1/19 "Punk Rock Show"@鶯谷What's Up / The Urchin / illya / Youthcore / Broken Mountain

 特に出かけるつもりもなかったんだけど、フクダーダの新刊の特典を確保しておきたかったので、夕方、新宿に向けて出発。新宿に到着後、間髪入れずにとらに向かい、新刊の特典がまだ残ってるコトを確認。ほっと胸を撫で下ろしてから店内をつらつらと巡回し、件のフクダーダの新刊と小宮裕太の新刊、伊藤明弘の新刊*1、それと冬コミで買い逃したTTTハルヒ本を購入し、店を後に。
 用事らしい用事は済んでしまったので、とっとと帰ろうかとも思いましたが、なんとなく気が向いたので友人らがやってるバンドのライブを観に鶯谷に移動。全く縁の無い地域なので車窓から見える景色も珍しく、ちょっとした観光気分を味わいながら鶯谷で下車し、事前にネットで見た地図の記憶を頼りに、会場であるWhat's Upに向かう。なんとか無事に辿り着いて中に入ると、gopやant君らがお出迎え。挨拶しつつフロアを眺めてみると、想像以上に小さいハコで、ちと面食らう。でも、こういう雰囲気の空間は嫌いじゃない。

 しかし人が少ないなぁ・・・と思ったんで訊いてみたところ、開演は19時からとのこと。ちなみに、この時点での時刻は18時過ぎ。あたしゃてっきり18時半開演だと思い込んでたので、とんだ計算違い。とは言え、外は寒いから再度出る気にもならず、開演までフロアでダラダラと時間を潰す。やがていつもの面々がぞろぞろとやってきたので、談笑してる間に開演。
 トップはThe Urchin。前に観たのはいつだったか忘れるくらい昔に一度観たきりでしたが、過不足ない普通のメロディック・パンクを聴かせてくれました。昔はもうちょっと激しかったような気がするけど、その頃の音がピンとこなかった自分にとっては、今のほうが聴きやすくて好きかな。二番手はillya。オーセンティックなJapcoreサウンドをベースにしつつも、叙情性を最低限に止め、ある種ブルージィともいえるギター・ワークでサウンドを彩るスタイルが独特。乾いてザラついた音色のギターが心地よい。凝っていて*2攻撃的なれどキャッチーさをも内包している楽曲のクオリティも押しなべて高く、かなりのポテンシャルを秘めているのは聴いたり観たりした人なら誰でも感ずるところだろう。だが、この日は真価を発揮出来ず。次回に期待する。

 四番手=トリを飾ったのは、Broken Mountainというスリー・ピースのポップ・パンク・バンド。目が眩まんばかりに眩いモテないオーラを身に纏ったメンバーから放たれた音は、ポップ・パンクという形容が最も相応しいんじゃないかと。ミッド・テンポの曲調*3を軸に、時流に左右されない普遍性を感じさせるポップなメロディを朴訥に放ち続けるスタイルには非常に好感が持てた。派手さは皆無だし、まだまだ荒削りではあるけれど、継続して活動していけば、かなり面白い存在になるんじゃないかと。ちょっとだけ、Vacant LotやBum、Model Rocketsなどの90年代初頭のPop Punk〜Power Pop系のバンドなんかと似たような臭いを感じるって言ったら褒めすぎか。

 結局出演バンド数が少なかったんで21時前には終演を迎えたのですが、その後もフロアでダラダラくっちゃべってしまい、メシを食いに外に出た時点で22時前。半数以上の面々の終電が23時頃だったので、急ぎ上野の移動して道すがらにあったステーキ屋で忙しなくメシを喰らい、23時過ぎに駅で三々五々散って行ったのでした。

*1:中身は90年代初頭の作品なんで、BREN303テイストが濃いよねw

*2:何気にベース・ラインも面白い

*3:1曲もFastなナンバーが無かったのが新鮮だった