2月某日の記憶

 特に予定の無い週末だったので、どうやって過ごそうか・・・と考えていた矢先、gopから「横浜でライブやるけど、車出すからご一緒しません?」的なメールを頂戴したので、ご相伴にあずかることにしまして。


 明けて当日。地元の駅前で待ち合わせていたので、集合時間ちょい前に家を出まして、駅前の100円ショップで飲み物を購入してから待ち合わせ場所へ。すると、既にgopの車は到着していて、車内には先に合流していたng君の姿も。程なくしてst君やgm君も到着したので、機材を積み込んでから出発。目指すは横浜・・・ではなく、日野。先日、st君が日野のライブハウスに忘れ物をして〜ってな話を書きましたが、なんとgm君も荷物を忘れていたというw。忘れんぼさんが多いバンドだなぁ・・・wと、この時は笑っていられたのですが・・・。ともあれ、携帯のナビを頼りに日野目指して移動移動。土曜の昼下がりではありましたが、さしたる混雑もなく日野に到着。首尾よく忘れ物の回収も済んだので、いよいよ横浜目指して出発。ナビ様のお告げに従い、国立府中ICから中央高速の乗り、調布ICまで・・・って、なんかおかしくね?なんで一旦都心方面を目指すのん?日野からなら、単純に考えると南下したほうが直線距離なら近いんじゃ・・・?とは言え、あたしゃ普段は車に乗る機会なんてないから高速道路事情には疎いので、高速を使うルートなら一旦都心方面に向かうのが正解なのかもしれない・・・それが証拠に、誰もこのルート選択に対してツッコミ入れてないし・・・。つーコトで、余計な口は挟まず身を委ねる。


 ところが、調布ICで降りた辺りから雲行きが怪しくなってきまして、国領付近で若干ナビの示すルートから外れたところで誰からともなく疑問の声が沸きあがったので、ひとまず車を停めて地図にて確認。どうもナビは第三京浜経由での横浜入りを選択した模様で、次は玉川IC目指して一般道を往くというルートを示しておりまして。他のルートも検討してみたのですが、如何せんすでに高速を降りてしまってる上に国領まで来てしまってたので、結局、時間を優先させるとナビの指示に従う他無しという結論に辿り着いたので、玉川IC目指して一般道をひた走ったのですが、時刻は既に14時半を過ぎており道も混み始めてきていたのですんなりとはいかず、若干のストレスは禁じ得なかったものの、車内は和気藹々とした雰囲気だったのでさして苦には感じませんでした。


 そんなこんなで、なんとか玉川ICに辿り着き、第三京浜を横浜方面目指してひた走る。一般道の渋滞がウソのように空いていたので、あっという間に横浜に到着。再び一般道に戻り、横浜の街並みを愛でつつこの日のハコであるCLUB24WESTがある伊勢佐木町に到着。入りは15時の予定でしたが、到着は16時過ぎw。幸い、リハ無しのバンドもいたし、そもそもリハ自体始まってなかったっぽかったのでお咎め無し。近場の駐車場に車を回したり、機材を運び込んだりしつつ、最初のバンドのリハを眺めたり。voxの歌いまわしとかがSick Of It Allっぽいなーとか思ってたら、メンバーがやはりS.O.I.A.のTシャツを着てたので納得。二番目にリハをしたのが友人らのバンド。最初のバンドのリハの時点で感じてたけど、このハコ、かなり音が良いです。若干空間系のエフェクトがかかったような音の広がりになりますが、それを差っ引いても余りある、心地よい音の鳴り。PAの方がなんどもフロアに下りてきて微調整を繰り返してたのですが、その度にちょっとずつ音が良くなっていくのが実感出来て、感心した次第。メンバーの話では中音*1も良い塩梅だったらしく、気持ち良さそうに演奏してたのが印象的。この時点で、この日のライブは期待できる、と確信しました。リハ後は、開演まで時間があったので、その辺をぶらつきつつ夕食を摂る店を探そうってなコトになったので、近くのショッピングモールを散策。事前に情報を仕入れてたワケでもなかったので、適当なラーメン屋に入ってゆるりとディナーを堪能。ライブ前だったので軽めにしてしまったのが悔やまれたw。食事を済ませて外に出ると既にとっぷりと日が暮れていたので、煌びやかなイルミネーションを愛でつつライブハウスに舞い戻り、開演時間を待つ。


 でもって、開演。この日の客層は所謂New Schoolに連なる系譜のようで、自分が普段足を運んでるライブとは客のノリが全然違ってたのが興味深かった。なんか妙にステージ前に空間が空いてるなーとか思ってたら、時折New School的暴れ方をする客がいたので納得。すんげー久しぶりにテコンドー的回し蹴りのムーブとか見たわw。出てたバンドでそこまでメタリックなバンドはいなかったので、ちと意外なノリだったな。そんな出演陣の中で印象的だったのが、友人がしきりに事前に推してたLumber Jack。ツボを心得た極めてシンプルかつソリッドなNYHC系のサウンドを聴かせてくれるバンドだったのですが、voxのキャラが強烈で、それが独特の味を醸し出しておりました。MCでの朴訥とした口調からは「いい人」っぷりが滲み出てるんだけど、隙あらば酒を呷るから*2どんどん泥酔していくというw。これでステージングがグダグダだったらどうしようもないんだけど、不思議と演奏に入るとシャキっとするどころか、明らかに酔いが回ってる時のほうが好調っぽいからタチが悪いw。音は全く似てないけど、間違いなくDance With Meと同類。明らかにこの日のラインナップの中では友人のバンドと共に異質な存在だったので、フロアのノリも当然異なっており、普段慣れ親しんでるスラムダンスやモッシュが巻き起こってたので辛抱たまらなくなってしまいまして、フロアに参戦。とりあえずvoxを抱え上げてクラウド・サーフさせときましたw。いやー、楽しかった。次に観る時は、絶対最初っからモッシュの輪に加わろうw。NYHC系の音のわりには物凄く音の要素を削ぎ落としてるから、ともすれば「地味」の一言で済まされてしまいそうだけど、昨今の同系統なバンドの音の傾向とは明らかに異なってて、個人的にはそこがとても面白かったし興味深かった。良いバンドです。


 友人らのバンドも前述したように明らかにawayってカンジで、フロアは完全に様子見モード。でも、演奏が進むにつれ徐々に客が前の方に寄ってきまして、最終的には見ず知らずの客をスラムダンスさせることに成功。ちなみに、あたしゃ写真を撮ったりモッシュしたりするようなことはせず、終始じっと見守っておりました*3。awayだから身内が盛り上げていかないとっていう考え方もあるけど、そういう手助けなしでどこまで出来るかを見届けたいという気持ちがあったし、何より、前述したようにリハの段階でこの日はイケると踏んでたので余計な手出しは無用と判断したんだけど、その判断は正しかった。勿論、まだまだ荒削りだし反省点も多いけど、確かな成長を実感出来たので好し。久しぶりにナマで良い出来のステージを拝ませてもらえたので御満悦w。


 終演後は、軽く打ち上げに参加してから早めの撤収。帰りはのんびり一般道を使ったのですが、夜で交通量が減ってたせいもあるでしょうが、高速や有料道路を使用した行きよか明らかに早く都内に戻って来れたのねんw。つーワケで、先ずはst君を降ろしたのですが、機材を降ろしながら、ふと誰かが言った「忘れ物は無い?」という言葉を耳にした瞬間、えも言われぬ不安感に襲われたので、思わず自分の所持品を確認。とは言っても、そもそも手荷物は持ってきてなかったので忘れるモノなんて無いか・・・と安堵し、ほっとひと息。すると、その吐息が白かったせいもあり、ちと寒さを感じたからジャケットを探したところ・・・無い。座席周辺にもトランクにも何処にも見当たらず。事ここに至って不安感の正体が判明。ライブハウスに忘れたジャケットのことを無意識に感じていたのね・・・。後日電車で取りに行くのも億劫だし、朝までライブハウスで打ち上げをやってるはずだから、メンバーを全員送り届けてから再度横浜まで送り迎えをしてもらおうか・・・という非道な考えが脳裏を過ぎったので、率直に車の主たるgopに伝えてみたところ、当然のことながら却下されたのでw、st君の「着払いで送ってもらえな良いんじゃないですか?」というアドバイスを採用することにし、その問題に一旦終止符をうって、st君を見送り、次いでワタクシも家まで送り届けてもらいまして、都心方面に住んでる面々を見送り帰宅。早速ライブハウスに電話を入れ、忘れ物の確認をしてもらったところ無事みつかったので、アドバイスに従って着払いの件をお願いしたらあっさりと了承されたので、枕を高くして床に就くことが出来たのでした。どっとはらい


 ちなみに、件のジャケットは25日に無事送られてきました。CLUB24WESTのスタッフの方々、お手数をおかけしました。ありがとうございます。

*1:ステージ上で聴ける音

*2:ビールとかじゃなくてウィスキーをボトルで呷ってたw

*3:せっかくデジカメ持っていってたし、良いライブだったから写真撮りたかったんだけどねw