5/13 "The Vendetta Japan Tour"@八王子Rinky Dink Studio / The Scribbler / Daybreak / Dance With Me / The Vendetta / Who $hit

 火曜は八王子でライブを観てきましたよ。


 直前まで新宿にお笑いを観に行くか八王子にライブを観に行くかの二択で悩んでいたのですが、来週お笑いのライブを観に行く予定があったし、久しぶりにDance With Meを観たい気持ちのほうが上回ったので、一路八王子へ。本屋を経由してから会場であるRinky Dink Studioに向かったのですが、普段のスタジオ・ライブだと会場外やロビーに人がたむろっているのに、この日は人っ子一人おらず、不安を抱えながらフロアのある2Fに赴くと、案の定2Fもガラガラ。sat君と会えたので訊いてみると、動員は相当芳しくない模様。さもありなん・・・。アルコールを含むドリンクやスナック菓子がタダで振舞われてたり、Free Tibetのステッカーが配られたりと主宰の粋な計らいがあったのですが、現場に来ないとそういうトコは伝わらないしなぁ・・・。


 で、開演。久しぶりに観れたDance With Meが最高でございました。この日は4人編成でのライブだったんですが、ギターが一本足りないというマイナス要因よりも、久方ぶりに観れた歓びや素晴らしいクオリティの新曲が聴けたというプラスの要因のほうが大きく上回りまして、全く気にせず楽しめた次第。最低限の音数のみで構成されてるが如きサウンドは、シンプルが故に演奏の粗や楽曲のクオリティが如実に露呈してしまうのでハンパなバンドが真似すると大怪我してしまうのですが、DWMは見事にモノにしてるっつーか。クボさんのラフなんだけど歌心溢るるvoxと、バンド・アンサンブルの妙味を発揮しているバック陣とが織り成す極上のメロディアスなPunk Rockサウンドは、Punk特有の粗さとシンプルさが絶妙にブレンドされることにより独特の哀愁を帯びまして、熱いんだけど沁みるという男臭いにも程があるサウンドへと昇華。クボさんのドランクっぷりがクローズアップされやすいバンドではありますが、もっと楽曲の素晴らしさにも目を向け、評価されて然るべき。世間に数多いるメロディック / emo系バンドなんかメじゃないクオリティに濡れた。最高です。


 この日のヘッドライナーであったThe Vendettaは、諸般の事情によりトリ前に登場。なんかDMS Crewの一派とかいう話も聞いてたので、どんな強面が登場するのかと思いきや、にこやかで威圧感ゼロっつーかマイナスな兄ちゃんたちで、ちと拍子抜け。音のほうはMotorheadの影響下にあるサウンドなんだけど、それをメタル解釈で演奏してるってカンジでして、ワタクシがMotorheadやそのフォロワーに期待するPunkやR&Rのエッセンスが微塵も感じられなかったのは、ちと意外。演奏は実に上手かったのですが、テクニカルさを楽しむような楽曲のテクスチャーでもなかったんで、そこを楽しめるはずもなく。ま、各地での評判は悪くなかったそうだし、実際この日もアンコールを2度やったりするくらい盛り上がってましたよ?
 

 The Vendettaが盛り上がったので、トリのWho $hitはワリを食ってしまい、The Vendetta目当ての客が去ったフロアで慌ててセッティングをして、5〜6分ほどノンストップで爆走して終了。諸般の事情が無ければ、もうちょっと長く観れたのに・・・というやるせない思いを引きずりながら、足早に八王子を去ったのでした。