豆豆地獄豆地獄

 こないだの日記でもちょろっと書きましたが、ここんとこゲーム熱が再度高まってきております。
 元々ワタクシ、ブロック崩しの頃からリアルタイムでアーケード・ゲームに慣れ親しんできた、それなりに筋金が入ったアーケード・ゲーマーでして、30年近く毎週欠かさず*1ゲーセンに足を運んでおりました。ですが、近年はプレイしたいと思えるゲームも減った上、身近に素敵なゲーセンが無いせいもあって、自然とゲームから遠ざかっておりまして、今では月に一度ゲーセンに行けば良いほうってな体たらく。
 ところが、ここんところアーケード・ゲームに関する話題で盛り上がる機会にしばしば恵まれたせいもあり、秋葉原に出向く度にちょこちょこ昔のゲームをたしなんだりしちゃったりして、徐々に眠っていたアーケード・ゲーマー魂が目を覚ましつつあったのですが、ここにきて致命的な一撃を喰らってしまいまして。それは、某B氏によって仕組まれた「豆」との出会い。
 PC導入時の頃から身近な友人らに「で、いつ豆に手を出すの?」と訊かれ続けて幾星霜。当時はまだバリバリゲーセンに通ってた頃だったので、そんなモンに手を出した日にゃあ確実に廃人になると分かりきっていたので頑なに拒み続けてきたワケで。当然、当初は某B氏の甘言にも耳を貸さず、前述したような理由をつけて拒んでいたのですが、いざ「豆」導入への詳細が手元に送られてくると、否応なしに心揺れるワケで。
 今は仕事も所用もひと段落ついているし、今期は深夜アニメをあんま見てないせいもあって若干夜手持ち無沙汰だったりもしてるので、心のガードが下がり気味。さらに「ここ数年来では最もアーケード・ゲーム熱が盛り上がってきてはいるものの、所詮偶さかの戯れ。今なら自制心も効くだろう・・・」と高を括ってしまいまして、ポチっとなってなカンジで導入。で、某B氏とちょろっと話してた「エスプレイド」とかをプレイしてみるも「あぁ、ACと全然変わんないのね」と冷静に分析しちゃう程度で、特に高揚感も覚えずじまい。
 「アーケード・ゲームはゲーセンでプレイしてナンボ」っていうのがワタクシの持論ですんで、ゲーセンでプレイできるゲームをわざわざ家でプレイするってコトにあんまプライオリティを感じないのねん。某B氏には申し訳ないけど「あんまハマんなかったですわー」的なメッセージでも送ろうとしたのですが、その前に他にどんなゲームが眠ってるのかちょろっと覗いてみようと思い、とあるトコにGo。そこには英語表記で様々なゲームの名が連ねてありまして、それをぼんやりと眺めてみたり。そこそこ古いタイトルなんかも散見したので、ふと思い浮かんだタイトルを検索。すると「Ozma Wars」という文字列が出現。それを目の当たりにした瞬間、マジで全身の毛が総毛立つ。
 この「オズマウォーズ」というゲームは1979年に新日本企画*2がリリースしたシューティング・ゲームなのですが、当時2〜3回程度プレイしただけですぐ見かけなくなってしまい、以降今に至るまで実機にはついぞお目にかかったことが無いというシロモノ。ネットで画像とかを拝んだりする機会はありましたが、よもやこんなタイトルまで移殖されてるとは・・・。逸る気持ちを抑え、以下中略の後、プレイ。28年前の記憶よりも若干速いSE音を聞き、涙腺が緩む。再びお目にかかれる日がこようとは夢にも思わなかったよ・・・。
 以降、記憶を頼りに思いつくレゲーのタイトルを片っ端から検索。すると、省みられることなく埋もれていったタイトルがあるわあるわ。小学生の頃、祖母の家に帰省した際、近所のデパートの屋上でプレイした「サムライ (セガ/1980)」、独特の軌道を描く攻撃が当時新鮮だった「ノーティボーイ (ジャレコ/1982)」、人工音声っぽいSEと印象的なワンループのBGMが耳にこびりついて離れない「ニューヨークニューヨーク (シグマ/1980)」、「コロスケローラー*3」を筆頭としたコピー基板が各種出回った「クラッシュローラー (アルファ電子/1981)」、河川遡りゲーの2大タイトル「リバーパトロール (オルカ/1981)」と「スイマー (テーカン/1982)」、多分任天堂初のオリジナルSTG*4スペースファイヤーバード (1980/任天堂)」、クセのある操作性とキャッチーなキャラ、そして摩訶不思議な世界観が渾然一体となった「ジャンプバグ (アルファ電子/1981)」などなど枚挙に暇なし。
 まぁどれも25年以上前の作品ばっかなんで今プレイしても高が知れてるんだけど、どの作品にも当時の思い出が付随しており、その歪んだフィルターを通してしまうと、どれもこれも愛いワケで、「レイドバック極まれり・・・」と嘆きつつも、暫しの間浸りまくり。音楽にしろゲームにしろ本にしろ、やはり記憶とリンクが張られてる作品っていうのは一生モノだなぁ・・・と再認識した次第。そういったモノが多くあるっていうのは、けして悪いコトじゃないと思う今日この頃。
 てなカンジで、色々感慨深いモノがありましたが、良くも悪くも思い出以上でも以下でもなかったので、懸念してたような廃人化は避けられそう。あたしゃ常に今が人生で一番楽しいって思えるタイプなんで、「あの頃に戻りたい・・・」なんてビタイチ思わないからねぇ。ひとしきりemoい気分に浸っただけで、お腹いっぱいです(笑。これを機に、なんか新しいゲームでもやってみようかしら。「今の○○はつまんないよねー。昔はさぁ・・・」なんてしたり顔で語るようなつまらん年寄りに堕するにはまだ早いしー。そろそろ意識的に動いていかないとアンテナが劣化するお年頃だからねぇ・・・w。

*1:厳密に言えば、かつて一ヶ月ほど入院経験があるので、その頃は通えませんでしたが

*2:後のSNK

*3:ずっと「イカローラーだと思ってたw

*4:インベーダーの亜種はリリースしてたのよ