3/30 "Skimmer Japan Tour 2008" Navel / Skimmer / etc.

 日曜はライブを観に行きましたよ。
 買い物は土曜に済ませていたので、夕方までゆるりと仕事をこなしてから出発。すると、程なくしてsat君からメールが。ちょうどワタクシが乗ろうと思ってた電車に乗ってるそうなので、乗車位置を聞き、無事合流。談笑してる間に新宿に着いたので、小雨がぱらつく雑踏を潜り抜け一路Nine Spicesへ。お互い行ったコトは無いハコだったのですが、迷わず到着。昨年出来たばっかっつーコトもあり外観は実に綺麗で、ライブハウスっていうよりもクラブな雰囲気。
 開演までは間があったので入場せずに入り口付近でグダグダしてるとht君もやってきたので、開演時間まで時間を潰すべく近場のドトールに移動し、談笑。暫し後にant君も合流したので無駄に話が弾んでしまい、気がつけば開演時間を1時間ほど過ぎてしまっていたので、慌ててNine Spicesに戻ると、ちょうど2番目のUrchinの演奏中。フロアの入り口付近に液晶モニターが設置されてて中の様子が窺えたのですが、わりと人数が入ってるっぽいのに皆様極めてジェントルな態度で鑑賞なさっておられまして、今宵は紳士淑女の集いである、という事実を認識したので、身が引き締まる思いの中、Urchinが終わってから入場。
 キャパ200人というフロアは結構な人出でごった返していましたが、ライブハウスにしては珍しく場内禁煙というせいもあり、不快には感じず。ステージ前までは若干距離がありましたが、紳士的な態度で丁重に人ごみを掻き分け、優雅に最前線に降臨。そこで先行してたgopやtak君らと合流し、談笑に興じてるうちに3番手のNavel登場。
 3月頭に八王子で観たライブの出来には大いに不満が残ったのですが、この日はそんな不満を余裕で蹴散らすような素晴らしいライブを披露してくれまして、ご満悦。Navelの出来を左右するイトウさんのドラムは、序盤こそ音源に忠実にプレイしていましたが、安定を重視した守りのドラミングではなく、爆発しそうな感情を必死に御しているかの如きドラミングで、抑えていても零れ落ちる気合を目の当たりにし、自然とこちらの頬を緩もうというもの。八王子では乗り切れてなかったとみさんも、この日は高値安定。線は細いが伸びやかなメロディとシャープなギター・ワーク、そしてキレのある動きが眩い。とはたさんも飄々とした佇まいなれど地に足の着いたベース・ラインを紡いでおり、雰囲気が出てきました。
 最近のセットでは新曲も組み込まれているのですが、その内の何曲かは、もうコーラスを覚えちゃってるくらいのキャッチーさを有しつつも突っ走ってくれちゃってまして、早期の音源化が待たれるところ。そしてアルバム収録曲へと雪崩れ込んでいったのですが、ここら辺でフロアが一気にスパーク。モッシュやダイブをする連中から、往年のアイドルのコンサートよろしく手拍子*1をするヤツまでが一同に会するライブは、なかなか無いんじゃなかろうかw。ま、棒立ちで遠巻きに眺めるスタイルが主流ではありましたが。踊る阿呆に見る阿呆・・・じゃないですが、たまには体を動かしながら楽しんでみるのも、悪くないと思いますよ?曲りなりもメロディック・「パンク」のライブなんだしね。
 てなカンジで、いい汗かいて笑顔で〆。最高でございました。惜しむらくは、アンコールが諸般の事情で却下されてしまったのが悔やまれる。空気を読んでアンコールを許可し、太っ腹なトコを見せつけつつ場を盛り上げてからメインのSkimmerに雪崩れ込むっていうのが一番男前かつ「分かってらっしゃる」チョイスだったと思うんだけどね。時間も早かったし。
 メインのSkimmerは、良いバンドでした。絵に描いたような愚直なまでのPop Punk Tuneをひたむきに、そして楽しげに放ち続けるだけなんですが、軽快なんだけど軽薄ではない安定した演奏力と、綺麗に決まるコーラス、そして歌メロを外さずしっかりと歌い上げるvoxが織りなすサウンドの完成度の高さは流石の一言に尽きました。見事。ただ、良くも悪くも真に「等身大」なバンドなので、その真価を発揮する場は地元なんだろうなぁ、とも思えまして。地元で、たまに観たくなったらふらっと観に行き、10曲程度のセットをさらっと楽しむっていうのがベストなんじゃなかろうか。8年ぶりの来日公演だから曲を目いっぱいやるのは当然と理解しつつも「過ぎたるは及ばざるが如し」と思わずにはいられなかったり。でも、Pop Punkが好きな人なら間違いなく楽しめると思うんで、一見の価値はありです。
 終演後は、いつものメンツで適当にダベって、三々五々帰路に着いたとさ。

*1:PPPHのようなモダンなヤツじゃないのがミソw