7/11 "お笑いライブ ファンタジア40"@お江戸上野広小路亭

 水曜に、久しぶりにお笑いのライブを観に行ってきまして。
 天候が悩ましくはあったのですが、意を決し、小雨混じりの生憎の空模様の下、ゆるりとお出かけ。17時前に秋葉原に到着し、先行してたUDさんととらの前で合流。挨拶もそこそこに「とら」に侵入し、6Fからサクサクと物色し、「いいなり!あいぶれーしょん」で御馴染みの中嶋ちずなさんトコの同人誌や、西安さんの昔の同人誌、地元の本屋に入荷しなかったゆるめいつ、最近イチ押しの作家さんであるカトウハルアキさんの新刊とかを購入。
 お次は中古ゲーム*1を物色すべく紙風船に赴きまして。PS2のタイトルを物色するために足を運んだのに、なんの逡巡も無く1Fのエロゲ・フロアに突貫してしまう自分に乾杯。が、特に目ぼしいブツも無かったので、2Fのコンシューマー・フロアに移動。だいぶ価格がこなれてきたグリムグリモア辺りでも買おうかと思案してたのですが、気がついたらランブルローズを買ってた罠。たまにはこういうバカゲーも悪くない。
 ひとしきり買い物が済んだので、ねぎしでまったりディナー・タイムを堪能した後、ゆるりと上野広小路亭に向けて移動移動。開場時間の18時半過ぎに到着し、フロアに足を踏み入れると、既に好事家の方々が数名先んじてらっしゃいまして。そんな方々とステージに敷かれたビニールシートを横目に見つつ、例によって被害を被りにくい端のほうに陣取り、いまや遅しと開演時間を待つ。
 程なくして開演。いつものように超能力少年ダイジうつ八郎の華麗すぎるスベり芸が続いたところで、3番手に猫ひろしが登場。UDさん曰く、いつもラインナップには名を連ねてるのですが、実際に「ファンタジア」の舞台に立つのは久しぶりだそうで。今回は毎度御馴染みの「ギャグ百連発」ネタだったのですが、一瞬にして場の空気を掴む豪腕っぷりを見事に発揮し、その上でNo Commentの"Downsided"ばりの勢いでネタをやり散らして去っていきました。やっぱスゲェ。

 でも、この「ファンタジア」の主役は、やはり佐々木孫悟空元氣安のツー・トップなワケで。

 前回のファンタジアから、この二人の抗争が始まりまして、前回は孫悟空が「おいおい教」の教祖の放った刺客*2を一蹴したのですが、果たして今回は如何に。今回の対戦相手は「おいおい教」最後の刺客*3。まずは挨拶代わりと元氣安が噛んでいたガムを伸ばし、その端を孫悟空が咥える。そして、伸びたガムの中間点に「サシ」*4を設置し、両端からガムを食べていき・・・ってなカンジの対決を敢行。
 元氣安としては、そもそも自分が噛んでいたガムを咥えるという行為を孫悟空が躊躇するだろうと目論んでいたそうなのですが、孫悟空が全く躊躇せずにガムを咥えてしまっため、目論見はあっさりとご破算になってしまい、否応無しに蝿を巡るチキンレースに参戦せざるをえなくなるという体たらく。無論、元氣安が蝿を食べられるはずもなく、勝負は孫悟空の圧勝。
 元氣安は蝿が口に付いたことにより大ダメージを被ってしまい、このままなし崩し的に今回の勝負も孫悟空の勝ちで終わるのか・・・と思いきや、舞台袖に一旦引っ込んだ元氣安が、釣竿を持って再登場。その釣竿の仕掛けにゴキブリを結わえ、それを孫悟空が見事食べたら孫悟空の勝ちという、勝負だかなんだか意味不明な領域に突入。
 孫悟空が自前のゴキブリを仕掛けに結わえ、準備万端整ったところで勝負開始。始めはステージ上で竿を振っていた元氣安ですが、客のどよめきに気を良くしたのか暴走してしまい、フロアに雪崩込み、客の頭上でゴキブリを振り回すという暴挙に打って出たため、フロア騒然。数少ない女性客が本気で嫌そうな表情を浮かべていたのが印象的。
 一方、孫悟空もそれに呼応してフロアに降り立ち、懸命にゴキブリを喰らうべく右往左往。その甲斐あって、見事ゴキブリをパン食い競争ばりの姿勢で頬張り、美味しくいただいてしまいました。
 良い所無く孫悟空に翻弄される元氣安でしたが、ここで起死回生を図るべく、大勝負に打って出る。ステージ袖から台と共に用意されたのは・・・ミキサー。言わずもがなの惨劇を予見し、ざわめくフロアの反応をものともせず、淡々とステージ上では準備が整えられていき、遂に悪夢が現実と化す瞬間が訪れてしまいまして。
 まずは先ほども活躍したゴキブリが2匹投入され、さらに、そこいらで見かけるミミズとは明らかに色あいが異なる、いわゆる「ドドメ色」をしたドバミミズを追加。トッピングとしてシルクワームを少々加えた後、一切の水分を加えずにshow timeに突入。

 曰く形容し難い粉砕音が広小路亭内を木霊しまして。が、如何せん水分が不足しているため、完全粉砕には至らず、それを察した元氣安が一旦ミキサーを停止させたのですが、そのミキサーの中で、蠢く何かが遠目にも視認出来まして・・・さすがにドン引く。
 ここで、水分代わりに牛乳と青汁を投入し、さらなる粉砕を試みたのですが、その最中、最初の惨劇が巻き起こる。ミキサーの蓋を開けた際に、蓋にこびり付いていた蟲汁がステージ上に少々飛び散りまして、芸人一同が慌てふためくw。さもありなん。そんなアクシデントを経つつ、粉砕作業再開。
 作業を傍らで見つめる猫ひろしのやるせない表情がemoすぎる。

 かような工程を経て出来上がった蟲汁をコップに注ぐべく再度蓋が開けられたのですが、やはりと言うか当然と言うか、その蟲汁は腐臭漂う逸品だったらしく、意外と打たれ弱い元氣安がその腐臭をモロに嗅いでしまい、えづきまくり。
 それでも、なんとか堪えて蟲汁をコップに注いでいたのですが、遂に臨界点を突破してしまったらしく、第二の惨劇を巻き起こしてしまいまして。
 なんと、口から謎の液体を少々噴射してしまい、それを別のコップに受けて急場を凌ぐという荒業を披露。それを目の当たりにしてしまったフロアでは爆笑と悲鳴が交錯し、まさに阿鼻叫喚。そんな騒然とするフロアに呼応し、元氣安は、己が噴射した液体を蟲汁とブレンドするという常軌を逸した暴挙を敢行し、それを孫悟空に突きつけまして。
 ただの蟲汁でもキっついのに、謎の液体をブレンドされた日にゃあ・・・。さすがに一線を越えてしまってるのでは・・・と誰もが感じていたと思うのですが、そんな惨劇の一部始終を目の当たりにしていた孫悟空のテンションは、落ちるどころか沸点を迎えてしまいまして、元氣安からコップを奪い取り、周囲の悲鳴にも似た嬌声の中、見事に一気飲みしてくれやがりました。

 結局、今回の勝負も孫悟空が刺客を完全粉砕。勝ち名乗りを受ける孫悟空の笑顔が眩かったです。遂に次回は「おいおい教」の教祖様自らが戦いの場に降臨される模様。今回以上の惨劇必至なので、誰か道連れにしようかと思案中。
 ともあれ、見てる側も大ダメージを被る壮絶な芸を堪能させていただきましたよ。終演後は、ワタクシ同様げんなりしてしまったUDさんと共に、秋葉原駅前のBecker'sで静養してから帰路に着いたのでした。

*1:notエロゲ

*2:勿論元氣安その人なんだけどw

*3:以下、元氣安

*4:ほぼ孵化して蝿と化してましたが