっていうナイスな作品から始まり(江利子様の役柄の名前が黄バさんってのは冴えてるw)いいカンジのほのぼのテイストが味わえる上に、隠し味っぽく挿入されるemo風味もナイスな作品。広く薦められる内容ですな。