7/20 "Limp Wrist japan Tour 2008"@中野Moon Step / 突撃戦車 / NK6 / No Value / Kola / Flipout A.A / Isterismo / Limp Wrist

 日曜はLimp Wristを観に中野に行ってきまして。


 先週の@earthdomを見逃してしまったので、満を持しての参戦。事前に前売りの予約もしたし、万難を排して臨んだワケですが・・・その前に、例によって新宿でお買い物w。何はともあれ夏コミのカタログを買わないことにはワタクシの夏は始まらないワケで、件のカタログを筆頭にあれやこれやとお買い上げ。ライブ前にがっつりお買い物をするなど愚の骨頂ではありますが、もとより夏コミのカタログを買うと決めた時点で荷物をライブハウスまで持っていく気などさらさら無かったので、駅のコインロッカーにブチこむこと前提の買い物故無問題。心地よい重みを感じながらとらを後にし、浜勝で早めの夕食を決め込む。浜勝は秋葉原店は結構繁盛してる印象なんですが、ここ新宿店は常に閑散としておりまして、この日もご多分に漏れずガラガラ。つーか、17時半過ぎなのに店内の客はワタクシ一人という体たらく。・・・大丈夫か?この店。秋葉原店と比べても別段劣ってることはないんですが・・・はてさて。ともあれ、貸切と化した店内でライブ前だというのにもふもふとメシをかっ喰らってしまいまして、物欲はおろか食欲までも満たしてしまってから一路中野へ赴いた次第。


 予定通り駅のコインロッカーに荷物をブチこみ、身軽になったところでMoon Step目指し歩を進める。暮れなずむ街並みを愛でつつ心地よい風に身を委ねてると、うっかりMoon Stepをスルーして何処までも歩いていってしまいそうになったり。てな具合にゆるゆると歩いてるうちにMoon Stepに到着。受付でチケットを買ってるところでntさんと会い、軽く談笑してる間に開演。でも、まだ満腹感が持続していたので序盤の参戦は諦め、階上のバー・スペースで食後の休息をとってると、入れ代わり立ち代わり顔見知りの方々が通り過ぎていきまして、ちょこちょこ談笑に興じてみたり。


 ライブのほうは飛び入り参加のFlipout A.Aから参戦。ベースはKolaの人でDsはナマステの人なのね。毎度の如く前で観ていたのですが、ふと隣に目をやるとLimp WristのMartinが普通にカメラを構えていたので吹いたw。終演後、Martinから「今のなんてバンド?」って訊かれたことをきっかけに、たどたどしいどころでは済まされない稚拙極まる英語でちょろっとだけおしゃべりさせてもらったり。まぁ昔Los Crudos観たよ!って言っただけなんですけどねw。でも、そんなちょっとしたやりとりのおかげで一緒に写真を撮らせてもらったりしたので、得した気分(笑。英語がからっきしだろうがなんだろうが、やっぱ話しかけないことには始まらないからね。


 トリ前のIsterismoまでは結構フロアは醒めていたようなのですが、Isterismoでちょっと火がつき、そしてLimp Wrist登場。一気に前方に押し寄せる客の圧力を背後に感じてる間にスタート。別段大きな音でもなくノイジーでもないのに、何故にこんなにもカッコ良いのか。とりたててテクニカルじゃないんだけど絶妙なバンド・アンサンブルでドライブ感満点の演奏を聴かせてくれるバック陣を従え躍動するMartinのカッコ良さたるや筆舌に尽くし難し。Los Crudos時代よか丸みを帯びてリアルにガチムチな体型になり、ジャンプとかのアクションのもっささが格段に増しているにも関わらず、見惚れる。聴き惚れる。昔はもっとヒリヒリした寄らば斬るぞ的なテンションを漲らせていたけど、今は包容力を感じさせる懐の深い熱さを体現してるような。


 Punk Rockなテイストの曲とHardcore Punkな曲とのバランスや並べ方も絶妙で、ミッドテンポでノリノリな展開から急転直下のファスト・チューンに雪崩れ込む展開に何度鳥肌を立てたことか。シンプルなんだけどツボを心得た楽曲のクオリティはただでさえ高いのに、極上の演奏と歌心溢るるvoxによってそれらを矢継ぎ早に放たれまくるんだから、もう辛抱たまりません。フロアは初手から熱狂の渦で、モッシュすら起こせないほどの圧力の下ステージ・ダイブの雨霰が降り注ぐので、それを受け止めては放り、受け止めては放りのルーチンが繰り返される。無論、時折完全ガードの瞬間が訪れることも忘れてはならないw。でも、皆、頭を蹴られようがエルボーが顔に入ろうがしとどに濡れた肌と肌が密着しまくろうがw、凄く素敵な笑顔を浮かべながら盛り上がってるんだよね。こういう瞬間に「パンクやハードコアが好きで良かった!」って思わずにはいられない。「いい年こいたおっさんが若いコに紛れてなにやってんだか・・・」って自嘲しつつも、そんな自嘲すら余裕で蹴散らす瞬間って確かにあるのよね。その瞬間が忘れがたいが故に、今も時折ではあるけれど、こういった場に足を運んでいるのやもしれませぬ。難儀だなぁw。


 結局、アンコールに2回も応えてくれて終演と相成ったのでした。いやもう全身隈なくしとどに濡れまくりですよ。一旦は途中で脱ぎ捨てたTシャツを着直したのですが、せっかくの機会なんで再度脱ぎ捨てまして、やはり途中から上半身まっぱだったMartinと再度2ショット写真を撮影。最終的にはntさんも交え、上半身まっぱトリオで記念撮影。写真はksnさんに撮ってもらったのですが、それはそれはもう汚い絵面でございましたw。


 てなカンジで、ヘトヘトに疲れましていまだ全身余すところ無く軋んでおるのですが、その軋みすら心地よく思えてしまうくらい素晴らしいライブを拝ませていただきました。観に行けて本当に良かったと心から思えたライブでございましたよ。