• げんきのみずのわくところ「RΩ HARD CORE」

 げんきのみずのわくところが企画し、SyntheticGardenやGALAXIST、Xration鬼脚堂の中の人など錚々たるメンツが集結したRO本なのですが、収録作品全てが陵辱モノ。しかも、その陵辱っぷりも生半なものではなく、全作品種族を問わず膣内射精されまくり強制受胎、そして出産or産卵に至るという如何ともし難い内容だったり。
 そんなこの本の魅力が凝縮されてるのが、冒頭に収録されてるXrationのmilさんの作品。気弱な男のコがイジメから逃れたいあまり、自身を慕い、守り続けてくれた幼馴染をイジメっこたちに貢いでしまうという・・・。しかも、その男のコはレイプの手助けをさせられ、幼馴染は慕っていた男のコの目の前で処女を散らし、膣内射精された挙句輪姦。やがて幼馴染は孕んでしまい、輪姦メンバーや男のコの前で出産し、再び孕むまで輪姦されるという endless nightmareな結末を迎えるワケで。
 ひと欠けらの救いすら見出せないpureな陵辱モノとして仕上がったのは、気の強い娘が完膚なきまでに踏みにじられるという陵辱モノの王道シチュもさることながら、度し難いまでに弱い男のコの存在が欠かせないかと。目先の痛みに堪えられず大事なものを易々と手放してしまったり、目の前で陵辱される幼馴染を目の当たりにし、感情とは裏腹に勃起してしまったり、挙句の果てには出産シーンを見ながら自慰に耽ってしまうという、哀しいまでに卑屈で矮小な姿が読み手のNTR魂に火をつけるっつーか。
 絵的な面では、残念ながら輪姦シーンこそ描かれてないものの、milさんの特徴であるむっちりとした肢体(お腹周りの絶妙な肉付きがナイス)を活かしたパイズリ*1シーンや、お得意の断面描写、出産シーンなんかもフォローされていて、見目にも麗しい。勿論、陵辱モノを一層活かす泣き顔の描写も申し分なし。
 陵辱モノって亜人相手もオツなものですが、やはり人間同士っていうのが一番映えるような。否応無しにリアルでの同様のシチュを想起してしまうので、後味の悪さが格別なのです。
 一方、亜人相手の作品では、トランジスタベイビィの波多さんの作品が光る。借金のカタに娼館に売られた人間の奥さんが、子宮内に人の精を糧として繁殖するヒドラの幼生体を埋め込まれ、昼夜を問わず客を取らされるようになるのですが、やがて快楽に溺れるようになり、人では満足出来なくなり・・・ってカンジで貞淑な人妻が転落していく過程を描いているのですが、上手くファンタジーという舞台を活かし、借金を返済し駆けつけた夫(この誠実さこそが悲哀を増幅させる)を筆頭とした衆人環視の中、人ならざるものとまぐわいながら人ならざるものを産み落とすという、「人」以下に堕する瞬間を描いたラストは、転落の果てとしてはなかなか秀逸。
 他にもエグい作品満載で、こういうコンピお約束のハズレが全く無いという稀有なクオリティが眩い。陵辱属性が無い人が読んだらトラウマ必至ですが、多少なりとも陵辱や異種族姦に耐性のある人にはマストな一冊。
HP>http://mizuna.sakura.ne.jp/kuma/kuma-teikoku/

*1:しかも着衣というトコが高ポイント