6/3の記憶(後編)

 なんでお茶の水に足を運んだのかというと、新しい機材を購入するためでして。本命はベリンガーのマイクプリアンプ。あわよくば適度なサイズ&重量のミキサーを買っちゃおうってな寸法。
 ANTさんに導かれ、お茶の水の楽器屋を巡ってみたのですが・・・無い。値段を比較する云々以前に、現物自体が全く無いという事実に打ちのめされる。一応店によっては扱っていたりもするのですが、ベリンガーのブツは皆無。しかも、店頭で扱ってるブツは全てベリンガーのそれよりも高価だったので、選択の余地無し。結局、ひとしきりショップを巡っても収穫ゼロだったので、諦めて故郷の秋葉原に引き返すコトに・・・。
 秋葉原では、次回のライブ用の仕込みのため、ネットで見つけたショップに向けて移動移動。件のショップは蔵前橋通りにあるCompuAceという店。入り口には各種ケーブル類が山積してて、典型的なパーツ屋かと思いきや、一歩店内に足を踏み入れた途端、様子は一変。何故かHip Hopがかかってる店内には、お約束のケーブル類を筆頭としたパーツ類の他に、所狭しと謎のCDが山積。その殆どが、全く見覚えの無いアーティストの音源ばかりで、度肝を抜かれる。しかも、それらの音源の大半が日本のアーティストの音源なのだから、驚きも倍増。世の中広いにも程があります。
 ジャンルは、現代音楽やテクノ、ノイズ、Hip Hop*1と多岐に渡ってるし、CDRやminikonといった馴染みのあるアーティストとかもきっちりフォローしてるので、審美眼にも信頼がおけそうだし・・・ってカンジなんですが、にも関わらず、ことごとく知らない音源ばかりが置いてあるという状況は、ある主のカルチャー・ショックを禁じえないっつーか。だもんで、当初の目的であったパーツ探索そっちのけで、音源を手当たり次第に見て回る。が、情報を読み取ろうにも、アーティスト名にもレーベル名にも全く心当たりが無いものが多いので、ジャンル以外の情報は殆ど得られないという体たらく・・・。
 とはいえ、この謎のお宝と思しき山を前にして手ぶらで帰るのは勿体無かったので、月間売り上げチャートの上位に位置していた謎のアーティスト"908"*2のCD-Rと、店内でかかっていて、ちょっと気になったDJ Sharpnelの音源を購入してみたり。
 買い物の最中に、事前に召喚してた某氏が合流し、4人編成に。その足で、まずはとらに雪崩れ込み、各々好き勝手に散策。ワタクシは、ようやく重版された「いいなり!あいぶれーしょん」の入手に成功。が、地元で即完売してしまった田中ロミオラノベは見当たらず、ちとしょんぼり。
 とらを後にしたところでANTさんが所用のために離脱。スリー・ピースとなったワタクシたちは、輸入食材店を経由してから「わたみん家」でchill out。全員それなりに疲労してたので、軽く呑んで帰ろうってカンジで入店したにも関わらず、残念なことに会話が弾む弾む。中盤までは、音楽やお笑いの話題なんかも適度に散りばめられていたのですが、以降は度し難い二次元性癖話でスパークしまくり。
「舌に注射打つのってエロいよね」
「素で静脈に注射するってだけでもエロいよね」
ナチュラルに肋骨が浮き上がってるおにゃのこって病的でエロいよね」
「陥没乳首に萌えられるならNFもイケる」
「四肢切断も、それはそれで好し」
「ティオきゅんのおちんちんにむしゃぶりつきたい」
「ハッテンバに行こうかな・・・」

 てなカンジの淫語・・・もとい隠語飛び交う最悪な会話を延々と展開。とりわけYKさんと某氏のおにんにん話が壮絶すぎ。
「おちんちんに罪は無い!おちんちんは悪くないんだよ!」
と、こめかみの血管をピクつかせながら血走った目で力説する某氏の鬼気迫る形相が忘れられません。
 そんなこんなで、ちょいと一杯・・・どころか、気がつきゃ22時を過ぎてしまってたので幸いにもお開きとなりまして、三々五々散っていったのでした。久しぶりに心底酷い会話を満喫出来たので、ワタクシ御満悦でございます。

*1:主にmixCD

*2:クレハと読むらしい。音のほうは、往年のR&SとかHarthouse周辺辺りの香りが漂う、オーセンティックなtechnoサウンド。今となっては、一周回って逆に新鮮に聴こえるような。音の鳴りの適度なチープさも、また好し。