12/23 "The Time Has Come vol.19"@新宿Loft / ノンポリラジカル / Navel / Four Get Me A Nots / 左廻 / Seventeen Again / Ganglion

 珍しくオールナイトのライブに行ってきまして。
 開場24時、開演24時半っつーことだったので、家でゆるりとM-1*1とか録り溜めた番組とかを観ながら過ごし、23時頃お出かけ。この時間帯に都心方面に向かう電車に乗る機会は滅多にないので、飽きるほど乗ってる路線であるにも関わらず妙に新鮮だったり。
 24時前には新宿の着き、深夜の繁華街を抜けロフトに到着。表には先行してるgopや出演者である魔人の姿が見当たらなかったので中に入ろうかと思ったところ「再入場禁止」の文字が目に飛び込んできたので、暫し躊躇。そこにトミさん、トハタさんのNavel良識派がやってきまして、既に魔人らが中に居るという情報がもたらされたので、安心して入場待機列に並ぶ。すると、時同じくして魔人が中から出てきたので、談笑しつつ入場。正直全く知らないバンドが多いライブだったので動員少なめかと高を括っていたのですが、予想を上回る人出で、ちょっとビックリ*2
 見知った顔はgopくらいだったのですが、ちょっとご縁のある某バンドの方の連れの方々が、某誌の編集さんや本を買ったことのある同人作家さんだったりして、目が点になったり。世の中狭いのぉ。つーワケで、開演前はいつものように残念な会話に花を咲かせる。そうこうしてるうちに開演。ちなみに、ライブはメインのステージではなく、バー・カウンター近くのサブ・ステージで行われました。PAを通さない生音式。
 Navelは二番手に登場。この日の客層は明らかにNavel初見と思しき方々が大半を占めていたので微妙にawayかなーとか思ってたのですが、そんな懸念を余裕で吹き飛ばすパフォーマンスを披露。トミさんの常に高値安定な歌とギター・ワーク*3はこの日も冴え渡ってましたし*4、先日の中野でのライブの時にも感じましたが、ここにきて急速に存在感を放ち始めたトハタさんのベースも効いてました。普段は出音が控えめなことが多くて、実際この日も序盤はそんな感じだったんだけど、途中から音をちょっとデカくした結果、いつにも増してドライブ感溢るる音に。Navelのライブでは珍しくベースの低音が響いてて、音のバランスとしもかなりカッコ良かったんじゃないかと。後述しますが、イトウさんの、生半なエクストリーム系バンドなんぞ余裕で蹴散らす圧倒的にパワフルなドラミングと拮抗する意味も含め、ライブに関してはもっとベースの音を際立たせても面白いんじゃないかしら?
 で、イトウさんですよ。この日は初手から気持ちの入ったパワフルなドラミングを披露してくれてたのでのっけから盛り上がったのですが、途中からさらにギアが入りまして、もう圧倒的。PAを通さない生音なんで普通に考えればライブ中にドラムの音量が上がるなんてことは無いんだけど、それが目の前で繰り広げられているんだから、もう笑うしかないですw。しかも、終盤にはもう一段階ギアが上がり、暴走一歩手前の鬼気迫る、まさに「怒涛」としか形容のしようがない壮絶なパフォーマンスを魅せつけてくれやがりまして、圧巻。
 しかし、イトウさんの破壊力の壮絶さもさることながら、このドラミングをバックに楽曲の持ち味を損なうことなくきっちりと歌い上げ、聴かせてくれる、トミさん&トハタさんの骨太さと包容力も凄いよね。Navelのように楽曲の魅力が生命線のようなサウンドだと、音源でバランスを優先させるのは当然だと思うんだけど、このテのバンドってライブでもそういう傾向になりがちなんだよね。なんつーか小さくまとめちゃってるっつーか。でも、Navelのライブは音源とは完全に別物。楽曲の良さという最大の魅力はそのままに、ライブならではの破天荒なパワフルさが加味されるので、音源とは違った魅力を味わうために何度も足を運んで観たくなるワケで。こういうバンドがいる限り、まだまだ「音楽は家で聴いてれば良いや」って気にはなれませぬ。オールナイトの企画が楽しいってお年頃でもないし、対バンは知らないバンドばっかだったから正直スルーしようかと思ってたのですが、足を運んで大正解。間違いなく今年東京で演った中ではベストな出来。本当に素晴らしかった。Navelを知らなかった層にも十分アピールできたんじゃないかしら?
 Navel以降のバンドは左廻以外知らないバンドばっかだったんですが、これが存外に楽しめまして。なんつーか90年代中期メロディック系なバンドばっかで、一緒に観てたhtさんやsdさん、ykiさん、gopらと「east bay」「Spice of Life」「横浜」「Oatmeal」「Green Giant」「Sherbet」「Nappy Gigolo」なんてワードを飛び交わせつつ、楽しく観させていただきました。屈託無く楽しげに、そしてひたむきに頑張ってるバンドを観るのは心地良いやね。中でもFour Get Me A NotsってバンドとSeventeen Againってバンドはかなり良かった。Spice of Life系が好きな方は必見ですw。F.G.M.A.N.は音源があったから買って、その際にメンバーの方とちょっと話をしたんですが、Spice of Life周辺のコトは全然知らないようだったので、ちとビックリ。sdさんやykiさん曰く「その辺に影響されたバンドに影響されてるんじゃないかしら?」とのコト。納得。
 ライブは4時前には終わったので、ちょろっと皆でカタログチェックしてから撤収。Navel組とは現場で別れ、ウチらはファーストキッチンでちょろっとダベってから三々五々帰路に着いたのでした。一人西側に帰るワタクシは京王線に乗ったのですが、不覚にも寝落ち。乗換駅を華麗にスルーしてしまったので、最寄り駅に程近い駅で降り、バスで帰宅するというオチがついたとかつかなかったとか。どっとはらい

*1:twitterで「サンドウィッチマンあたりに勝ち上がってほしい」とか書いたらホントに勝ち上がって、しかも優勝してしまうという奇跡。ナマでネタを観たコトがある芸人が優勝するのって、なんか嬉しいw

*2:混んでるってことはなかったけどさ

*3:トミさんが低調なトコって観たことないぞ

*4:ジャンプのキレも良かったw