8/31 "苦肉祭 57"@中野ハルコロホール

 毎月29日=肉の日に開催されてる苦肉祭ですが、先月は何故か8/31開催。夏休み最後の日曜だから、それに合わせたのかと思いきや、どうも8/31=野菜の日っつーコトで、たまには肉の日じゃなくて野菜の日にやろう!となったのが事の真相っぽいw。ともあれ、前日のさいたまスーパーアリーナから一転、中野の民家を訪れるコトになったワケで。


 久しぶりにレコミンツのワゴンをがっつり掘ってから焼肉〜ハルコロホールという素敵なコンボを目論んでおったのですが、予定外のアニサマ参戦で予算が吹っ飛んでしまったせいもあり中野漫遊は諦め、新宿のとらに寄って軽くメシ食ってから中野入り、というプランに変更。結局中野には18時過ぎに到着しまして、一路ハルコロホールへ。が、会場近くのコンビニに寄る寸前、雨がぱらついてきたので、飲み物と共に念のため傘も購入。すると、程なくして雷雨となったので傘を無駄にせずに済みました。もっとも、会場の軒先で雨宿りしながら待つことが出来たし、帰りには雨も上がってたんであんま役には立たなかったんだけどねw。会場には既にudさんが到着していて、程なくしてht君も合流。個別では月に何度か会う機会があるけど、この3人が揃う機会っていうのは意外と少ないので、あれこれ談笑してる間に開場時間となったので入場。その際、月末に開催される漫バカの前売りを買うことも忘れない。


 で、開演。のっけから、本来なら終盤登場するはずの元気いいぞうが出てきたので、ちと面食らう。一時期苦肉祭に出てなかったけど、やっぱこの人がいると場が華やぐので復帰を喜びたい。今回は雑な小ネタを散りばめた変化球気味なスタイルで、思わず苦笑いw。歌の完成度は高いんだけど、それ以外のネタはホント雑だし適当だよなぁw。でも、そこに惹かれる自分もいるワケで。

 すっかりレギュラーとして定着したうかれ小島は、ストIIブランカのモノマネ・ネタという飛び道具にも程があるネタを仕掛けてきたので唖然呆然。でも、ただの飛び道具かと思いきやさに非ず、ブランカの鳴き声をフリップを駆使して表現するという意外な変化球ネタでして、ネタの説明文に「代筆 E・本田」とさりげなく記してたりしてマニア心をくすぐってくれました。フリップのほうも意外な着目点が面白く、基本的に言葉らしい言葉ま全く発さなかったんだけど充分楽しめました。ラストはブランカの得意技であるエレクトリックサンダーでフィニッシュしたのですが、身体のどの部位で発電させたかは言わぬが華w。


 続いて登場したのは、どこかで見たコトあるんだけどネタの最中には思い出せなかった「ぴっかり高木」。苦肉祭初参戦の芸人さんだったのですが、スキンヘッド&髭面なんだけど神父の出で立ち、そして手にはキュートな熊の赤ちゃんのぬいぐるみを携えているというスタイルに度肝を抜かれる。てっきり出オチ系かと思いきやネタのほうも最高!とまでは言わないけど存外悪くない感じで好印象で、ますます「誰だっけ?」という感が強まったのですが、その正体はエンディング時に明らかになりまして。ネタの出で立ちから一変、サイヤ人のスーツを身に纏って登場した瞬間全てが判明。その正体は「ぴっかり高木とR藤本」のぴっかり高木だったのです。まぁワタクシも芸名は知らなかったのですがw、このネタを見れば、お笑いが好きな人ならピンとくるはず。

 そっかー、ナッパの中の人だったのね。何度かテレビで見たんだけど、えもいわれぬ微妙な空気感がわりと好みだったので印象には残ってたんだよねぇ。ただ、マイナーとはいえ吉本の芸人が苦肉祭に出るなんて珍しいなぁ・・・という疑問は残ったんだけど、帰宅して調べてみたところ、つい先日コンビ解消してピン芸人になったそうで、苦肉祭に流れ着いたのも納得っつーかw。個人的には好みなんで、今後も継続して参戦していただきたい。

 他にも、普通にマジックを披露して不覚にも感心してしまった荒木巴や、その直後に登場して相も変わらぬ100円ショップで売ってるマジック・グッズを使ってのマジックをものの見事に失敗してみせた見た目が邦彦、水島信司のモノマネにいよいよ磨きがかかってきた松尾アトム前派出所、ここんとこネタがコンパクトになってきたので持ち味の屈折Power Violenceスタイルが一層凄みを帯びてきたヘブリスギョン岩月、せっかく冷蔵庫マンじゃないキャラで登場したにも関わらず、後述する三平×2のネタの影響をモロに受けてしまって全く実力を発揮できずに終わったw飯塚俊太郎三平×2が無茶をやらかしたおかげか、微妙にご機嫌なテンションだった大本営八俵、今回はド直球なPorno Grind路線で魅せた殿方充など、この日は押し並べてレベルが高かったのですが、やはりこの日のベストは三平×2だったかな、と。


 ワタクシが2ヶ月間苦肉祭から遠ざかってる間、テレビを金属バットで滅多打ちにしたり、己が陰毛を燃やしたりといったextreme方面にシフトしてたそうなのですが、この日もそんなextremeな所業を披露。足下にブルーシートを敷き、水を入れたバケツを設置してまずは一服。その後、おもむろに前方の席に陣取ってる客にビニール傘を配布した次の瞬間、取り出したドラゴン花火を着火させ炸裂させたのです。ビニール傘越しに見ても眩い火花と飛び散る火の粉は余裕でビニール傘の脆弱な防壁を溶かし破ってワタクシの坊主頭やTシャツをちょみっと焦がしてくれやがりましたw。いやもう最高としか言いようがないwww。ただ、ネタの後のフロアは壮絶な煙地獄と化しまして、ちょっとしたボヤ風味w。急遽玄関を開放してスタッフが煙の排出作業に追われたのですが、お次の飯塚俊太郎の出番の際には全員咽たままで全然ネタに集中出来ず、前述したような結果にw。

 でも、こういうextremeな方法論ってその場限りの刹那的な笑いは取れるけど電撃ネットワーク佐々木孫悟空みたく相当突き詰めていかないと単なる余興の域を脱することが出来ないから、安直に頼っちゃうと危険な気がするんだけど、どうなのか。まぁ、あたしゃテレビでは拝めない芸人 / 芸を観にこういうアンダーグランドなライブに足を運んでるので、こういう刹那的な芸風は大歓迎ですし実際大いに楽しませてはもらいましたが・・・ちと複雑っちゃ複雑な気持ち。


 終演後は鬼畜寄席の前売りを買い、マックでダベって帰路に着いたのでした。