声優、後藤邑子さんのファンブック「ゆうこ日和」と綾川りのさんのファンブック「Rino「P!」reference manual」をカップリングした合同誌。しかも無料配布本でありながら総ページ数なんと136P!厚さで比較するなら、今度のサンクリのカタログや、甲冑娘の「マヨネーズ戦争」と同等<比較対照が偏り過ぎです。中身の方はさらに凄くて、後藤さんと綾川さん直筆のページはあるわ、彼女達にまつわる豪華な面々(ねこねこソフトの片岡氏、NECインターチャネルの高垣氏、Hoey BeeのYURIA嬢、そしてあの佐藤裕美嬢) もコメントを寄せてるわで、いうなればオフィシャル・ブートのファンブックです。
 ただ、俺がなんでこの本を入手したのかと言えば、別に声優ファンだからとかではなく、この本の制作サークル「ぽんこつお兄ちゃん」のメンバーの方々のファンだからだったりします。実はこのサイトを始めようと思ったきっかけの一つはメンバーの方々のサイトに感銘を受けたことにありまして。
 ちょっと脱線しますが、ネット環境を自宅に整備したのは昨年の暮れだったのですが、数年前からネットを利用してはいました。その頃は基本的に情報収集の為に使っていただけで、ニュースや日記系のサイトなんかはほとんど閲覧してなかったし、また興味もなかったんです。で、家でネットが出来るようになってからも暫くはそんな使い方をしていて、「あんま面白くねぇな」とか思ってたんですよ。ところが、ふとしたきっかけから上記メンバーのもとぬきさんやササ身さんなんかのサイトに行き着き、かなりの衝撃を受けてしまいまして。そのアグレッシヴな行動力、己の身体を張った自爆っぷり、そして情熱と愛。そういったパワーは、常々俺が感じていた満たされないオタク心を刺激にするには充分なものだったのです。身内では結構ダメな人である、という認識はあったのですが、上記メンバーの方々の生き方を知るにつれ、まだまだ俺はヒヨっ子だ、と。もっとダメになりてぇ!という間違った意欲に火がつきまして、まずはこの様に己のダメっぷりを晒すコトから始めた次第でして。
 しかし、このファンブックを読んでいると、やっぱりまだ俺は彼らの足元にも及ばないな、と思い知らされると同時に、羨ましく思うワケで。いかなる理由であれ、これだけ濃い時間を過ごしていられるのは、とても幸せな事ではないかと。俺も若い頃はもう少し情熱的に生きていたのになぁ・・・などとちょっとしょんぼりしちゃったり。でも、まだまだ若いモンには負けてらんねぇぜ!ジャンルは違うケド、俺は俺なりのダメヲタ・ライフを満喫してやるぜ!
 そんなカンジで、いろんなイミで刺激を受けまくった1冊です。惜しむらくは、増刷予定が無いそうなんで微妙に皆様に薦めにくいこと。でも苦労しても一読する価値ありですよ。俺も今度、後藤さんや綾川さんのイヴェント逝ってみようかな。

  • magic bullet「ROSALLICA」

 RT.さんの個人サークル、magic bulletの新刊はマリみて本。新作の紅薔薇3姉妹話とサンクリ・リリースの白薔薇姉妹コピー誌の再録、といった内容。紅薔薇話は受け祥子様をいぢめるふた蓉子様&ふた祐巳ちゃん、という図式。受け身で弱々しい祥子様萌え。白薔薇はふた聖様×ふた志摩子さん。以前の鰤本でもそうですが、やっぱRT.さんのマンガにはフタナリがよく似合うw。以前の絵柄よりも若干線が増えて、かねてよりの魅力だった表情がより映えるようになった印象がありますが、やはり圧倒的にエロいですよ。ねちっこい描写(舌がいい)と汁気たっぷりな展開で徹頭徹尾突っ走るスラッシュ・テイスト溢るる1冊。オススメですよ。

  • 真嶋堂「戦吼」

 まとうさんの新刊は、久々のサムスピ本。真嶋堂のサムスピ・シリーズの集大成的な話の序章、とのコトです。色々と伏線が張ってあって、今後が楽しみです。今回は羅将神ミヅキに肛辱されるシャルロットがメイン。相変わらず表情と舌の描写のエロさがたまりませんな。次作に期待。

 ながの〜んさんとなすさんのサークルの新刊は、フレイ・アルスター追悼本と銘打たれた(まだ死んでないってw)種本第二弾。前回の「Drill Freedom」のドス黒さはハンパなかったんですが、今回もエグいっす。フレイ様が凌辱されちゃった挙句強化人間化してかつてのクルーを次々と凌辱し、挙句の果てはキラまで犯っちゃって、最後にはラクスとバルトフェルトに逆に犯られちゃう、というグルーミーな内容。各キャラが犯られちゃうシチュエーションがいちいち容赦なくてかなりキてます。ここのサークルの本は基本的にはギャグ・タッチで明るいエロマンガが多いんですが、時々こういった陰惨なタッチの作品なんかもリリースしてくるんで、その懐の深さが魅力。蛇足ですが、原作の方でもあまり光明が見えてこないフレイ様。この本の裏ジャケの様にはならないでほしい(イメージ被るよね、実際)。ワケわかんない人は買って見てみようw。

  • まるあらい「Shooting.Ace」

 新井和崎さんの個人サークルの新刊は、PC-GAMEと同人誌のカップリング、というフォーマット。以前からイヴェント限定でCD-Rのミニ・ゲームをつけたりしてましたが、今回は通常でこういった仕様に。ゲームも同人誌も内容はGAです(PC版)。PC版主人公とのラヴラヴもので、軽いタッチの作品です。新井さんにしてはストレスの無い内容で、ちょっとあっさりしすぎかも(一般的にはこの方が良いのでしょうが)。もう少しいつものやりっぱなし気味なテイストも欲しいかも。どうでもいいけどGA本ってたいがいフォルテ姐さんの扱い悪いよな。ちなみにゲームはやってないっす。今回は同人誌単体での感想、というコトで。

  • ミニマムセンチュリー「安全!!軽音楽部No.0」「わいるどライフvol.11」

 七見水晶さんの創作系サークルの新刊はお馴染み「わいるど〜」と新シリーズ「安全〜」。「安全〜」は本来ならコミティアでリリースされる予定だった作品。コミティア落選により、急遽準備号としてリリース。今までもちょこちょこ他の作品で音楽ネタを織り込んでいたが、ついにメイン・テーマとして導入。まっすぐだけど要領の悪いコと要領だけは良いコを中心に結成された軽音楽部の物語。相変わらず曲者揃いで今後の展開に期待大。「わいるど〜」はvol.11。日常生活系の4コマで、クセのあるキャラと生活の機微を捉えた笑いのバランスの妙。今作では男性陣大活躍ですw。個人的になツボは「弱いぼくたち」。もう一つのシリーズ「ナナミインターナショナル」も面白いし、日常4コマ系が好きな方はマストな作家さんです。オススメ。