2/29 "苦肉祭 51"@中野ハルコロホール

 金曜は中野にお笑いを観に行ってきまして。
 16時過ぎに仕事がひと段落ついたので、ちと早かったけどお出かけ。先ずは新宿に赴き、とらでお買い物。3冊全部エロマンガを買うという欲望に忠実な買い物を済ませてから、豚珍館で昨夜来となるメシを喰らう。カウンター席だったので一々店員さんを呼ぶまでもなく、幾度もそっと空になったお椀をカウンターの上に載せ「普通で」と唱え続けた結果、ライス×5、豚汁×3をスルっと嚥下。もうちょっと食べれたけど、腹八分で好しとする。
 食後は、一路中野へ。先月はなんだかんだで出費がかさんでしまったので、恒例のレコミンツのワゴンセール掘りは自重しようと思っていたのですが、生憎とudさんと合流するまでに30分以上時間があったので、「眺めるだけ、眺めるだけ・・・」と呪文のように口ずさみながら、吸い寄せられるようにレコミンツのある3Fに移動。すると、すぐさまワゴンセールの煽り文句が目に飛び込んできまして。曰く「1枚¥200。5枚以上購入すると、1枚¥100」。ここのセールは5枚で¥1000がデフォ*1なので、よりによって一番お得なセール開催時期に足を運んでしまうとは・・・。
 とは言え、鉄の意志を以って自重モードを貫いていたので、多少惹かれる音源があって手にとってはみても、そっとワゴンに返すという抑制の効いた行動に終始。ワタクシ、やれば出来るコなのです。誰に見せるでもなく、一人お澄まし顔で着々とワゴンの品を眺めていると、ふと一枚のCDの背表紙が目に飛び込んできまして。それは、Coolioの"Gangsta's Paradise"。当時はチャラいイメージがなんとなく好きになれず音源を買うにまでは至らなかったのですが、なんだかんだで曲は脳裏に焼きついてたワケで、表題作の"Gangsta's Paradise"や、別のアルバムに収録されてる"Fantastic Voyage"なんかは今でも脳内再生出来ちゃうワケで・・・。


 つーコトで、気がついたらそのCDはワゴンに戻さず、手元に確保。そして先ほどよりも明らかに前傾姿勢でワゴンを凝視し始めるワタクシ。もうダメだ。そうやってじっくりブツを眺めていくと、結構ワゴンの中身が入れ替わってるコトとかにも気付いちゃって、いよいよ火が点き始める始末。幸い、既に残された時間が 10分ちょっとしかなかったため、本気モードに至る前に鎮火することに成功しましたが、それでも、いずれ劣らぬ「微妙」と冠するに相応しい5枚をチョイス。買い物を済ませ、udさんと合流し、会場であるハルコロホールに移動。客足は開場直後こそ鈍かったですが、最終的には用意された椅子が足りず、座布団席を用意するくらいの盛況っぷり。そんな中、開演時間である19時半に滞りなく開演。
 前半戦は、デスペラードのサラミや武井がピンで登場し奮戦したり、うつ八郎改めうつのみや八郎と改名したうつが、改名効果ゼロとしか言いようの無い相も変らぬ見事なスベリ芸を炸裂させたり、久しぶりに見た目が邦彦のマジックを愛でたり*2、ヘブリスギョン岩月のemo violenceっぷりに震撼したりってな具合で楽しめましたが、やはり強烈だったのはうかれ小島。今回は、久しぶりに2ネタ構成。最初のネタはロックスター・ネタで、実際にギターを持って登場。ギターを弾いた後に口で「ジャーン」とか効果音を入れる天丼がちょっと面白かったけど、微妙。でも、後半は鉄板のオナニー・ネタを仕掛けてきまして、「ナルシストが自分を見ながらオナニーする」というド直球なネタで笑いをかっさらっていきました。オチのシークエンスは毎度毎度同じなんだけど、それでも笑っちゃうのよねーw。
 後半戦では、4/5に待望の単独公演風味な企画が決まったチャンス大城が眩かった。基本的なネタの構成は毎回大差ないんだけど、言語のデリヴァリーのセンスが卓越してるっつーか人智を超越しかけてるのでw、毎度毎度ヤられまくり。以前はもっと畳み掛けるような勢いで押しまくるスタイルだったんで気付きにくかったけど、最近はネタのテンポを落としているので*3一語一句聞き取れるようになった分、異端の言語能力が表面化してきたような。ネタ内で交わされるセリフの一つ一つは実にマトモなんだけど、そのセリフの流れが尋常じゃないのですよ。セリフがちゃんと聞き取れるにも関わらず、次のセリフが突拍子もなさすぎて一瞬理解出来ないというw。意味は分かるんだけど意味不明という摩訶不思議なネタの世界は、一見の価値アリ。4/5は万難を排して行くべし。つーか、昨年の横須賀の単独公演の時みたく、ツアーでも組もうかしらw。NK6やVitamin X、果ては666のTシャツなんかも着ちゃう芸人さんなんだから、興味湧くっしょ?
 最近全くぽってかすーとしての動きが無く、だんだんピン芸人と化してきたヤイビーン比嘉は、いつもの手塚先生ネタではなく、インチキ外人ネタ。インチキ英語でまくしたてながら次々と雑多な形状のパンツを取り出しては、無理から客に持たせて舞台に並べさせるという観客を巻き込んだ傍迷惑な展開でフロアを賑わせる。そして、人力ルーレットでパンツのデザインを確定させ、今穿いてるパンツを脱いで選ばれしパンツに穿き替えるというヒネりのなさすぎるド直球なネタを見せつけてくれやがりました。結構はっちゃけてるにも関わらず、一抹の寂寥感を禁じえないのは何故なのかw。この深い味わい・・・ emoに通ずるものがありますな。
 苦肉祭の象徴たる大本営八俵殿方充も安定した面白さを披露。苦肉祭にしては、そこそこ早く終わったしw、堪能させていただきました。終演時刻が前述したように若干早かったので、終演後、udさんと軽くダベってから帰路に着いたのですが、最寄り駅近くに差し掛かった頃、udさんから連絡が。何事かと思い電話に出ると、近所の本屋でワタクシが先日血眼になって探し回った

電撃G's Festival DX (ジーズフェスティバル・デラックス) 2008年 04月号 [雑誌]

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を発見したとのこと。一も二もなく即確保をお願いし、無事確保完了。最後の最後で思いもよらぬ福音がもたらされ、夢見心地で家路に着いたとか着かなかったとか。

*1:あくまでも5枚1セットなので、6枚買うと、セット価格+単品価格(1枚¥300)という割高な結果になるのねん

*2:100円ショップのマジックグッズを、解説書を読みながら実演してみせるというネタ

*3:間違いなく意識的に、だと思う