8/2 "幻色の孤島 Vol.2"@御茶ノ水Rinky Dink Studio / 200% / Trikorona / etc.

 土曜は御茶ノ水でスタジオライブを観てきまして。


 昼過ぎまで仕事をしてから、秋葉原でも新宿でもなく高円寺目指して移動移動。何故に高円寺かっつーと、先日BOYでレコードの取り置きを頼んでたので、それを受け取ろうってな寸法。昼下がりのBOYの店内には客の姿が無かったので、ゆるりと棚を物色し、結局取り置きを頼んでたシングルの他にもあれやこれやと購入。ラス1っぽいブツが多かったので、ちょっとトクした気分w。かれこれ20年も足を運んでる身としては、やっぱPunk / HCのレコ屋=BOYっていうイメージなのよね。今となっては年に数回行くか行かないかってカンジですが、あの狭い階段を上がっていくときのえもいわれぬ高揚感は、今でも色褪せてないのねん。


 てなカンジで買い物を済ませ、お次は友人と待ち合わせしてる秋葉原へ。高円寺から秋葉原に向かうのって初めてだったんで今まで気付かなかったんだけど、総武線一本で行けるんだよね。幸いにも速攻で座れたので、まったりとNujabesなんぞ聴きつつ電車に揺られ、15時半過ぎに秋葉原着。待ち合わせは16時だったので、先にメロンで買い物でも・・・と思い、待ち合わせ相手であるgopに連絡を入れると、向こうも既に到着してるとのことだったので、急遽メロンで合流することに。軽く買い物を済ませた後、シディークで夕食を摂ったのですが、久しぶりにポンコツな店員にブチ当たったので、ちとニヤニヤしちゃったりw。つーか、2階席だとナンのおかわりに手間取るし焼きたてが食べれないので、やっぱこの店は1階席で食うに限るな。


 プロレスやらゲームやらの話で盛り上がったところにant君から秋葉原着との一報が届いたので、キリも良かったので店を後にし、とらにて合流することに。食後の腹ごなしがてらとら店内を軽くぶらっとしてから某所で談笑。今にして思えば、この3人で談笑するっつーのも珍しい組み合わせだったようなw。小1時間ほど話し込んでからライブ会場である御茶ノ水のRinky Dink Studioに向かうことにしたのですが、歩いて行けない距離ではないのだが電車で移動することになりまして。誰も何も言わなかったが、ワタクシの膝がまだ万全でないことに対する配慮だったのだろうか・・・と思ったが、深読みのし過ぎだったら恥ずかしいので、敢えて何も言わずに電車に乗り込んだ次第w。


 御茶ノ水の駅から歩くこと暫し、件のスタジオに到着。見知った面々と談笑してるうちに10分押しでスタート。トップは、ex.Sete Star SeptのvoxであるBobさんの新バンド、200%。vox、G、Dsという編成。事前にdeath metalらしいとの情報を得ていたのだが、確かにdeath metalライクなテイスト。そのキモは、なんといってもGに尽きます。この方がもう絵に描いたようなメタル・マナーなギター・ワークを展開しまくりでシビれまくり。リフの刻みやギターの泣かせ方などdeath〜thrash系を通った人間の琴線を刺激すること請け合い。結構ブラストも多用してるんで曲のテクスチャーはdeath metalっつーかblack metalのそれに近いのかもしれないけど、ケン様*1のドラミングはやっぱpunk / HCのそれだし、Bobさんのvoxもgrind系のそれに近いので、コッテコテのdeath metalとは一線を画してるのが面白かった。ただ、サウンドの個性を決定付けてるのはやっぱGだと思うので、そこをもっと前面に押し出しても面白いような。


 トリは、企画主でもあるTrikorona。メンバーチェンジしてから初めて観たのですが、なかなか良かった。メンバーチェンジに伴いちょろっと音も変わっていたのですが、まず序盤に顕著だったんだけど、かなりカチっと演奏するようになったなぁ、と。以前は仔細を問わぬうねりのある爆音で突っ走っていたのですが、今は出音が整理され、かなり聴かせる方向にシフトしています。ただ、この日は途中から以前のようなスタイルにシフトしていったので結果的に違和感なく楽しめたのですが、序盤で感じられた演奏重視な方向がデフォだそうなので、メンバー的にはこの日の出来には満足してなかった模様。


 後任のBは指弾きで5弦ベースを使用、使用エフェクターは少なめで出音もさして歪んでないという前任者とは対極にあるようなスタイル。セッティングの段階では意外と遊び心が感じられる面白い音を出したりしてましたが、ライブでは基本に忠実っつーかいささか控えめな印象。むしろ、音の印象で一番変化を感じたのはvoxのコヤマ君。マイクに過剰なエコーを効かせていたのですが、それを結構コントロールしてちゃんとサウンドに活かしていたのには驚かされた。ややもするとvoxが楽器的になりすぎる危険性も孕んでいるけど、そこは持ち味である獣臭溢るる咆哮でカバー。楽器的要素を活かしつつも攻撃性は失ってなかったので好し。

 聴き易くなったことによりリスナーへのアピール度も増したので、スタジオライブにもかかわらずフロアは沸点を迎えまして、大盛り上がり。確かに「Trikoronaってノイジー過ぎてなにやってるのかよく分からない」という声が多かったのは事実ですが、出音を整理して分かり易くしただけで、ここまで受け入れられるようになるのか・・・。過去に同様の感想を抱いていた方は、一度新生Trikoronaを観てみるべきかと。

*1:Arms Waltz