8/9 "日本まな板ショウ"@鍋茶屋コンフォール / デスペラード / ゆきおとこ / うつ八郎 / ケチャップリン / 超能力少年ダイジ / ブーブートレイン / 松尾アトム前派出所 / あっぱれ一座 / カズミファイブ / ジャイアント小馬場 / ペパーミントの風に吹かれて / 銀座ポップ / シザー斉藤。 / 横須賀歌麻呂 / 亀子のぶお / チャンス大城 / 田代32 / キャベツ確認中

 金曜は、新宿にお笑いを観に行ってきまして。
 多少早めに出かけて新宿を徘徊しようかと目論んでいたのですが、お外の熱気にあっさり心を折られ、予定してた外出時間よりも1時間遅く家を出、一路新宿へ。
 新宿到着後、待ち合わせ場所であった「とら」でUDさんと合流し、そのままちょろっとお買い物タイムに雪崩れ込む。コミケの翌週開催だったティアのカタログとか、Fate / Zeroの3巻とか、地元の本屋では品切れだった黄昏色シリーズの3巻などをもりもりと購入。
 物欲を満たした後は食欲を満たすべく、近場の「ねぎし」でディナー・タイム。今回の会場である鍋茶屋コンフォールの近くに二郎歌舞伎町店があるんで、そこに行っても好かったのですが、会場時間まで小1時間ほどあったため、食後も比較的ゆっくりできる「ねぎし」をチョイスした次第。
 「ねぎし」でゆるりと食事を摂ってから、暮れなずむ新都心を愛でつつ、会場へ移動。その際、会場近くのコンビニでトイレを借りたのですが、なんとトイレの出入り口の鍵をレジで借り受けると言うシステムになっていて面食らう。あたしゃあんまコンビニには行かないほうなんで、こういうシステムって一般的なのかしら?
 思わぬ体験に苦笑いしつつコンビニを出ると、またしてもイベント発生。なにやらイスラムっつーかインド風な髭を蓄えた異人の紳士がワタクシに近づいてきたかと思いきや、話しかけられまして。
 のっけから「Are You Japanese?」と訊ねられるという予想外の会話が展開されたのですが、どうもワタクシの髭がお気に召したらしく、髭を褒めながら握手を求めてきたので、その手を握り返しながら「貴方も素敵な御髭ですよ?」的な返答をし、笑顔で別れたのでした。同行してたUDさんからは「普通に知り合いかと思った」との感想を賜りましたよw。ワタクシ、年に数回くらいは見ず知らずの方から髭について言及されることがあるので*1、まぁ慣れてるっちゃ慣れてるんですが・・・w。
 そんな素敵なイベントを経つつ、会場に到着。何故か延々Van Halenが流れるフロアで開演までまったりと過ごしていると、珍しく10分ほど押して開演。
 この日は音響関係を筆頭にどうにも進行の手際が悪く、それに引きずられるかのように芸人が続々と大怪我をしていくという異様な流れになってしまいまして。そんな中にあって存在感を見せ付けてくれたのは、うつ八郎。先日までは執拗に白鳥コス*2で勝負していたのですが、この日はそれを止め、ネタも変更。なんとジャッキー・チェンのモノマネで押しまくるというリスキーなネタをチョイス。案の定初手からダダスベりで自爆しまくりだったのですが、そのスベりっぷりが半端ないのですよ。
 通常の「スベり」から「笑い」へと昇華されるケースでは「つまらない」のリミットを越えた先の狭間にあるピンポイントな「笑い」に到達したりするワケですが、うつ八郎の場合は、そんなピンポイントの笑いの地域を遥かに凌駕して、本来ならどこまで行っても「つまらない」という結果しか待っていないと思われていた領域の人跡未踏の域にまで達した末、そこに「笑い」にも似た何かを発見してしまった・・・ってなカンジで、確実につまらないんだけど、失笑とは一味違った妙な笑いがこみあげてくるっつーか・・・。なんつーか、スベりの極みw?
 この「一周回って面白い」の彼方にある異形の面白さは、一見の価値・・・あるような無いような。まぁ、基本的には面白く(ry。
 そんなこんなで、どうにも低調な空気が支配し続けていたのですが、そんな空気を一気に蹴散らしたのは、やはりと言うか流石と言うかっつーカンジの横須賀歌麻呂。

 今回は新都心に巨大化したバカップルが出現するというパニックもののネタで、横須賀がレポーターやら自衛隊員やら総理やらといった役柄を華麗にこなすという八面六臂の活躍をみせてくれたのですが、出色だったのは現場のレポーター役。バカップルの痴態を余すところ無くお届けしていて、
「野郎がカッコつけて片手でブラを外しにかかってるんですが、上手くいきません!」とか
「ブラの下から巨大なAカップの胸が!」とか
「高層ビルをなぎ倒し、69に突入」とか
「無修正のヴァギナをお茶の間にお届けしています!ワタクシ、初めて本物のヴァギナを見たのですが、オナホールとは色や形が全然違います!」
といった品性下劣なセンテンスを矢継ぎ早に連呼し、フロアの停滞した雰囲気を完全粉砕。圧倒的な面白さでございました。やっぱ凄いわ。
 チャンス大城も、イスラム教に入信したせいか*3、そのネタの異次元っぷりに拍車がかかっており、ある種神々しい領域に到達しつつあるような。なんかもうネタが何かの儀式に見えてくるよw。
 ゲストで登場したキャベツ確認中も、客にかき氷やうまい棒を振舞うという、あからさまにネタ振り的な媚びを売りつつ、最後にはきっちり体を張って落としてくれるという期待に違わぬネタを披露してくれました。前に観た時よりもコケ芸に磨きがかかってました。
 ちなみに、今回の勝ち上がりは、横須賀歌麻呂、チャンス大城亀子のぶお。横須賀とチャンス大城のはしゃぎっぷりが眩かった。

 中盤までの異様な空気感も味わい深かったし、ラストの畳み掛けっぷりも見事だったしで、今回も十分楽しませていただきましたよ。

*1:例えば、スーパーで買い物してたら、全く面識の無いお婆ちゃんから「立派な御髭ねぇ」とかいきなり言われたり

*2:志村けんが着用してたようなヤツね

*3:なんでも、楽屋とかに方位磁石を持ち込み、礼拝の際に活用してるとかw