4/19 "Lively Up!vol.1"@西荻窪Waver / Mad Maniax / ザ・ロマンス / ハンマー / 夕焼けの丘 / ★HISATAKA★ / Bad Dirty Hate / Namaste

 土曜は、西荻窪でライブを観てきましたよ。


 前日のライブの疲れが残っていたが、ご無沙汰しまくってるリーダー君に会いたかったし、久方ぶりに★HISATAKA★も観たかったしっつーコトで、ゆるゆると西荻目指して移動移動。思いのほか接続等がスムーズだったため、ちと早く西荻に着いてしまいましたが、適当に時間を潰してるうちにbさんがやってきたので、連れ立ってラーメン大に向かう。


 ここは結構美味しいと思うのだが、何故かいつ行っても店内はガラガラ。この日もご多分に漏れず先客は1人だけだったので、悠々と入店。食事に関しては「並ぶ」はおろか「混む」も回避するワタクシにとって、この閑散っぷりは実にありがたいのですが、店の先行きを思うと複雑な気もしたり(笑。それはさておき、メニューの選択に暫し悩む。何故なら、3時間ちょい前に昼食を食べたばかりだったので、あんまお腹は減ってなかったのねん。つーワケで自重しまして、ラーメンの大盛り野菜マシをオーダー。野菜マシマシじゃないあたりが控えめ。待ってる間にhn君と電話でやりとりをしてたので、感覚的にはあっという間に丼が差し出される。やはり野菜マシ程度だといかにも見た目のインパクトに欠けましたが、実際に食べてみても物足らなかったっつーかw。二郎系のわりにはバランスがとれててマイルドな口当たりなので、これはこれで結構好きなのよねー。値上がりしたとはいえ相変わらず安いし。このクオリティで、なんでいつも客がいないのかしら?謎だ。


 食欲を満たした後はWaverに向かい、hn君と合流。暫し談笑し、遠路はるばるやってきたyki君を迎えたところで中へ。Waverは初めてだったんですが、こじんまりとしているけど悪くない雰囲気。個人的には、ドリンクチケットでソフトドリンクを頼んだ場合は¥100返金してくれるというシステムに好感を抱く。良心的にも程がある。


 ライブは、Mad Maniaxが先陣を切る。初期はFastなThrash路線で押しまくっていたのですが、その後テンポを落としHardcor Punkなテイストへシフト。ところが、久しぶりに観たところ、またスピードがアップしてThrash路線へと回帰・・・と思いきや、ミッド・テンポ主体の時期に培った作曲能力の賜物か、初期の我武者羅に突っ走るだけのサウンドとは一線を画し、きっちりポップでキャッチーな要素を織り込みつつも爆走するという、ワンランク上のサウンドを聴かせてくれまして、その成長っぷりに感心。前半は若干大人しめでしたが、中盤以降はテンションも上がっていき、良いステージングを披露してくれました。今度リリースされる正式な音源にも期待してます。


 次いで登場したザ・ロマンスは、女性vox&G、女性B、男性G、男性Dsという混成バンド。身内で誰も素性を知らなかったのでどんなバンドか興味津々だったのですが。これが存外に素晴らしくてビックリ。なんといっても、フロントマンの女性voxが強力。泥臭くもソウルフルで骨太な歌を激しいアクションと共に叩きつけてくれまして、惹きつけられる。このテイストはL7辺りに通ずるんじゃなかろうか。でも、バックの音はさに非ず。Gは完全にガレージのそれで鋭利なんだけど隙間だらけ。リズム隊は音数こそ少ないんですが妙にグルーヴィで、特にベースがサウンドのキモだったような。格別テクニカルってワケじゃないんだけど、サウンドの「芯」となっていました。それでいて、楽曲のほうはというと、グランジとガレージを混ぜ合わせ、そこから音数を差っ引いて仕上げにポップスなエッセンスを一つまみってカンジ?激しい曲もカッコ良いんだけど、時折挿入されるポップな曲も素晴らしい。野獣とキュートを行ったり来たりするvoxと、終始穏やかなベースの方とのやりとりも楽しく、色んな意味で楽しめたバンドでした。また観たいなぁ。まだ音源や MySpaceが無いそうなので、ライブで是非。


 この日一番楽しみにしていた★HISATAKA★は、文句無くこの日一番カッコ良かった。Hardocre Punkというよりは高速Punk Rockといったテイストの楽曲は鋭利そのもので凄まじい切れ味なんですが、楽曲のクオリティ云々以前にバンドの、そして人間の濃さが桁違い。明らかに異質なオーラを纏ってる人たちが全身全霊で音を叩きつけてくるんだから、カッコ良くないわけがない。「最高」以外の形容は不要。やっぱ大阪のバンドはひと味違うなぁ。


 Bad Dirty Hateは、US風味なmangelテイストでも申しましょうか、愚直なまでの剛球一本槍路線で爆走爆走また爆走。パっと聴きには単調に思えるかもしれないけど、「Bad Dirty Hateらしい曲」という縛りの中にあっても細部の作りこみの妙によって個々の楽曲の味わいは充分楽しめるし、意外とヴァラエティに富んでいるので飽きさせない。何より、見た目のインパクトや派手なアクションこそ無いけど、気迫漲りバンドが一丸となって突き進む様を目の当たりにすれば、自然と体も動くというもの。つーワケで、翌日の即売会に備えて体力を温存させるつもりだったのに、気がつけばモッシュの輪に加わってたり。こんなはずでは・・・。


 トリのナマステは、どっかで聞いたことがある名前なんだけど、どうにも思い出せない・・・*1てなカンジで頭を悩ませてるうちにスタート。 vox&B、G、Dsのスリー・ピース。初手から後期Poison IdeaばりなロッキンHCサウンドが飛び出し、惹きつけられる。恐らくは全員キャリア組*2であろうことはルックスからも演奏からも窺い知れる。骨太でタイトなんだけど、どこかゴツゴツとした粗野さも感じられ、HCを演奏する者として最も素敵な成熟の仕方をしてるのでは、と思わずにはいられない。そんな熟練っぷりは楽曲にも反映されておりまして、ツボを心得たリフと展開の数々が琴線に触れまくり。速い曲も勢い任せのそれとはひと味違い、なんかもう一々カッコ良いぞ、と。終演後にベースの方にちょっと話を伺ったのですが、まだ音源は無く、この日が5度目くらいのライブだったとか。これで熟成が進んだら、どこまでいってしまうのか。また観たいバンドです。


 終演後は、とっとと帰宅して翌日に備えたのでした。

*1:後で友人らに聞いたところによると、10年以上前に活動してたバンドと同じ・・・かも?とのこと。そういえば、MCRのコンピとかに参加してたっけか。音楽性が全然異なるので、違うバンドかもしんないケド

*2:Dsの方は、ex.ハンマー、Mad Maniax