8/19 コミックマーケット72@東京ビッグサイト

 いよいよ決戦の日。この日は始発移動じゃないので、5時起床。前夜の段階で更新が無かったサイドを再度チェックしたりして、最後の情報収集に勤しむ。この一手間を惜しんではならない。最後のネット巡回を終え、各種支度を整え、魔人と共に6時過ぎに出立。コンビニ経由で電車に乗り込み、先行してたANTさん、satさんと合流し、新宿経由で国際展示場へ。一般入場者の来場には遅いし、かといってサークル入場者が来るには若干早いしってな時間帯だったため、三日目の割には駅構内は比較的空いてたので、さっくりと改札外へ。
 が、やはりというか当然というか、改札外は見渡す限り人の群れ。初日は、そんな光景を目の当たりにし若干辟易してしまってたのに、三日目だと俄然テンションが上がってくるのが不思議不思議。つーコトで、意気揚々とビッグサイト方面へ向けて移動開始。人波にもまれながらも入場ゲートにたどり着き、館内に侵入。ここで東ホール組と別れ、ワタクシは一人西ホールへ。開場前の西ホールに来たのは初めてだったのですが、東と比べると桁違いに人が少なくて、妙にまったりとしてるのは良いカンジ。何より、外周目当ての殺伐とした空気が感じられないところが素晴らしい。とは言え、一応富士壷を筆頭とした大手が複数連なっているこの地にて、ここまで人は平静を保っていられるのだろうか・・・?といぶかしんでいると、徐々に徐々に西2ホールの入り口付近に人が集結しつつありまして。最初はただ単に待ち合わせの人が群れてるだけだと思ってたんだけど、その一角が醸し出す空気感は、東ホールのゲート前の空気と同様の殺伐さが感じられ、ちょっと安心したっつーかw。
 そんな妙な感慨に耽ってるうちに開場。富士壷目指して怒涛の進軍を開始する一般入場者の群れを尻目に、ちょこちょことお買い物。富士壷に多くの一般が流れたおかげでさっくりと買い終わり、東へ移動・・・といきたいトコでしたが、問題発生。最後に購入したマキノ事務所の新刊が、同人誌+ポスター *1+紙袋というセットでして、なんとそれを5セットも購入しておりまして・・・。これが実にかさばりまして、ワタクシのバックパックにも入りきらない始末。
「紙袋なんだから、手に持ってれば良いじゃない」
というツッコミが聞こえてきそうですが・・・肝心の紙袋のデザインが、こんなカンジだったワケで。

 ワタクシ、それなりに破廉恥な人物であると自負しておりますが、さすがにこれを片手に大手を振って歩くのは、ちょっと・・・。駄菓子菓子、他に選択肢などあろうはずもなく、覚悟を決め、紙袋片手に悠然と西ホールを後にし、東ホールへと移動。途中、売店のお兄ちゃんの好奇の視線や腐女子の侮蔑の視線を浴びつつも持ち前のドM精神で乗り切り、11時前には東ホールに到着。西とは比較にならないほどの動員っぷりにもめげず、手近なトコから回りまくり。主にワタクシは島中が分担だったのですが、初日とは違い各所の通路は慢性的な渋滞に陥っており、そこここでモッシュ・ピットが出現。ところによっては消毒なんて目じゃないカオスな様相を呈するトコもありまして、まさにライブ感覚。しかも、気を抜いてるとカバンやらカートやらが死角からガンガン当たってくるので、気が抜けない。年々brutalさが増してきてるような・・・。
 そんな危険地域を縫うように進み、お目当てのブツを順次回収。とりあえず購入したブツは紙袋に放り込み、ちょっと並ぶサークルの列にいる時にバックパックに移し変え、頒布価格をメモるってなスタイル。永いこと一人で買ってから、頒布価格をチェックするってな行為が習慣として身についていないため、この一連の作業が結構しんどい。でも、分担分の冊数は十や二十がきかないんで、全てを覚えきれるはずもなく、地道にメモるしか術は無し。
 てなカンジで順調に回ってはいたのですが、そうそう上手くいくはずもないワケで、徐々に歯車が狂いだす。幸か不幸かチェック・サークルの密集地帯で流れるように本が買えてしまい、一気に十種類近くの金額を一時記憶せねばならなくなったところに電話が入っちゃったりとか、頻繁にポケットから出し入れしたせいで、生命線であるマップが瓦解し始めちゃったりってなカンジで、テンパりはじめるワタクシ。そんな中、魔人から連絡が。ぼちぼち自分のスペースに帰還する時間だそうで、買いそびれたサークルのリストが告げられたのですが、その中に最重要クラスのお目当てのサークルが含まれており、焦る。なんでも、そのサークルは12時から時限コピー誌の頒布を開始するそうで、慌てて時刻をチェックすると、11時50分過ぎ。そのサークルは現時点でワタクシがいたホールとは反対側のホールに位置していたので、最早一刻の猶予も無し。若干の買い逃しがあったものの、それらは一旦無視してお目当てのサークルへと急行。幸い、残部僅少なれど在庫がある間に辿り着くコトが出来たので、入手には成功。その足で最寄の未回収サークルに向かうも、販売停止でしょんぼり・・・。やるせない気持ちを断ち切り、再度回収に邁進。しかし、時刻は正午を回っており、ぼちぼち完売するトコも出てきておりまして、幾つかのサークルで買い逃すハメに。無念。
 そんなこんなで、13時半頃にようやくひと段落。残りの時間はお手伝いやら挨拶回りやらに費やし、ゆるりと過ごす。売り子するのは好きなのよねー。忙しなく行き交う人々をゆるりと愛でながら過ごすひと時は、即売会の醍醐味の一つ。結局、閉場時間近くまで、そうやって過ごしてました。
 15時半頃になると、周囲で撤収作業を始めるサークルが増えだし、ワタクシがお手伝いしてたトコもそれに倣って撤収作業を開始。なんとなく例年よか撤収を急かされる雰囲気だったのは気のせいだったのだろうか・・・?結局、撤収作業の最中に恙無く夏コミは終了。万雷の拍手がフロアに木霊すると「夏が終わった」と否応無しに実感させられる。なんせ20年も連続で続けてる習慣だもんでw。コミケに来ないと、ワタクシの夏も一年も終わらないのです。そういう体に調教されてしまったのです。
 終了後は、ブツの分配&精算。本や金が錯綜しまくった結果、減ると思われた荷物が逆に増えるというマジックを体験。バックパック &紙袋×2という量に膨れ上がってしまったので、C31以来21年ぶりwに宅急便の使用を決断。小ダンボール箱では収まりきらず、中では若干余るという微妙な量だったのですが、結局小をチョイスして半分近く手荷物を減らすコトに成功。段違いに軽やかになった荷物を抱え、ビッグサイトを後にしたのでした。
 ここんとこ、コミケ終わりでそのまま打ち上げに雪崩れ込んで朝までコースっていうのは定番で、実際、この日も既に先遣隊がアキバ入りしてたのですが、基本的にコミケの後はしっとりと過ごしたいタイプなので、今回は打ち上げはパスする方向で。アキバに向かう面々と途中まで同行し、東京駅で、同じく打ち上げスルー派のANTさんと共に離脱。そのまま帰路に着いても好かったのですが、なんかメシでも食ってから帰りましょうかっつー流れになったので、ANTさんに導かれ、西荻の「ラーメン大」に足を運びまして。今年の春のぷにケ終わりで大の蒲田店に行ったのですが、ぶっちゃけ個人的には二郎よか相性が良いと感じられたので、今回の西荻店にも期待してたワケで。
 FLATの近くに店舗はあると事前に聞いていたのですが、実際かなり近くにあって、ちとビックリ。これならFLATやUENに行く時に気軽に立ち寄れるなぁ・・・とか重いながら歩を進めていくうちに違和感を覚えまして。蒲田店では結構入店待ちの列が出来てたんですが、何故かここの店先には列らしいものが見当たらない。どっかに隔離してあるのかと思い店内を覗いて見ると、ガラガラ。・・・どゆこと?ANTさん曰く、何故かこの西荻店はいつもこんな調子だそうで。まぁ待たずに入れるのはありがたい限りなので素直に入店し、券売機でメニューをチョイス。今回は、つけラーメンの大盛り/豚/野菜マシマシを選択。程なくして出てきたのは、つけだれの器と、野菜&麺が盛られた大皿。野菜がマシマシ故に麺の姿が見当たらないので、野菜からいただく。野菜は、最低限の湯通しをした歯ごたえが強めの仕上がりだったのですが、これが良い塩梅。なんつーか「野菜食ってる!」ってなカンジを実感出来るっつーかw。つけだれと野菜との相性もよく、もりもり食えちゃうカンジ。疲労困憊だったせいか、言われてるほどつけだれの味が濃いとは思わなかったなぁ。ひとしきり野菜を掘り進めて行くと、やがて麺の姿が。スープとセパレートになってるので、麺が伸びたりしないのが有難い。適度に歯ごたえの残る茹で上がりで、個人的にはちょうど良い感じ。ただ、麺が伸びて増殖しないせいか、大盛りでも量的には物足らなかった気がw。とは言え、量以外の不満は無く、味的にはかなりご満悦でございましたよ。また来よう。
 食後、微妙に物足らなさを禁じえなかったので、駅構内の立ち食い蕎麦屋で冷やしたぬきそばを食し、腹八分まで満たしてから帰路に着いたのでした。

*1:notスティック