3/5 "ファンタジア 44"@お江戸上野広小路亭

 水曜はお笑いを観に、上野広小路に行って来まして。
 上野広小路といっても秋葉原から歩いて行けたりするので、udさんとの待ち合わせ場所はいつものように秋葉原。ちと買い物があったので若干早めに家を出て電車に揺られていると、何故かgopからメールが。どうも秋葉原に居るらしく、twitterの書き込みを見てワタクシが秋葉原に向かってるコトを知った模様。なんとはなしにメールのやりとりをしてるうちに合流しようかってな流れになったので、駅にて合流。そのままK-Booksに向かい、ぶらぶら品定めしてるうちにudさんもやってきたので、メロンブックスを経由してからねぎしで夕食。
 食後、腹ごなしがてら夜の秋葉原を北上し、18時半過ぎに会場であるお江戸上野広小路亭に到着。当日券を購入しフロアに入り、いつものように最前列・・・ではなく、ちと離れた位置に陣取る。ファンタジアを安全に楽しみたいのなら、最前列を避けるのは常識。かつてのように糞尿や蟲汁が飛び交わなくなったとはいえ、舞台上にブルーシートが敷かれてる以上、なにがしかの惨劇が繰り広げられるのは必定。君子危うきに近寄らず。
 開演間近になるとフロアも埋まり、賑やかになってきたところで開演。通常のネタのコーナーでは、相変わらずウ○コと広島東洋カープの話しかしない世界のうめざわや、萌肌実に扮した三平×2なんかも良かったけど、なかでも猫ひろしが存在感を見せつけてくれた。いつものギャグ百連発ではなく、時折見せる下ネタ成分を抽出し煮詰めたかのようなおバカで下品なネタで爆裂。躍動しつつも微妙に客席の様子を窺うような視線を向けてる辺りがキュート。こういう、ただただくだらないネタには弱い。大好き。でも、ネタ的にも衣装的にもテレビじゃ絶対出来ないだろうなw。
 ファンタジアの核ともいえる「水戸の紋所」コーナーには、通常のネタ・コーナーには登場しなかった超能力少年ダイジが満を持して登場。今回もジジぶぅとの熱いカラミを魅せてくれました。まずは挨拶とばかりにジジぶぅが生卵を口に含み、ダイジの口へと流し込むというお馴染みの展開で幕開け。地味なれど、後味の悪さはなかなかのものではありますが、前々回のファンタジアで披露された行為なのでインパクトに欠ける感は否めず。
 ところが、お次は新機軸。舞台袖から味噌汁入りの紙コップがジジぶぅに手渡されたと思いきや、間髪入れずその味噌汁を上半身にブチ撒けまして、一同唖然。そんな中、当のジジぶぅはというと、悠然と上着っつーか肌着を脱ぎ、それで床に零れた味噌汁を拭き始めまして。真意が掴めぬので、今ひとつ釈然としない面持ちでその光景を眺めていたのですが、ふとあるコトに気付いてしまいまして。・・・味噌汁の入っていた紙コップが、何故にご丁寧にステージ中央付近に置かれているのか、と。程なくして、その理由が判明。なんとジジぶぅが、その紙コップの上で味噌汁を拭いた上着を絞ってるじゃありませんか。ブルーシートは開演前から敷いてあり、幾人もの芸人が踏み散らかしてるワケですし、そもそも拭いてるジジぶぅの上着自体、あまり入浴しないジジぶぅのエキスがよく染み込んでるシロモノなワケで・・・。やがて件の紙コップに、そんな「かつて味噌汁だったなにか」が半分ほど溜められたところで、ダイジがそれを意外と躊躇せずに飲み干すという男らしいトコを見せつけてくれました。でも、これで終わりではなかったのです。
 やにわにジジぶぅがズボンを脱ぎ捨てると、パンツではなくオムツが・・・。どうも、そのオムツの中に何かが仕込まれてるらしく、妙に強気な態度でダイジに中のモノを取り出すように迫るジジぶぅ。しぶしぶダイジが指示に従い、おむつの中に手を突っ込んでゴソゴソと内部をまさぐり、何かを発見。取り出してみると、なんとそこには糠漬けのキュウリが。どうもオムツの中に糠ごと仕込んであった模様。当然発見だけで済まされるはずもなく、明らかに糠以外のエキスも染み込んでそうなキュウリを食すダイジ。その道を突き進んだところで、その先に何かがあろうはずもないのだが、何が彼を駆り立てるのであろうか。
 こういう間違った芸人魂を目の当たりすると、その根底にはHCとかにも通ずる何かがあるのかもしれない・・・と思ったり思わなかったり。まぁ芸人の世界は音楽の世界以上に売れてナンボという価値観が支配してると思うので、万が一にも商業的成功以外の何かに価値や意義を見出してしまったのなら、それはとんでもなく異端極まりないと思うのだが、はてさて。
 それはさておき、キュウリを食したダイジに次なる試練が。先ほどのキュウリは股間部で漬けられていたのですが、実は臀部でも漬けているという事実が判明。ダイジがジジぶぅの臀部をまさぐると、そこにはカットされた人参の姿が・・・。つーか、臀部で見え隠れしてる糠が別の何かに見えてしゃーないw。なんせ以前披露されたジジぶぅのパンツには、茶褐色の何かがこびりついていたからねぇ・・・。ともあれ、敢然と人参に立ち向かったダイジは、見事食すことに成功。それどころか、ジジぶぅの股間に再度手を入れ、キュウリ以外の何かを握って刺激してみせたり、残ってたキュウリを咀嚼し、それをジジぶぅの口に流し込むというリベンジまで果たしたりと、頑張ってくれました。
 かつてのような派手さはないものの、最近見せてくれてる粘っこいstoner的な展開も嫌いじゃないです。ただ、良くも悪くもこじんまりとしちゃってるのも事実なんで、もう少し弾けてくれても好いかなぁ、とも思ったり。
 いつもよか終演が早かったんで、近場のファミレスでダベってから三々五々帰路に着いたのでした。