9/17 "漫才バカ一代 第22幕〜漫才大吟醸〜」@文京シビックホール 小ホール / (株)あまかつ笑事 / 西麻布ヒルズ / ペイパービュウ / ルサンチマン / サンドウィッチマン / ハマカーン / 東京ペールワン / 米粒写経 / 沖縄の比嘉 / 西田和昭 / 水野晴郎 / マキタスポーツ

 月曜は「漫才バカ一代」を観に行ってきまして。
 夕方、適当に秋葉原でUDさんと落ち合うことにしてたのですが、新宿で買い物があったので、ちと早めに家を出て新宿のハンズに立ち寄ってみたり。まぁ買い物っつっても歯ブラシを買うだけだったんで、サクっと済ませてユニオンとら経由で秋葉原に行こう・・・と目論んでいたのですが、ハンズが結構盛況で意外とレジで並ばされたため、予定変更。ユニオンをパスしてとらに直行するコトに。ちなみにとらを優先させた理由は、夏コミで買い逃したROの合同本が9/13〜14日頃に再入荷したとの情報を得ていたので、それを確保するため。万が一にも秋葉原で完売してたら泣くに泣けないので、立ち寄れる委託先には可能な限り寄っておこうかな、と。
 つーワケで足早にとらを目指し、入店と同時にフロア奥の同人誌コーナーに突貫したのですが、件の合同本の姿は影も形も見当たらず・・・。半べそをかきながら逃げるように店を後にし、中央線快速に飛び乗って一路秋葉原へ。秋葉原で直ぐにUDさんと合流出来たので、その足でメロンとらを軽く巡ってからメシにでもっつー流れになったので、先ずはメロンに足を運んでみたところ、件の合同本を発見・即購入。一転して嬉しさの余り咽び泣くワタクシ*1。感無量とはこのことか。
 満ち足りた心のおかげで足取りも軽やかにとらを流し、UDX内のとんかつ屋に向けて歩を進めようとしたところ、YKIさんとエンカウント。なんでも、YKIさんもとらの中に居たそうで、ウチらの姿を捕捉したから後を追ってきたとのこと。秋葉原は広いのに、なんでピンポイントで会うかなぁw。ま、YKIさんも漫バカに行くコトになってたから「連絡を取らずに合流出来てラッキー」くらいに考えて、YKIさんも交えてとんかつ屋に直行。例によってキャベツとライスと味噌汁を適度に補充しつつ腹7分目くらいまで満たしたところで、会場の最寄り駅である水道橋に赴くべく移動移動。
 水道橋到着後、とんと縁の無いと東京ドームの脇をすり抜け、会場である文京シビックホールに到着。相変わらず区役所の入ってる建物とは思えぬ佇まいに若干気後れしつつも内部に侵入し、この日の会場である小ホールのフロアへ。そこには既に入場待機列が形成されていたのですが、その顔ぶれは老若男女入り混じっており壮観。15歳以下と65歳以上の方が入場無料とは言え、出演陣が殆ど無名に近い上にかなり黒いネタなんかも飛び出す、けして万人向けとは言いがたいテイストの漫バカに毎回こうやって様々な年齢層の客が数百人も集うっていうのは、なかなか凄いことなんじゃないかと。つーか、漫バカに足しげく通うお年寄りの懐の深さは異常。カッコ良いなぁ・・・てなコトを取りとめも無く考えている間に開場。適当に陣取ってから物販を覗き、東京ペールワンのピンバッジを購入。パッと見では普通のバンドのピンバッジみたく見えちゃうのは良いんだか悪いんだかw。そうこうしてるしてるうちに開演。
 今回は、のっけから出演陣の中で最もブラックな西麻布ヒルズが登場。北海道の某市市長の息子である櫻井市長と、ガンビアと日本のハーフなれど西船育ちで日本語しか喋れない千太郎とのコンビでして、お約束の人種差別ネタを武器にKrigshotばりの勢いで爆走するスタイルが持ち味なんですが、この日は櫻井市長の人種差別ボケに対し、いつもはオーソドックスにツっこむ千太郎がよりにもよって部落ネタでツっこむという想像を絶したスタイルを披露してしまい、コンビ揃って不謹慎極まる言動を連発。でも、こういう危険なネタを展開しても、そこに生じてるのは「哂い」じゃなくて「笑い」なんだよね。なればこそ、フロアも引かずに笑えてたワケで。
 二番手のペイパービュウは、オーソドックスな実力派ツッコミの三平×2と、天然なんていう言葉では済まされない、あっちの世界の境界線上を彷徨う見た目が邦彦とのコンビ。良くも悪くも見た目がの出来に左右される芸風なのですが、この日も見た目ががネタを翻弄。危うい間と意味不明な強弱を駆使した独特の口調でネタを展開していく様がスリリング極まりないんで、三平×2のツッコミもネタなのか本気なのか判別しがたいという体たらくw。今回は結構頑張っていたのですが、最後の最後、オチの部分で微妙にトチってしまい、暗転と共に三平×2スタナーを食らってましたw。どうせなら暗転する前に見たかったw。
 ゲスト枠では、初見のルサンチマンがなかなか。「確かに」というキーワードを軸に執拗にワンリフで押しまくるスタイルで、微妙に病んだ空気を発生させていたのが印象的でした。これでアングラ臭がもっと濃かったらより好みなんだけど、そうしたら売れないだろうからw、これぐらいの味付けが正解なのかしら。東京ペールワンは、いつでもどこでもマイペース。ぶっきらぼうでロー・テンションだからとっつきは悪いんだけど、言葉遊びのセンスの妙に気付くと途端に面白味が増すっつーか。
 いつの間にかオフィス北野所属になっていた米粒写経は、個人的にはこの日のベスト。初手からマイク不要な大音声で暴走する居島一平の濃さは異常なんですが、この日はサンキュータツオがその濃さをいなすのではなく真っ向から受けて丁々発止の展開となったので、いつにも増してグルーヴ感満点。そんな米粒写経の破壊力の余韻に浸っているところに、特別ゲストのアナウンスが。誰が飛び出すのかと思いきや、盟友の西田和昭*2に誘われて登場したのは、シベ超でお馴染みの水野晴郎先生。先日の骨折の影響か、車椅子で登場という痛々しい姿*3 だったのですが、段差が無いところでは普通に歩けてたので、一安心。で、何をしたかというと、ぼんちゃんと二人で漫談風味なトークを展開したワケで。真面目にトークしようとする水野先生と愛ある毒舌*4でガンガン攻め立てるぼんちゃんとのやり取りは存外に楽しめまして、意外な収穫だったり。
 そんなサプライズの後は、企画コーナー。今回は相方の仕事の都合で参加出来なかったぽってかすーの比嘉救済企画と銘打ちまして、比嘉が意中の相手をチョイスしてトークを繰り広げるという内容。比嘉が誰をチョイスするかが見所だったのですが、なんとペイパービュウの二人&米粒写経の居島という複数人をチョイス。ところが、のっけからその3人にボコられるという前途多難な幕開けを迎えまして、以降も奔放な見た目がに美味しいトコを持ってかれまくりだったり、三平×2居島一平に意図的に光を消されるというある意味美味しい展開の数々が待ち受けていまして、散々な目に遭ってて大笑いw。
 そんなこんなで大団円。ところが、ここでもう一波乱ありまして。なんと、水野先生に気に入られた西麻布ヒルズがコンビ名をシベリア超特急と改名。ネタかマジか現場では判別つかなかったのですが、翌日、水野先生のサイトでもアナウンスされていたのでマジな模様。そんなサプライズや、トリを〆るマキタスポーツの遅刻なんかもありまして、ラストの「漫才バカ一代の唄」は至極あっさりと終わってしまい、ちと残念。とは言え、レギュラー・メンバー二組の欠席を感じさせない濃い内容だったのでご満悦。終演後は近場のコンビニでオタ話に花を咲かせ、帰路に着いたのでした。

*1:この合同本は性的な意味で素晴らしい内容だったので、近日レビュー予定

*2:以下ぼんちゃん

*3:それを支えていたのは西麻布ヒルズ

*4:ゲイ・ネタなんかも織り込んでたしw