3/16 "FETISHISM" / "TAT-HON 02" @都産貿浜松町館

 日曜は即売会に行ってきまして。
 いつもは気合を入れて早い時間帯から会場に乗り込むのですが、この日のイベントは規模が小さめな上ニッチなジャンルということもありまして、開場一時間前くらいに浜松町着。駅でyki君、会場である都産貿でant君と合流し、一般待機列の最後尾に陣取る。事前の予想通り大した人出ではなかったので、ほっと胸を撫で下ろしてつつ、初めての年齢確認チェックを受ける。昨年、ちょっとした出来事があり、都産貿を巡る情勢に変化が生じまして、18禁同人誌を頒布するイベントを開催する際には全年齢向けと18禁のゾーンをきっちりと区別したり、事前に年齢確認を行ったりってな具合に、今までなぁなぁで済ませていた部分に気を配る動きが出てきていまして、今回のイベントでは、スタッフに年齢を確認し認証されると手首に参加証代わりのタグを巻いてもらえるって寸法。
 滞りなく認証を済ませ、開場時間までダラダラくっちゃべってると、あっという間に小一時間経過しまして、入場開始。とは言え、すんなりとは入れない。何故かと言いますと、待機列は外=1Fに形成されてたのですが、会場は5Fだったり。真っ当な会場利用者の迷惑になるのでエレベーターでのピストン輸送など出来るはずもなく、階段を使って5Fまで行軍。こういった建物の常として中2階的なスペースのある階段を延々上り、足腰が軽く悲鳴を上げ始めたところで漸く5Fに到着。そのまま入場。
 何はともあれ初動サークルから順次巡回するも、呆気ないまでにあっさりと事前にチェックしたサークルの本の回収に成功してしまったので、フロアのサークルを片っ端からチェックする方向に切り替えるも、規模が規模だけにこれまた早々に巡回終了。これですんなり撤収出来るんなら話は早いのですが、そうは問屋が卸さない。毎度お馴染み時限コピー誌を頒布するサークルが幾つかあったので、否応無しに待たざるをえない。とは言え、暫くは動きらしい動きも無さそうだったので一旦フロアを離れ、2Fの自販機コーナーで喉を潤すことに。
 小休止後、気になってた4Fのイベント
創作同人イベント・TAT-HON
に足を運んでみたのですが、ここが存外に面白くて、もう釘付け。入場フリーとか「当日新刊を出したらイベント終了後に参加費をキャッシュバック」とか意欲的なシステムが密かに話題になってたイベントだったのですが、そういった企画サイドの意思を酌んだサークルが数多く参加してたり、会場の片隅で妙なポージングを決めてる人をモチーフにした写生大会が開催されてたりして、なんつーかティアの濃い要素を抽出しコミクリのエッセンスを隠し味に効かせたような、Old Schoolな因子を有する真性のオタの琴線に触れまくる雰囲気でございました。24耐コミケの空気感と言えば分かり易いだろうか。こういう、ただそこに居るだけで楽しいイベントというのはザラにないのねん。
 さして広くないフロアなので端からつらつらと眺めていくと、興味深い本があれこれ目に留まるので、逐一チェックを入れつつ、ちょこちょこ購入。その最中、強烈な本を発見。中古盤を扱った音楽本なんですが、その扱ってるネタが凄い。エジプトやパレスチナベトナム、ザイール、そして日本などの50年代〜70年代のシングルばかり取り上げていて、殆ど知らないアーティストばっか。ミュージック・マガジンもかくやってなテイストで、濃厚にも程がある。他にもマニアックな映画とかにも言及してるのですが、そういったネタと同様にアニメや漫画にも言及してあって、なんかもう懐の深さが尋常じゃないなぁ・・・と感心しつつ購入。
 別のサークルの本ですが、驚愕の枝毛本にも根こそぎ持っていかれました。様々な枝毛のヴァリエーションに名称をつけペン画で再現してるだけの本なのですが、その発想に脱帽っつーか、作品として形作る決断を下した判断力に脱帽と言うべきか。普通、思いついても自重するよねw。
 ことほど左様に素敵な空間だったのですが、時限コピー誌の頒布予告時刻が迫ってきたので一旦退出。後ろ髪引かれつつも5Fに舞い戻り、殺伐とした時限コピー誌入手合戦に参戦し、三戦三勝でご満悦。これで、晴れて撤収出来るというもの。ant君は二戦目終了時に離脱してたので、yki君と、途中で合流したsd君と共に会場を離れ、一路秋葉原へ。何故に秋葉原かというと、夕方頃にht君と秋葉原にて落ち合う約束をしていたため。
 秋葉原到着後、いつものメシ屋で猛然とメシを喰らい、気だるい午後のひと時を堪能していると、何故かgopからメールが。秋葉原の駅前にいるとのことだったので、召喚。程なくしてht君も到着したので、合流。4人卓に6人で陣取るのも無理があったので店を後にし、秋葉原を軽くぶらつく。とら〜阿片窟*1を経由して向かった先は、おいも屋。以前から度々店名は耳にしていたのですが、実際に足を踏み入れるのは初めて。メッセサンオーの同人フロアの上層階に位置している店内に入ると、想像以上の店内の雰囲気に言葉を失う。店内には所狭しとJKやJC、果てはJS以下やリアルショタっコの DVDや写真集等が陳列されており、それに熱視線を送る客が蠢いているという、魔窟としか形容のしようがない異様な空間が広がっておりました。
 なんでも、この日は店内で握手会かなんかのイベントが開催されてたため、いつにも増して混んでた模様。言われてみれば、店の奥のほうに衝立が設けられており、その衝立に向かって列が形成されていました。イベントの様子を見せないことによって妄想を掻きたてさせ、参加を促そうという魂胆なのか、参加者の愉悦の余り歪みきった表情を秘匿するための心遣いなのか、或いはその両方か・・・。自らがそれなりに重度のオタク故、普段はオタクに対する嫌悪を抱くことは余り無いのですが、久しぶりに「キモい」という感情を抱きましたw。あたしゃやっぱ三次元属性は無いわ。二次元嗜好だろうが三次元嗜好だろうが、やっぱオタクはキモいという事実を再認識させられた次第。
 おいも屋で大ダメージを被った後は、ワタクシの要望でm'sへ。別にHallerになったワケではなく、ボール・ギャグを買いたかったワケで。本来ならデザインにもこだわりたいトコですが、ここは一つ冷静に実用性を重視した末、留め具がマジックテープになってるブツをチョイス。これならかなりサイズの自由が利くのではないかと。ちなみに、帰宅してから装着してみたのですが、マジックテープの恩恵を受け、なんとか装着可能な事実を確認。・・・勿論ワタクシ自らが使用するんですが、なにか?
 これにて買い物は全て済んだのですが、まだライブまで小一時間ほど間があったので、近くの喫茶店で適当に時間を潰す。ht君とgopは初志貫徹でライブに向かったのですが、残る面々は心情的に行く気が湧かなかったので、居残り。飽きもせずに与太話に花を咲かせまくり、結局21時に解散。三々五々帰路に着いたのでした。

*1:a.k.a.喫煙所