9/23 "マスダGIG"@小岩eM SEVEN / my head swims / THE 発信テレパシーズ / malegoat / Curve / Shout Moskva / Trikorona / Tiala / We Are! / Deepslauter / smell / 恋はもうもく

 日曜は小岩に行ってきましたよ。
 開演時間がいつもよか早いのを失念してたので、17時過ぎに小岩に到着。寄り道もせずにeM SEVENに向かおうとしところ、のっけからHTさんに遭遇w。ライブ用の小物を物色しにいくっつーコトだったので、ワタクシも同伴。駅ビル内やら100円ショップやらを物色し、あーだこーだと見立てまくり。その際、巨人の野球帽を探したのですが、意外と見当たらないという事実に愕然。昔はスポーツ用品店なら絶対置いてあったんだけどなぁ・・・。
 そういえば、最近はプロ野球の帽子を被ったガキをとんと見かけなくなったような。まぁ、ワタクシの世代が小学校高学年になった頃から「キャプテン翼」の影響でクラスのキャップの勢力図がプロ野球からadidasやpumaに代表される非プロ野球系に大きく塗り替えられたりしたのですが、ウチらの世代ですらそんな体たらくなんだから、今はもっと淘汰されてるのかなぁ・・・とか思ったり。メジャー・リーグのキャップは街中で簡単に手に入るのにね。栄枯盛衰とは言え、一抹の切なさを禁じえない。
 それはさておき、結局巨人帽は見つかりそうになかったので探索に見切りをつけ、eM SEVENに戻ることに。早速フロアに向かうと、Curveが演奏中。2ステージ制ということを差っぴいてもなかなかの賑わいだったので、入り口付近でまったり観賞。Curveは初見&初聴。個人的にはUKのCurveが大好きだったせいもあり、そのバンド名を好ましくは思えなかったので積極的にチェックしてなかったんですがw、なかなかどうして悪くない。一応ギター・ロックだという予備知識はあったので、てっきり普通のバンド編成だと思い込んでいたのですが、vox&GとDsの二人組だったので、ちとビックリ。サウンドのほうはUS Alternative風味をアクセントに効かせつつも基本はUKなカンジのギター・ロック。寂寥感溢るメロディと、静と動の間を振幅する鋭利なギター・サウンドが心地よい。ベースレスだけど過不足を感じさせない曲作りのセンスが光ってました。ちょっと音源をチェックしてみたいかも。
 お次は、Shout Moskva。Bのマスダさん亡き後、新規にメンバーを加えず残された4人での活動継続を決意したワケですが、この日のステージは良い意味でマスダさん不在を感じさせない、いつものノリを披露。カオティックなんだけどダンサブルというディスコーダントなシンセ・パンク・サウンドが心地よい。無論ライブ・パフォーマンスも絶好調で、ドラム以外のメンバーは踊る踊る。とりわけキクリンさんは八面六臂の活躍を魅せてくれまして。基本は女装姿なんですが、序盤は両目の端にライトのついたゴツいゴーグル&マスク着用、終盤には電子回路が光るキカイダーの頭部を装備するというカオスっぷり。前を見据えた姿勢と決意が感じられる、良いライブでした。
 お次は、Trikorona。のっけからノモトさんが今までとは一味違う電子音系ノイズを発生させていたのが耳を惹く。昔と違って今はベースを使用してるのに、なんでこんな音が出てるのか、とw。その音に象徴されたように、この日のライブの出音はここ最近の鶏の鳴りとはちと趣が異なっていました。緊張感が感じられたので悪くはなかったんだけど。うるさくてノイジーな普通のHCとしては最低限機能してたから、あんま鶏を観たり聴いたりしてない人には十分インパクトがあったろうけど・・・。いろいろ察するに余りあるけど・・・ね?
 そんな煮え切らない想いを粉砕してくれてのが、Tiala。新生Tialaを観るのは初めてだったので、観る前は期待半分不安半分ってなカンジだったのですが、カキヌマさんのドラム一発でそんな杞憂は消し飛びまして。いやもう久しぶりに鳥肌立ったわ。ただの一音たりとて無駄にはしない!と言わんばかりの渾身のドラミングを目の当たりにしてしまうと、もう目も耳も釘付け。パっと見には力と勢いに任せて闇雲に叩いてるように見えるんだけど、生ずるビートは強靭かつしなやかな躍動感溢るる凄まじいグルーヴに満ち溢れておりまして、個人的には初期LL Cool JとかPublic Enemy辺りに通ずる極太テイストを感じたり*1
 カキヌマさんのドラミングを愛でていて思ったのですが、個人的には、やはりナマで観るんならGauzeのヒコさんとか、Out of Touchのナイトウさんとか、Suspiriaアオシマさんのような、全身から情念が迸るような人間味溢るるドラマーが好いなぁ、と。まぁドラマーに限った話じゃないけどね。もう年なんで「ライブならではの何か」を強烈に感じさせてくれるようなバンド以外はナマで観なくてもいいなぁ・・・と思う今日この頃。そういう意味では、今のTialaは一度は体感する価値あり!と断言しておきたい。
 余りにも強烈なビートを浴びてしまったため、Tiala終了後に一旦eM SEVENを離れ、近場の\99ショップで適当にメシを買い込み、eM SEVENの階段で食そうと陣取ったところ、そこはディジュリドゥを演奏する輩や、オナホ話や剃毛話に興ずる輩、果てはチ○コを見せ合う輩などが跋扈する場末極まる無法地帯だったのですが、我関せずといった態度を決め込み、背後にチ○コの気配を感じながらもふもふとメシを食らってみたり。食後は、そんな喧騒から逃れるようにDISCOでまったりしてみたり、再度喧騒に身を窶してみたりしながらゆるりと過ごし、終電で帰路に着いたのでした。
 場の雰囲気は終始和やかだったし、ご無沙汰だった方々も含めいろんな人と会えて楽しいひと時を堪能させてもらったんだけど、そんな空気になったのは、生前のマスダさんの人柄と、それをきっちり踏まえた有志の意志が反映した結果だったのかなぁ・・・などとガラにもなくおセンチなコトをぼんやりと考えながら電車に揺られてましたとさ。どっとはらい

*1:別にファンキーなビートを刻んでるってワケじゃなくってよ?念のため