9/20 "The Lowest Resistance"@西荻窪Waver / Digraphia / Burst Wire / Pratfall / Encroached / Sarasoju / Aspirin

 土曜は西荻窪でライブを観てきましたよ。


 せっかく西荻に行くんだからっつーコトで、会場であるWaverに行く前にラーメン大に寄ろうと思い立ったので、ちと早めにお出かけ。駅前の本屋でゼロ魔新刊の限定版とかを買いつつ、一路西荻窪へ。現地到着後、Waverの前を華麗にスルーして大にまっしぐら。時刻は17時半過ぎというメシ屋が混みだす時間帯であるにもかかわらず、店内には客が2人w。現地在住の友人は「いつも混んでる」と証言してるのですが、ワタクシは運が良いのか混んでるトコに出くわしたコトがありませぬ*1あたしゃ友人らと一緒なら別ですが、少なくとも一人だったら絶対に並んでまでメシを食おうとは思わないので*2、このように空いてるという状況は大歓迎。この日はシンプルなメニューを欲する気分だったので、ラーメン大盛り野菜マシマシをチョイス。あんま野菜の盛りは良くなかったしブタも随分サイズがダウンしてたけど出来自体は素晴らしく、やっぱ美味。


 食事を済ませたところでWaverに向かい、いつもの面々と外で軽く談笑してから入店。ライブは10分押しくらいでスタート。この日のライブを観た人なら誰しもが納得するだろうけど、この日はBurst Wireに尽きた。事前に何人かに詳細を訊ねたところ、誰も知らなかったという謎だらけのバンドだったんだけど、メンバーがKilling JokeMotorheadのTシャツを着てたりして否応無しに期待感は募る。で、いざ蓋を開けてみると、意外と線の細いギターのリフ、微妙にたどたどしいんだけど妙にキャッチーなベース・ライン、そして危ういにも程があるツー・バスが鳴り響いてきたのでビックリ。極めつけはvoxで*3その歌唱法は紛うことなきSkinsのそれ。個々の要素、そしてその組み合わせ方など、どこをとってもツッコミどころ満載なんだけど、それらが合わさった瞬間奇跡的な化学反応が生じ、シンプルで力強いんだけどナチュラルにポップな要素を内包している極上のパンク・ロック・サウンドと化したワケで。

 ある者はUSの流れを。ある者は80年代初頭のUKを。ある者はCobraを。その音を聴いた面々は様々な要素を感じ取ったんだけど、Burst Wireが放っていた音は、それらの要素の全てを内包していたと言っても過言ではない。影響を受けた音のツボを心得てるし、それらのブレンドの仕方も絶妙。つまるところ、センスが物凄く良いんじゃなかろうか。音源で聴くと、そういったセンスの良さが前面に押し出されてて普通にカッコ良い!と思っちゃうんだけど、それはBurst Wireの魅力の一端を現してるに過ぎない。勿論、ライブで観てても曲の良さは充分伝わってたんですが、それ以上にガッタガタな演奏(特にDsはヤバいw)やアクション*4から滲み出る人間味に魅了されちゃったつーかw。是非また観てみたいバンドです。最高。


 Pratfallはこの日のラインナップの中だと異色だけど、そんな微妙なaway感など物ともしない気合漲るステージングを披露。真摯で真剣な姿勢は観る側に必ず伝わるという事実を再認識。屈折してタメを効かせるパートよ疾走するパートとの対比、腰の入った演奏など、Burst Wireの後だっただけに余計隙の無さが際立ってたような。Encroachedは新曲を冒頭に配するなど意欲的な姿勢で挑んだけど、序盤は若干おとなしめだったような。でも、中盤以降はエンジンがかかってきまして一気にスパーク。たたき上げのライブバンドとしての矜持を見せつけてくれましたね。ただ、ちょっとだけ気になったのは、出音。ちょっとずつミッドテンポの展開が増えてきてるんですが、そういう曲調の際、中音域〜低音域に若干欠ける音作りが仇となって、粘っこさに欠けちゃう印象が。そこが改善されると一層メリハリが効くんじゃないかと。


 Sarasojuも全然知らないバンドだったんですが、兎にも角にもvoxの方の歌声が素晴らしくて酔い痴れまくり。言葉=歌詞を大事にしつつ、きっちり歌い上げておりまして、いやもう沁みるのなんのって。ただ歌が上手いんじゃなく、そこにしっかりと芯が感じられるので、心まで届くのですよ。これぞ「歌心」。ハードコア・パンクをベースにしつつも、その範疇を超えるような曲調も多かったのが意外でしたが、そういった曲も難なく歌いこなすvoxあってこその音楽性か。来月レコーディングするそうなので、音源にも期待したいところ。

 Aspirinも凄いことになってた。以前よりも明らかに速くなってて、つんのめるような疾走感はFastcore一歩手前ってカンジ。ant君曰く「Heresyみたい」っていうのも納得。それでいて楽曲は従来どおりのジャップコア路線だから、かなり独特な味わいを醸し出しつつあるような。適度にバタバタしてるズックさんのドラミングと、フロアを真っ向から見据え、吐き捨てるように歌うJUN1さんのvoxが光ってました。前に小岩で観た時よりも全然良くなってたので、次に観るのが楽しみ。今回が初ライブだったDigraphiaは時折ギラっと光るものが垣間見れたけど、まだまだ本領を発揮出来てなかったかと。ま、こんなモンじゃないってコトは百も承知なので、次のライブを楽しみにしてます。

 終演後は一人大を食いに行ったst君を待つ間、ant君と一緒に近場の古本屋の微妙な同人コーナーや、初めて混んでるトコに出くわして面食らった大の店内を覗いたり、近場のスーパーで小腹を満たしたりしてから食後のst君と合流し、帰路に着いたのでした。

*1:後述するけど、ライブ後に行ったら混んでた。

*2:つーか、ちょっと混んでても避けるw

*3:Bの方が兼任。ちなみに、トリオ編成

*4:Bの方のもっさいキメポーズが・・・w